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僕の彼女は異世界人  作者: 藤乃叶夢
第四章 成長編
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第六十一話 成長報告

三人の能力の説明回です、無視してくださっても問題ありません。

 学院の体験期間を終えた俺は家の中庭で体を動かしていた。改造した右腕に慣れたり、鎧を装着したりして体に馴染ませていた。この前作った鎧は”魔道鎧”と命名した。魔力が通る為か薄くても異様に頑丈なのだ、魔力を籠めればかなりの強度が得られるのでとても便利だ。だけど、装備だけに頼っていてもバトラさん達には勝てないと思って自己研鑽中だ。


 そんなある日、俺達は冒険者ギルドでカードの更新に来ていた。前回から一ヶ月経過していたので定期更新のようなものだ。自動で書き換わってくれればいいのにとは思うがそこまで便利では無いのだからしょうがない。


 「あら、久しぶりね?今日は依頼を受けに?」


 受付には久々にマリナさんが座っていた、ランクアップの時以来だ。マリナさんにカード更新に来たと目的を伝えると奥の部屋に通される。


 「そういえば、カード更新と一緒に各自の能力を詳しく書いて貰っていいかしら?今後ギルドからの指名依頼もあり得るのだけど、個々の能力を把握していないといけなくてね。当然秘密は守るわよ?」


 マリナさんいわく、ギルド長が「あいつらはそのうちBランクなるだろうから先に調べとけ」と言ったそうで、本来はCランクにはそんな義務は無いそうだ。ただ、能力次第ではCランクと言えども指名依頼が発生する時もあるので、詳しい能力を把握しておきたいんだそうだ。


 「別に隠すような事じゃないですし、外部に洩れないんだったらいいよな?」


 俺はアリスと姉を見てそう尋ねると、二人も特に問題無いようで頷く。マリナさんは微笑みお礼を言って来た。


 「ありがとうね、中には秘密主義とか言って断られる人もいるのよ。それも仕方無いんだけどね、混血であることを知られたくなかったり特別な能力を持っていたりする人もいるから・・・」


 混血か、俺達姉弟も混血は知られていないのだろうけどお婆ちゃんからギルドマスターには詳細が行ってそうだから別に問題は無いだろう。俺はどこまで詳しく調べるのかを尋ねてみる。


 「そうね、混血とかもだけど身体能力・隠れた才能・魔法への特性くらいかしら?あとの使える魔法とかの種類とかは自己申告になるわね」


 隠れた才能とかは知りたいと思うがどうやって調べるのだろうか?尋ねて見ると特殊な宝珠があってそれを使うのだそうだ、これは神官などが稀に神様から授かるのだそうだ。


 「へぇ?神様っているんですね?」


 俺の言葉にマリナさんは笑って首を横に振った。


 「居ると神官達は言うけどね?誰も見た事は無いから神官以外はそこまで信じてないわ」


 宝珠も神から授かったと神官が言っているだけで、証明はされて居ないのだとか。不思議な事は全て神様の奇跡と信じるか自然現象として捉えるかは人それぞれらしい。


 「昔はあっちの世界でも不思議な事は全部神様の奇跡とか悪魔の仕業とか言われてたもんなぁ、科学が進歩してから解明されたこともあるしそんなものかもな・・・」


 俺はマリナさんに聞こえない程度に呟いた。まぁ、魔法がある世界だから神様が居てもおかしくは無いのだろうが。そんな事を話しながら俺達は奥の部屋から更に奥にある部屋に移動した。


 そこは病院のような、研究室のような嫌な空間だった。横になるベットが一つあり周囲に宝珠や魔法具の付いた装置のような物が多数囲んでいた。

 片腕を失って入院していた時の集中治療室を思い出し俺は顔を顰めた。


 「ここで横になると調べる事ができるわ、痛みも何も無いし寝てる間の三十分くらいで終わるから協力よろしくね?」


 そう言われては今更逃げるわけにもいかない、俺は嫌なことは先に済ます性格なので一番にしてもらうことにした。ベットに横になり宝珠を置いている装置から伸びるコードをあちこちに着けていく。そしてそのまま三十分程横になる、宝珠と自分の間を魔力が行き交っているのが分かる。


 「はい、これで終了よ。お疲れ様です、ギルドカードに記録するからちょっと待ってね?」


 マリナさんが作業を終え、カードと紙に色々と記録してからコードを外した。俺は体を動かしてみるが特に変化が無いので拍子抜けした気分だった。俺は姉とアリスに問題無かった事を伝えて隣の控え室へと移動した。コードを着けるのに服を脱いだりするので男である俺は部屋に居ては駄目なのだ。


 暫くして二人共終わったようで俺達三人は元の部屋へと戻って紙面に特技や魔法をどこまで使えるかを記入していく。そしてギルドの装置と俺達が記入したものとを合わせて調査が終了となる。


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名前 トーヤ・イガラシ

年齢 18

ランク C

▼(任意で隠す事ができる)

P A 400 >100up(総合的な身体能力)

INT 85 >5up(魔法の威力)

M P 850 >100up(魔力の総量)

種族 混血(人間・魔族)

属性 無

魔法習得度

・内燃系 特級

・放出系 初級

 ・火 初級 ・水 初級 ・土 初級 ・風 初級

 ・空間 アイテムボックス

・特記事項 右腕が義手(オリハルコン製)、魔道鎧(ミスリル製)、魔道砲(威力は数メートルから数十メートル)、義手による怪力、小型結界(範囲2m)、内燃系の適正

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名前 チアキ・イガラシ

年齢 21

ランク C

▼(任意で隠す事ができる)

P A 100 >5up(総合的な身体能力)

INT 210 >10up(魔法の威力)

M P 1800 >300up(魔力の総量)

種族 混血(人間・魔族)

属性 水

魔法習得度

・内燃系 中級

・放出系 上級

 ・火 上級 ・水 上級 ・土 上級 ・風 上級

 ・空間 アイテムボックス

・特記事項 槍の才能、水系の適正

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名前 アリスティア・ローゼン・フレイア

年齢 15

ランク C

▼(任意で隠す事ができる)

P A 65 >5up(総合的な身体能力)

INT 300 >50up(魔法の威力)

M P 2600 >400up(魔力の総量)

種族 人間

属性 風・空間

魔法習得度

・内燃系 上級

・放出系 特級

 ・火 上級 ・水 上級 ・土 上級 ・風 特級

 ・空間 アイテムボックス、空間転移(長距離)、時空転移

・特記事項 風系の適正、空間魔法の適正、ダブルスペル(同時に二つの魔法を発動)

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 俺はやはり内燃系の魔法、身体強化に適正が高かったようだ。姉は水属性の適正があったので今後水属性を伸ばして行くといいらしい。アリスは風属性と空間魔法に適正があったので風属性は既に特級だ、あと学院で一ヶ月学んでダブルスペルという能力を手にいれたようだ。これは複数の魔法を同時に展開することが可能で中級までなら同時に発動できるらしい。流石主席卒業しているだけあって魔法に関しては優秀だ。


 ちなみに、俺の義手や魔道鎧についてはマリナさんに呆れられた。ぼそっと「人外ね」と呟かれたことにショックを受けたがアリスに慰められたので何とか持ち直した。

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