俺の賛否両論
「………お前、…何だって?」
俺はジョーカー?
そこはあまり問題じゃないが、トップ?
つまり一番偉い存在ってことか。
嘘だろ、別に気に入らないとかじゃないけど。・・・・・俺はまだ年齢が二桁になったばかりの正真正銘ただかなり変わってるだけの生意気なガキだぞ。
「だから、お前が俺らを纏めるの、安心しろ。幾等他の奴がお前のことを嫌ってもお前が命令すれば皆嫌々ながらでも従ってくれる。」
やっぱり俺がトップなのか。それに皆って………。
そうか、コイツがいくらいきがっても皆が反対すれば、
「それはもう皆と話し合って決まった事なのか?」
そうだよ、こんな糞餓鬼がいくら騒いだところで、
「ああ、戦闘部隊はまず俺が言うならって事で全員従ってくれたぜ。一応俺のクラスはジャックだからな。
だけど、頭脳部隊を説得するのに困ったな。
俺はあいつ等にあまり好かれてなかったから。けど、1年経って使えないようなら捨てるって事で了承してくれた。だから、一年以内にちゃんと出来るようにしてくれよな。」
話しがちと出来すぎな気がするんだが、
「何でお前そこまで俺に期待してんだ。少し可笑しいだろ。どっかであったことでもあるのか?」
すると、やつは笑いだした。
「フフフッ……勘弁な行き成り笑ったりして。お前が俺の想像通りに鋭いもんだから思わず笑っちまった。えーーっと、……そうだ、お前にどっかで会ったかってことだよな。あるぜ、と言うかずっと見てた。いつからだっけかな。もうかれこれ2,3年位たつと思うけどな。一目みてピーンときて、暇になったら偶に来てたんだ。でも、3日前にお前が死にかけてるのを見た時は吃驚したなー。何せお前俺らが敵戦地から帰る途中の場所にくたばってるんだもんな。そのくせあの態度だろ。戦闘部隊が納得したのは俺が前からお前の事を話してた部分が大きいんだ。だからあいつ等は納得して頭脳連中は反対したんだよ。」
そうか、そうだったのか。
それに、俺はどんなとこにいたんだよ。
あの時はもうかなり意識が朦朧としてたからな……3日?こいつ確かに3日って言ったよな。
「おい、俺は3日も寝てたのか?」
「お前にしては少し反応遅かったな。ああ、確かに寝てたよ。あのあとお前が気絶してからずーーーーっと、それこそ嘘見てーに眠ってたな。だけどお前もタイミングよく起きるよな。お前の待遇が決まって俺がお前の様子を見にきて物の数分で目覚めたんだぞ。」
まじで眠ってたのか。それにここ何処だよ。ずっと眠ってたから分からないんだが。
「ここは地球のどこら辺に位置してるんだ。」
「確か…………ヨーロッパ?……すまん他の人に聞いてくれ。俺、教養あまりなくて。」
どこまで馬鹿なんだよこいつは。
ホントに何十って部下を抱えてんのか?
はぁっ、こいつの話しをどこまで信用していいのか知らねえが、……今は時間を無駄にしてる場合じゃあないよな。
「俺はお前をこれから何と呼べばいい。」
「何でもいいよん。」
「そうか、分かった光輝。
じゃあ俺の事は今度からはジョーカーと呼べ。
この名前、思いのほか気にいった。
そんで今はこんなとこでいつまでもしゃべってる場合じゃあ無い。
早いとこ出来るようにならなきゃなんねえからな、そうしなきゃ俺は捨てられる。
取り合えず8ヶ月もあればマスターしてやるさ。」
「お前普通はそこで半年とかにしないか?」
「人間の一度に詰め込める知識量を過小評価するな。」
そう言って俺はかなり高級そうなベッドから起きて立ち上がると無言でクローゼットを開けて中から俺にぴったり合いそうなサイズのスーツを取り出して着替えた。
そして、この西洋風の高級の部屋からドアを開けて一歩外に出て、光輝も出てからドアを閉めた。
にっこりと笑って指示をだす。
「取り合えずキングから10までの全員にあってみたいんだが、ダメか?」
「うーーん、取り合えず今の所は戦闘部隊で会えるのは俺の部下の10だけだぞ。頭脳部隊は多分5名にはあえると思うけど、皆変わりもんだぜ。
ま、それは全員に言えることだけどな。」
それだけ会えれば今のとこ十分だ。
あまり一辺にあっても頭がこんがらがりそうだからな。
「じゃあ、そこに案内してくれ。光輝。」
「へい、了解。」
ハハハッ、これからは忙しくなりそうだな。