表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/63

悪意の無い悪⑥

悪意の無い悪がタイトルほど大きな話でないのに第6話まできてしまっちゃいました。よろしくお願いします

 場所は魔女の経営するカフェの上の階にある事務所


マウが張り込みして盗撮し続けた容疑者須磨の動画を

魔王様と魔女とモウ、そして知らない人がパソコンで

須磨の挙動を見ている


 『ここですね〜』


とパソコンを触っている知らない子が画面を指差しながら

説明を開始する


 『ってか誰?』


魔王様が今更のごとくに驚いたように言う


 『私の部下だよ、こういうのに詳しい子』


と魔女が紹介し、パソコンの前に座る子を紹介する

彼女がペコっと会釈し、説明を続ける


 『人?』


と魔王様が彼女を見た後に魔女を見て言った

 

 『ひとだ』


と魔女が返す

パソコンの前の少女には会話の意味が

よくわからないのでキョトンとしている


 『ここでUSBに落としてますね

 大まかな説明になりますけど

 セキュリティー突破してここのデータを

 盗んで、更にいたずらに書き換えて保存、

 バックアップも、復旧データも書き換えた物に

 変えてます

 そこまでする意味がないような事もしてるので

 犯行をあえてわかりやすくしてますね

 隠すではなく、わざわざ犯行の足跡を残してるんですよね

 嘲笑うかのように』


その説明を聞き魔女がうなづきながら


 『前回、私の知り合いの会社で事を起こした時は

 わざわざ気がつかせるような事までしなかったのに

 自分の所業が気がつかれないのが嫌なんだろう

 自己顕示欲というか、ただの自慢したい子供なんだろうけど』


二人の話を聞きながら魔王様は


 『なるほど……』


と当たり障りのない返答をしたが

実際まったく理解していない

一応雰囲気だけ出しておこうと思っただけだった


その3人の会話を聞いたマウが


 『うん……』


と深く頷いたがこちらも全く理解していないが

意味深に頷いておけば大丈夫だと思っただけだった


 『とりあえず犯人確定って事なんだよな?

 ぞれじゃ乗り込む?』


魔王様の言葉と共に準備を始める魔女


 『タブレットに動画入れといて!

 車の準備よろしく。

 マウ、モウとラトワネ呼んで〜

 モウも連れていくわ』


パソコン少女がタブレットの準備をしている

マウがラトワネとモウを呼びに行く

魔王様はテーブルの上のお菓子を食べている

周りはバタバタしているが魔王様は特にする事もないので

くつろぎながら待っている

そうこうしているとマウが、ラトワネとモウがやってきた


 『失礼しまーす』


とお辞儀をしてラトワネが入ってきた

くつろいでいる魔王様がヨッって感じで手を上げる

その姿をみてラトワネがちょっと驚き


 『あれ?魔王様こんな時間にどうしたんですか?』


 『ん〜ちょっと野暮用かな?』


と魔王様がモグモグしながら答えると

魔女がラトワネに


 『あ〜ラトワネ、私これからちょっと出かけるから

 お店の事とか頼んどくよ、マウとモウ連れていくから』


 『え?あっはぁい、いってらっしゃいませ』


なんとなく事情を察したラトワネが魔女と魔王様に

ペコっと頭を下げ、二人が出ていくのを見送る

店の外に車が待っていた

ミニバンタイプの車に乗る4人

魔女の横に魔王様が座る

よくある事だ、みたいな感じの魔女を見ながら

魔王様はふと思った疑問をぶつけた


 『いつもこんな事してるのか?』


魔王様がいつもと言ったのは慣れた感じだと思ったからだ


 『いつもって、あははは

 治安維持って訳じゃないけどね

 この街の裏側を平定してるって感じかな

 ここはとてもいい所なんだよ

 人も街もね

 私が住んでる所をバカに好き勝手にされたくない

 だけだよ』


魔女の言葉を聞いて


 異世界でそんな場所を見つける事が出来たのは

 幸せな事なんだろうな〜

 まぁそこに至るまでも苦労はあったんだろうけど。

 今まで異世界へ転生されらせた勇者は

 なんのえん)(ゆかりもない世界の

 魔王討伐なんて言われて、旅に出て

 0から交友関係構築して

 命かけろって

 無茶振りもいいとこだな〜

 チートあろうがなかろうが

 痛い思いしてまで救いたい誰かに出会えなければ

 逃げ出しもておかしないよな

 なのに頑張って戦ってるんだよね〜

 よほどの変人なのか、人間ってそんなもんなのか

 謎だわ


そう思いながら流れる景色を眺めていた


続きます

今回で終わらせようと思ったんですがもう1話だけ・・・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ