2024/08/15(木)
モナカを連れて散歩がてら、妻の墓参りに出かける。盆の真っただ中ということもあって、いつもうら寂しい墓地にも今日ばかりは賑わいがあった。
父母の墓はもっと山奥にあったが、我々も年だし先祖の墓はいったん仕舞って、近所に新しいのをこしらえようと妻と話していたのが5年ほど前。そのすぐ後に妻に難しい病気が見つかって、真新しい墓石が建った矢先にあれは旅立ってしまった。なんでも新しいものが好きだからといって、まさか墓までとは恐れ入る。
妻の命日が盆と近いこともあって、里帰りを兼ねて息子たちが掃除をしてくれた墓はさほど汚れていない。つるつるとした御影の家は、妻の趣味に対して些か地味すぎるようにも思う。
拾った当初は弱っていたモナカも、ここ数日でみるみる元気になった。おかげで重い水やかさばる花を任せることができたのはありがたい。モナカはそれが何をするものなのかはわからないようだったが、上部甲板に載せたそれらを落とさないようにふよふよついてきてくれた。えらいぞと艦橋を撫でてやると、むずがゆそうに対空レーザー砲等を振っていた。
ここ数年はどこかハリのない日々が続いていたが、モナカがやってきてからはどうにも新鮮な感動が毎日を彩ってくれている。だから心配はしなくていいぞと手を合わせながら想う。それから、変な嫉妬はするなよ、とも。