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綿帽子

作者: まえとら

山の峰が見える。

早春の残雪が山頂部に綿帽子を被っている。

鶯が春の訪れを告げ、桜が咲いている。

土手には土筆ん坊が伸び、節のまわりの袴を取って灰汁を抜き、卵とじにすれば旬の食べ頃だ。

タンポポの黄色い花と緑の葉と、まあるい白い綿帽子。

白い綿毛がどこへともなく飛んでゆく。

風に吹かれて旅立ってゆく。


私の大きな影の中に隠れたりして、影踏みして遊んだ娘の影法師も、大きくなったものだ。


和式の婚礼の儀。

挙式の花嫁は、

白無垢の綿帽子。


親の元から巣立ってゆく。

娘が旅立ってゆく。

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