表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/11

2024/08/17(土)

 昨日演習場で、大きな戦艦に小さな駆逐艦隊が随伴しているのを見てから、どうもいそいそとした気持ちが抑えられない。

 昨日演習場で知り合った、総勢十二の艦からなる連合艦隊を編成している川原さんも、しきりに艦隊運営の良さについて熱弁をふるってくれた。川原さんのところの艦はどれも鑑定書付きの由緒正しい宇宙戦艦ばかりで、芸と称して見せてくれた観艦式は圧巻であった。そんな川原さんはなじみの指揮官仲間に「ぐいぐいいきすぎだ」とたしなめられ最後にはしゅんとなさっていた、悪い人物ではないのだろう。

 否が応にも艦隊運営に興味が湧く。ネットで調べたところ、艦隊の拡充を行う際は宇宙戦艦同士を番わせ、生まれた幼体から飼育していくと懐く確率はぐんと上がるらしい。ふむ。補給艦や工作艦の成体の価格相場を調べる。ふむ。出せない額ではないが、少しばかり戸惑われる額だ。なるほど、いのちの値段としては、まだ安いのかもしれないが……。

 今すぐに手を出すというのも考え物なので、いったん次の年金が支給されてから考えることにする。そうそう、船医に言われた反物質の中和剤と、この日記帳の新しいのを買いに行かねば。遠い理想より近く現実だ。

 ……ホームセンターの帰り際、私は中和剤の入ったビニール袋と、新型の工作艦の入ったケージを抱えて店を出ていた。なお、ノートは買い忘れた。

 私もそろそろ耄碌したかもしれない。

2024/08/18(日)

脱出ポッドが産まれた!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ