降臨っていうか元からいました、はい
信じられねぇ、全員が全員魔王の言葉を無視してご飯食ってた、
しかも俺の分も食ってやがった。せめて残しておけよこんちくしょー
そんな俺の心の叫びすら無視しているこいつらまじで泣きたい、いやぶっちゃけリアルで泣いてます。結局、大広間への移動をめんどくさいということでこの居間として使っている小広間で話すことになった。皆さん始めまして超絶怒涛の魔王様とは俺のことでぇい。
「で、早く話せよ時間ねぇから」
「嘘付けライオス、てめぇに予定なんかないだろ!」
「いやいや魔王に使ってやる時間なんか端からねぇから」
「心に響くよ悪い意味で!?ほんと何なのもっと敬えよ魔王様だぞ、王様だぞ」
「敬える箇所が見当たらないので敬えません」
「同じく」
「ハートブレェェェゥク!」
なんで朝からこんな罵倒されてんだよもう嫌こんな生活
全部あいつが悪いわ、ん、そうあいつのせいだよ。
しかもステラに至ってはフォーク咥えながら寝てるし危ないよ誰か食器取ってあげて。
お、ミリアナイス。
「魔王印の花丸をやろう」
「いりません」
「即答!?」
ぅぅぅ
心の癒し所がほしいよ、お母さーん
「でよ、さっさと話せよ朝から緊急会議とか言ってたんだろ」
やべーよ、イライラがフルスロットルだよ。
ライオスさん眉間に怒りマークが見える勢いだよ完全にDQNだよ。
ぱねーよやべーよ引きこもりてぇーよ。
「では、ごほん皆の者聞くがよい」
「偉そう、前置き、いらん、本題話せ」
「お金がないので皆でギルドに行こう」
「あ?」
「えっ」
「zzz」
ライオスの不機嫌顔がピークになり片言になったのでたまらず本題を話してしまった。そしてなんだろうこの三者三様のパターン。
ライオスは完全にめんどくさそうだな。
ミリアは少し驚いているな。
ステラは・・・・・寝てるな。
「金がないとはどういうことだよ、魔王」
「そのままの意味だよ、金がないの!あと一ヶ月後にはこの魔王城無くなります。俺たち家失います」
ここでライオスが大きな、それはそれはとても大きなため息をついて後哀れみのこもった声で
「・・・・前から思っていたが魔王の素質無いんじゃねぇの?」
言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
この野郎いま最も気にしてることを平気でぶっこんできやがったぁぁぁ!?
それ俺の存在全否定する言葉だからな筋肉ダルマがぁー
だがしかし!ここで無様に言い返すので芸がない
ここで俺はある羊皮紙を取り出す。
「正直、前々から金策について困窮していただがなんとか回りの努力の甲斐あってか回避できていた。だがしかしだがしかぁし!ある特定の人物が不正に支出していたことがこの度の極秘の調査で判明した。それが今俺が手に持っているこの羊皮紙に記載されている。」
そう俺が手にしているこの羊皮紙はこの魔王城が建設されてからずっと記録してくれていた頼りになる男セバスという人物が付けていた出納帳の一部なのだ。正直これを見たときは震えたよ、金額的にも、それを支出した人物にもな
「おいおい、まさかその人物がこの中にいるっていう事か?」
「まさか、魔王城を傾けるほどの支出をした人物がこの中にいるというのですか?」
「ふっふっふ、察しがいいなご両人、そのまさかだよ。俺も意外な人物だったよ」
「なぁ、ステラ?さっきから会話に入ってこないようだが、狸寝入りはもうしなくていいのか?」
「ぎく」