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12時30分

時刻は昼の12時半

今日は3時間授業だったため部活の無い生徒はとっくに下校している時間

だが、成績の良くない生徒達は下校することなど出来ない

テストが近いため呼び出され勉強させられるからだ。

数学の成績が良くないことから清久も友人とともに呼び出しをくらっていた。

勉強といっても裏表のプリントが一枚だけなのだが苦手であるだけになかなか進まない

先生が丁寧に教えてくれるがそれでも一問一問に時間が掛かってしまう。

そんな中先生が席を立った。


「お昼食べてくるから、そのプリントの表が終わったら休んでて」


「「はい」」

「了解です」


先生が部屋を出た後、清久達はまじめにプリントを・・・解かずにぎやかに話を始めた。


「あ~早く帰りて~」


そう言ってダルそうにしている少年は清久のクラスメイトであり友人の南原なんばら恭平きょうへい

髪を中途半端に伸ばし、前髪を前にたらしている。

本人はそれがかっこいいと思っているようだが正直微妙だと思う

体が弱く良く学校を休んでいる。

中学のころは柔道部に入っていたらしいがめんどくさがりという正確から幽霊部員ならぬ浮幽霊部員だったらしい

関西弁がかなり混ざっている。


「だったら早くこれ終わらせればいいんじゃね?」


南原の言葉にそう答えたのは同じくクラスメイトであり友人の藤野ふじののぼる

中学のころはサッカー部に入っていたらしいがそんな風には見えない

偏見なのかもしれないが眼鏡に細いからだというところからは文化部に入っていたように見える。

勉強については苦手な教科と得意な教科で差がある。


「いやいや、それが出来れば苦労してないって」


「いや、三人もいるんだから意見出し合えばいいだろ?」


「馬鹿が3人集まっても馬鹿な答えしかでんやろ?」


「まあ、それもそうか」


「納得すんなよ」


「そう言う田川はどこまでやった?」


「え?こんだけ」


「おお!すげぇ!賢いやん」


さっき馬鹿だけって言ったのお前だけど?


「よし!田川の見せて!」


「自分でやれよ」


「ええやん、急に優等生ぽくすんなって」


最初はこんな風に勉強の話だったのだがしゃべっているうちに違う話になっていって・・・・・



「なあ、何かおもしろい話題無い?」


まあ、こんな具合になったときにふと昔、といっても少し前のことが浮かんだ。

あのメールのことが・・・


「いい話だったらあるけど」


「「いい話?」」


「うん、俺さ・・・・最初のころって学校来てなかったじゃん?」


「せやな」


「引きこもりっぽかった」


「言うなって!・・・・でさ、そん時にクラスのやつにメール送ったんだけど」


「え?俺んとこ来てないけど?」


「そん時、まだ南原のメルアド教えてもらってないし・・・」


「あ、そういえばそうやったな」


「・・・・・話し続けるぞ?」


「おう!」

「どうぞ!」


「・・・・そのメールで・・・・クラスの中に星空ってやついるじゃん?」


「星空って星空ほしぞら七海ななみのこと?」


「ああ、で星空のメールの内容って言うのが・・・・」


俺はメールの内容について南原と藤野に話した。

なんで話すつもりになったのかは自分でも分からない

でも、話したかったのは事実だと思う

いい終わってから恥ずかしくなった。


「・・・・・ていう感じで」


「ええやん!ええ話やん!まさに青春って感じでうらやましいわぁ~」


「いや、興奮しすぎだろ!」


「・・・・それでどうするの?」


藤野が聞いてくる


「・・・ありがとう・・・って言いたい・・・マジで」


「青春ですね~!!青春真っ盛りですね~!!」


「南原テンションおかしくなってないか?」


「それ、俺も思う」


「いや~だって興奮もするやろ!こんな話聞かされてせん方がおかしいわ」


「「・・・・・」」


「ごめん・・・テンション上げすぎた」


「まあいいけど」


「・・・・で、どうするん?」


「は?」


どうするって何を?


「だから、お前はどうしたいん?」


「え?」


「ほんまにありがとうって言いたいん?」


「・・・・・・(コクリ)」


「だったら言えよ」


「・・・・・・」


言いたいけど・・・・言いたいけどさ・・・・・

でも、なんか・・・・・・ハズい


この時の話が全てへのきっかけとなる

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