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そんなもの

作者: かのん
掲載日:2026/09/26

窓から吹き抜ける風。

床に寝転んで、カーテンが揺れる。


猫が塀の上を駆けていく。

軽々と走る姿。


いいな。

猫になりたいな。


軽々と塀を乗り越えて

高いところからも見事な着地。


あんな風に自由に生きられたら。

きっと幸せだろうな。


カーテンが揺れる。

風が吹き抜ける。


カレーライスの香りがした。

お腹が空腹を訴える。


時計をみれば、朝が通りすぎていた。


猫が一匹駆け抜ける。

その後をまたもう一匹。


気だるい体を起こして、窓を閉めた。


お昼はカレーライス。

昨日の残り物。


テレビの音。

皿を洗う。


冷蔵庫からアイスをひとつ。


縁側に出て風を感じる。

暑い夏はまだ終わらない。


猫が一匹足を止めた。


「人間でよかった」


猫にアイスは食べれない。

可愛い猫にはちゅ~るが似合う。


地域猫にちゅ~るをあげて

自分はアイスをおいしくいただく。


夜野とばりが降りる頃。

何もしなかった一日。


生産性なんてなく。

ただ、その場その場で変わる考え。


人間なんて

そんなもの。

そんなくらいで、私はいい。




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