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先生

今日だけは2話投稿します

今後、2話投稿はないと思いますが、本当に調子が良ければあるかも?

あんまり期待しないで待って頂けると幸いです


本編スタートです

「先生はどうしてモテるの?」


「?確かに僕はたくさんの精霊達に慕われていると思うよ、嬉しいことにね。けど僕と彼女らはあくまで術師と契約者。恋愛感情ではないんじゃないかな?」


「はぁ……彼女らも難儀だなぁ……」


「???」


「先生はもう少しちゃんと周りを…「…きて、起きて、寝坊するわよ!」



 大きく揺さぶられて目を覚ますと、そこにあるのは見慣れた自分の部屋の天井と、焦りと少しの怒りが見える母の顔。

 ?

 なんだか変な夢だったな…




 南に大きなオウカ樹林を持つアイネク町は、樹林で魔物が発生するために、冒険者ギルドや宿屋、武器屋など、冒険に関連する店が多い町であった。


 そんな町で生まれた僕ことエクシードは、冒険者が一攫千金や名誉を求め、樹林に入っていく姿を毎日のように見ていたためか、自分もいつか冒険者になるものだろうと勝手に思い込んでいたし、両親も冒険者に対して、そう悪い印象を持っていなかったようなので、特にといって反対されるようなこともなかった。

 もしかしたら、能力がコピーだったから、そこまで危険なことをすることはないと思われていたのかもしれないが。


 重たい目を擦り、リビングへ着替えながら歩いていく。

 リビングでは、父が新聞を読み、母が鼻歌交じりで洗濯物を干している。妹はこの時間だとまだ寝ているのであろう。そんないつも通りの一般的な朝。


 うちに少しでも普通と違う点を探したら、そうだな…朝食の量くらいか。

 といっても本当に少し多いくらいで、大食いというわけでもない。

 母に聞いたら、冒険者は身体が資本なのだから、いっぱい食べておけとのこと。お腹いっぱいで動けなかったらどうするのであろうか。


 余計な思考に頭を回しながら、朝食代表TKGを二杯かきこんで席を立ちあがり、玄関に仕事道具を置いてから、一旦外に出た。

 どうしても僕は朝に弱いので、冒険者としての仕事がある時は目覚ましも含めて準備体操をするようにしている。

 そもそも能力があってないようなものなのだ。少しでも自力を伸ばさないと。


 入念に手足首を回していたら、唐突に今後について不安が頭をよぎった。

 15歳から冒険者を始めてから2年。そろそろ自分の家を持ちたい年頃だ。

 別に今の、家族との家が嫌というわけではないが、やはり仕事、住居、恋人の3つは年齢を重ねるごとに周りからの視線が気になるようになる。

 恋人は冒険者は職業柄、引退近くになってからということも少なくないので別に今すぐでなくてもいいのだ。うん、いいのだ……イツカデキルヨ、キット…

 まあ、お金は少しだがあるにはあるので、明日辺りに少し家を見にいこうかな。

 そんな近しい未来を考えて将来への不安を払拭する。これもまたいつものことだった。


 準備体操も終わって、そろそろ向かおうかと家に戻った時、丁度リビングに入っていく妹のルナと目が合った。


「おはよ、ルナ。」


「おはよう、お兄ちゃん。今日は早いね、なんかあるの?」


「ちょっとね、気になる?」


「いや別に…お兄ちゃんのことだし大したことじゃないでしょ?」


「そう…」


 僕とルナは2歳差で他に兄弟はいない。だからというわけでもないが、僕達はかなり仲が良く、2人とも友達のような感覚で会話している。

 実際、信用している人を聞かれたら3番目くらいには出てくると思う。

 ルナも僕を信用してくれているから仕事前でもおちゃらけてくれるのだろうし、何かあったら心配してくれるのも分かっている。

 どちらもそんなこと口には出さないけどね。


「じゃあ、そろそろ行くね」


「いってらっしゃーい」


 そろそろ時間も怪しくなってきたのでルナと話すのは帰ってきてからにして、仕事に向かうことにした。

 あ、でもさっき決めたことだけは一応言っておこう。


「そういえば、明日から家を出る準備し始めるから。僕の部屋の使い道でも考えておいてね!」


 先に人に言っておけば流石に行動しないわけにはいかなくなる。

 僕は目標を誰かに言ってから行うタイプなのだ。


「………。」


 ルナが黙り込んでしまった。

 ……あ、もう部屋の使い方を考え始めているのか。

 今すぐ出るわけじゃないから後でいいのに。ルナはせっかちだなぁ。


「じゃ、いってきまーす」


「……えっ?ちょっとm」


 玄関のドアを閉めて小走りで目的地に向かい始めた。

 ルナが何か言おうとしてたけど、あまり時間がないし、部屋の使い道なら後でいくらでも聞けるので勘弁してもらおう。


 目標を決めたことでやる気の出てきた僕はいつもより少し速く走って向かっていった。



 ということで、やって来ました冒険者ギルド。

 2年間大した問題を起こさず、依頼も簡単なものとはいえ、しっかりとこなしてきたので、自分で言うのも何だが、ギルドからの評価はいい方だと思う。

 おかげで最近は指名での依頼も増えてきた。指名での依頼は報酬が少し追加されるので、最近は貯金にも手が回るようになっている。


 そして今現在だが、わざわざ母に起こしてもらってまで朝早くに来たのは、今日もまた指名依頼が入っているからであった。


 キキキ、と錆びてしまって少し開きにくくなってしまったドアを、両手で力いっぱいに押す。やはりこのドアの音を聞くと、今日も仕事をするんだと実感が湧いてくる。


 ギルドの中は朝早いこともあって、いつもより人が少なく、真面目そうな冒険者や早めに自分が出来る依頼を受けておきたい、恐らく初心者であろう冒険者が数名、いつも通りの面子のギルド関係者、そして魔物の討伐依頼など様々な問題を抱えた依頼主達のみで、いつものように活気付いた雰囲気はなかった。

 やはりギルドが静かだとどこか落ち着かない。

 そんな少しの不安もカノンさんに会えば、いつの間にか安心へと包まれていった。


 カノンさんは、冒険者ギルド(アイネク支部)の受付嬢であり、看板娘。

 冒険者という別れの多い職場でも、いつも変わらず受付にいて、笑顔をくれる。そんなギルドの女神のような存在だ。

 当然僕も彼女を信用しているし、さっきの信用している順だったらルナの前、2番目に信用している人であろう。


 そんな彼女は前に一悶着あった後、やけに僕を心配してくれるようになった。

 あの時はほんとに死ぬかと思ったなぁ…

 ともあれ、あれから僕は生存確認のために毎日カノンさんに顔を見せに来て、とお願いされてしまった。

 僕はいいんだけど、カノンさんは周りからの視線とか気にならないのだろうか。

 まあカノンさんには変な視線は向けないか。僕に向けられる視線だって殺意に似た嫉妬の視線だけだし…


 そんな視線も今日は浴びず、既に日課となったカノンさんへの挨拶を行う。


「おはようございます、カノンさん。今日もいい天気ですね!」


「おはよう、エクくん。今日も元気そうね」


「おかげさまで。カノンさんの仕事の方は大丈夫ですか?」


「えぇ、たった今、エクくんの笑顔を見て大丈夫になれたわ」


「それなら良かったです!」


 カノンさんは僕をエクくんと呼ぶ。これもまた、あの事件の後からだ。

 あだ名呼びなんて僕だけのことらしく、これまた、嫉妬を集める原因になっているのだが。


「朝の静かな時間にエクくんと会うなんて新鮮ね。やっぱりエクくんと話さないと、1日が始まった気がしないわ」


「僕も朝からカノンさんに会えて嬉しいですよ」


 いくらカノンさんとはいえ、朝早くから黙々と仕事をするのは辛いのだろう。

 恐らくカノンさんも僕と同じで、ギルドは騒がしいくらいが丁度いいと思っている側だろう。

 そういえばカノンさんはひとりっ子らしいので、騒がしいのに憧れがあるのか。

 もしかしたら僕のことを弟のように思っているのかもな。それならやけに僕を心配してくれるのも説明がつくし。

 そんなことを考えながら、僕は冒険者ギルド内を見回した。

 うーん、見つからない。まだ来てないのかな?


 僕が何かを探していることに気づいたのか、カノンさんが声を掛けてくれた。


「……あ、彼女?彼女ならさっきからそこの角の席で私達のことをずっと見てるわよ?」


 言われた方向を見てみると、こちらをじっと見つめている懐かしい顔と目が合った。


「あ、ほんとだ。ありがとうございます!いってきますね」


「分かったわ。お仕事頑張ってね」


 僕はカノンさんにお辞儀だけして、彼女の方へ向かっていった。


 今回の指名依頼の依頼者は幼馴染であり、農家の父を持つ、アリアの隣町への野菜の出荷の護衛だ。


「ごめん、待たせちゃった?」


「……はぁ」


 どうやら相当待たせてしまったらしい。

 自慢じゃないが、僕と彼女は元々かなり仲が良かった。両親共に昔からの仲らしく、物事ついた時から一緒にいたため、友達というよりも親友と言った方が良いほどだったはずだ。

 それなのに僕が冒険者になってからは、会う機会がめっきり減ってしまって、さらに何故か避けられるようにもなってしまった。

 彼氏でも出来て話すのが申し訳なくなった、とかだろうか。

 少し寂しいが、嫌われていないならそれがいいので、そういうことにしておこう。

 

「あ、あの、」


「…行くよ」


 話しかけようとしたが、彼女はまるで聞こえていないかのように僕を避け、入口へと向かっていく。

 遅刻したことを謝ったら、聞きたいことが沢山あったがまあいい。どうせ半日以上一緒にいるのだ。少しずつ話せるようになっていこう。

 そう自分の中で結論付けて、彼女について行くのであった。

ここまでお読みくださりありがとうございます!

今後は後書きは今公開できる設定を書いていこうと思っています


エクシード 茶髪 170cm 男 Dランク冒険者    能力『コピー』

アリア   黒髪 168cm 女 農家の仕事手伝い中 能力 不明

カノン   緑髪 162cm 女 冒険者ギルド受付嬢 能力 不明

ルナ    茶髪 153cm 女 エクシードの妹   能力 不明


まだあまり進んでないせいで書けるのはここくらいまでですかね


次話も読んでいていただけると幸いです

誤字や違和感を感じたら是非コメントください!


追記 かなり変更しました

   妹が増えてますっ!

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