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1杯目 窓際のチャバタ

さ、寒い。


こんな寒い日は、家にこもっていたい。


できることなら冬は冬眠したいと、小さな頃から冬になる度に思う。


冬眠したい!あー寒くて何もしたくない!って縮こまりながらカフェに向かう。


坂道を少し登ったところにある一軒家。


階段を登って2階のカフェに行くと、


あ、今日もある!ローズマリー。


お店の入り口に、ローズマリーが数本束になり、「ご自由にお持ち帰りください」と置いてある。


やった!ちょっと期待してたんだよね!


このローズマリーがあるだけで心が弾む。


帰りに貰おう!



「いらっしゃいませ」


小さなお店だからか、


当たり前のことでも、声を掛けてもらえるのは嬉しい。


顔見知りになれるような。


「こんにちは」


レジ横に並んでいる小さなパン売り場に向かう。


1つ1つ手で焼き上げているかわいいパンの中から、


チャバダとカンパーニュを選ぶ。


軽くトーストして、ワインと一緒に楽しむのがお気に入り。


シンプルなパンほど作り手の腕が出る。


ある町の隅っこで美味しいパンを焼き上げるお店。


応援したい。


パンを買うことで。


トレーにのせたパンを渡しながら、


「あと、バジルチキンサンドとコーヒーお願いします」



窓際の席を選ぶ。


さすがにひとりでお店のど真ん中に座るのは落ち着かない。


窓から見える景色は、やっぱり寒空で、見てるだけで寒くなる。


脱いだコートのぬくもりに未練を感じているころ、


珈琲の美味しそうな匂いがしてきた。


待ちどうしい。


私の珈琲。



「お待たせしました。」


できたてのバジルツナサンドと珈琲が置かれる。


いい香り!


「ありがとうございます」


笑顔で返す。


珈琲をひと口飲む。


はぁ、


疲れたー。


全身の脱力と心の声がこぼれた。


ホント、働き詰めで疲れ切ってるわ。


私。


今日の私には、砂糖たっぷり、ミルクたっぷりの珈琲が必要。


無造作に砂糖を山盛り二杯とミルクを入れる。


あー、この甘さ。


甘ったるい珈琲を飲みながら、サンドを頬張る。


んー。美味しい!


このね、パンがいいのよ。


チャバタって言うイタリアのパンなんだけど、


トーストすると、外側がパリッとして、中がやわらかもちっとしてるの。


生地にしっとり感があるから食べやすいんだ。


それにバジルとツナが元気をくれる。


珈琲で脱力。


チャバタのバジルツナサンドで復活!


ご近所リトリーーート!

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