ワットの蒸気機関
ジェームズ・ワット。その名を知らない人はそんなに多くはあるまい。普段使うからな。そう、あの電気のワットの由来だ。
彼は技術者であったが、先見の明はなかったのは案外有名だが、それは後で述べる。
彼は、彼の時代から急激に進歩して行く熱力学の理論をなぜか独自に発見したのに、学会などで発表するのがめんどくさいとかで機械として世に出すのを好んだのである。
彼が蒸気機関に深くかかわることとなったのは、ニューコメンのエンジンの教材模型を修理する依頼を受けたのの始まる。この時に効率がよろしくなかったり、作動しないという事例があったためであるが、この理由を突き止めようとしたのである。これはシリンダが小さいがゆえに容量に対する表面積過大となっていたのが原因である。また、ニューコメン式の欠点としたシリンダ内に冷却水を噴射し、シリンダ自体が冷却されるが故に新しい蒸気の熱の実に80%がシリンダに食われていることも突き止めたのである。潜熱とか云々の話は省略する。めんどい。
フライホイールなど様々な発明を組み込んだ彼のエンジンはニューコメン式の5倍の燃費を発揮する。大気圧よりも高い圧力を用いた機関としては初の実用機である。次回で述べる
ラピュタのオープニングのとこにはこれに似たようなのがいっぱい出てくる。
彼が先見の明がなかったのは、安全性に重点をおき過ぎて、2~3気圧以上の機関の制作を禁じたことである。これがなければより早くより効率的な機関ができたはずである。
これ以外に書くことはない。次は『鬼才』の砲兵、ニコラ―ジョセフ・キュニョーだぞ!






