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先生2

ストックはここまでです(現在3話目)

かなり自転車操業になっています、危険ですね

なんなら大筋も変わる可能性すらあるので、内容の変更があったら報告します


とりあえず5日ごとに投稿したい…

「ちょ、ちょっと待ってくれよ」


 冒険者ギルドを出た僕達は隣町に行く前にアリアの家に野菜を取りに来ていた。

 別にアリアが前を歩かなくても家の場所は、それどころか部屋の配置まで覚えているが、アリアはまるで僕が何も知らないかのような態度で前を歩いていた、それもかなり早足で。

 

 ここに来るまでの道中、何度か話しかけようと試みたが無視か「うん」だけで完敗。

 思い切って、前に出て顔を合わせようとしたけど、急いで顔を背けられてしまった。やっぱり昔のようには話せないか…


 そんなこんなでほとんど会話出来ないままアリアの家に着いた僕は、何故か外で放置されていた。

 家の中ではアリアとアリアの母が何か言い合っているのが聞こえる。

 本当は僕も久しぶりの挨拶に行きたかったが、「アリア母:それでぇどうなのよ?「ア:だーかーらーっ、」うん、無理そうだ。


 なんだかもう少しかかりそうなので、僕はずっと気になっていたことについて考えることにした。

 今朝の夢の話だ。


 存在しない記憶。

 どこかで聞いた、当時の僕には理解出来なかった単語。しかし、今の僕には何故かあの夢こそ存在しない記憶だという納得が出来た。


 僕が『先生』と会話しているという光景が一人称視点で進んでいく。

 本当に小さい赤ちゃんの頃を除けば、大まかな記憶は普通に残っているがその全てにこの記憶は属していない。しかし大切な記憶だと分かる。

 心の中を掴みきれない不安感と喪失感が襲ってくる。

 一体誰の何の記憶が何故頭を流れたのだろうか…


「…えっ?」


 ちょうど家から出てきたアリアがとても驚いた様子で僕の顔を見ている。

 何か付いているのだろうか、いや。顔に触れ確認しようとして、自分の身体に起きた違和感に気づいた。

 

 あぁ僕は泣いているのか…


 何故か感じた懐かしさが溢れ出すままに僕は涙を流し続けるのだった。










「ほんとーっに、申し訳ありませんでしたぁーーっ」


 僕はアリア、アリアの母の前で土下座をしていた。


 僕が突然泣き始めてから10分ほど。やっと落ち着いてきた僕を待っていたのは、罪悪感と羞恥心だった。

 当たり前だ。17にまでなって外で大泣きすることになるとは思わなかった。


「落ち着いたかしらぁ?急に泣いちゃってびっくりしたんだけどぉ?」


「はいっ、もう大丈夫ですっ」


 アリアの母のアクアさんが独特なのんびりした喋り方で心配してくれる。が、正直この話を続けたくはないので、強引に話を切り上げて逃げ…隣町に向かうことにした。


「そ、そろそろ行きますね…」


「あらあら、夫が野菜を持ってくるまでお話ししましょうよぉ」


 アクアさんは単純に、親友の息子と久しぶりに話したいのであろう。

 がしかし、さっきから通行人にチラチラ見られている僕の気持ちを考えてみてもらいたい。うん、死にたい。


「あしたっ、明日なら空いてますからっ」


 とりあえず今日だけは勘弁してもらいたい。今もほら、女の子達がクスクス笑いながら走り去っていった泣。


「じゃあ、明日にしようかしらぁ?」


 そろそろ羞恥心が限界に達し、別の理由で涙が出そうになっていたが、アクアさんにも僕がどこか必死なのが伝わったのか。休日に人妻と会うという、何とも危ない約束をすることで、恥の上塗りをなんとか断ち切ることが出来た。


「じゃあ、また」


「じゃあねぇ、また明日ぁ」


 ブンブン大きく手を振って見送ってくれるアクアさんを尻目に、僕は野菜を用意しにいったアクアの父を探しに出ることにした。

 ちなみにアクアさんの豊満な胸は、手の揺れに合わせて大きく揺れている。特に深い意味はない。


 そういえばアリアはどこへ行ったのだろうか。

 さっき泣いているのを見られてからずっと見かけてないけど…あれ、まだ家かな?


 父を迎えにいっていればいいが、もしかしたらと思い後ろを振り返った。

 アクアさんがまだ大きく揺れて手を振ってくれていた。なんか忠犬みたいでかわいい。

 面白いので負けじと大きく手を振り返す。それに反応してアクアさんはより大きく手を振ってくれる。胸も揺れる。


 何分、手を振り合っていたのだろうか。しまった、アリアのことを忘れていた。

 というか、アクアさんが僕を送り出した時点でアリアが家にいるわけないのだ。早くアリアと野菜を迎えにいかなければ。


「………ねぇ?」


「っ!?」


 い、いつから見られていた…?

 自分のことを忘れて、自分の母と何分も手を振り合っている幼馴染を前に、彼女は何を思っているのだろうか。


「………。」


 無言でこちらを見続けるアリア。


「………。」


「………。」


 こうして僕は、本日二度目の土下座を無言で完遂することとなったのだった。

ここまでお読みにくださりありがとうございます!


アクア 黒髪 163cm 女 アリアの母親 能力 不明


今のところ幼馴染どころか主人公よりも詳しく書いてるかもしれねぇ…

気づいた?方もいるかも知れませんが基本的に女性キャラの身長高めです。なぜなら作者がそれが好きだから!


誤字や違和感を感じたら是非コメントください


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