『コピー』
初投稿です。
今回は『コピー』についての説明が主となるので物語的進行はほとんどありません。なので、最悪読み飛ばして頂いても構いません。
出来る限り頑張りますので読んで頂けると幸いです。
ちなみに初投稿は嘘です。
コピー、それが僕に与えられた能力だった。
一見強そうに見えるこの能力を持ちながら、冒険者になって2年経った今でも、下から数えて2つ目のDランク冒険者であるのは、この能力の詳細にあるのだろう。
『週に一度、自分のステータスに親しい人の能力を追加できる。追加した能力は半永久的に消えることはない』
ちなみに親しいの基準は友達以上といったところである。
と、いい部分だけで見たら、ある程度条件はあるが、弱くは見えない能力ではある。しかし、それを掻き消すほどのデメリットが2つもある。
1つ目は能力を追加する際に効果が元となった相手の2分の1になるということだ。
これは酷い例だと、近所の中では少し強い友達の筋力をコピーしようとした時、自分の筋力を1とし、相手の筋力が1.5だとすると、それが2分の1になるため、自分の筋力は0.75となってしまい、元よりも低くなってしまう。
僕も人間である以上、二倍以上も高い能力を持った人間なんてそうそう居ないし、居たとしてもそんな凄い人が自分の友人になってくれるかといったら謎だ。
2つ目のデメリット。これが割と致命的なのだが、能力を使って得た能力は効果が被っているとそれ以降、コピーの対象外になってしまうのだ。
さっきの話で言うと、間違えて自分の筋力を0.75にしてしまったら、仮に筋力2の人が友人になっても、それをコピーして1に戻ることが出来ない、それ以上にするなんて論外ということになる。
半永久的に消えることのないため、0.75にしてしまったが最後、大人になってもコピーを行う前よりも筋力が高くなることがないという始末である。
仮に2分の1を含めてもなお、高くなることがあっても、そこで上げてしまうと今後の可能性を潰すことになってしまう。
ちなみに、みんなの憧れ、魔法やスキルの場合、威力や範囲が2分の1になるのではなく、使える魔法、スキルランクが被コピー者の2分の1になる。(例 熟練の炎魔法使い:炎魔法ランク4、同時多発的に爆発を起こせる、国の戦略兵器レベル。→コピ→ コピー能力者:模倣炎魔法ランク2、頭一つ分のファイアボールを発射出来る、弱い、遅い)
元より弱くなることはないが、切り札となることはない上に、同じ効果の能力を持つことが出来なくなる。
以前、全能力使いというのを浪漫に思い、金にモノを言わせ、大量の能力を手に入れたお貴族様がいたらしいが、あり得ないくらいに楽な生活が送れたらしい。逆に言えばそれだけやっても生活が便利になる止まりなのだ。
それはみんな羨ましく思わないわけだ。大量の金を注ぎ込んで得られるものがその程度なら、炎や水の魔術でも、獣の従属魔術でも極めた方がよっぽどいい。
というように、好きな能力を得ることが出来ても、極めることが出来ない。
便利であっても、欲しくはない。珍しくはあっても、優遇はしない。それがコピーの世間からの見られ方だった。
ちなみに僕は取り返しのつかないこの能力を、今まで一度も使ってこなかった。
本当にピンチになったら使おうと思っていたからだ。
ということでやっと本題なのだが、ちょうど今、僕はそのピンチなのであった。
ここまでお読みになってくださりありがとうございます!
作者の性格的に活動が不定期になってしまうと思いますが、次話以降も読んで頂けると幸いです
誤字や違和感があれば出来る限り直しますのでコメントよろしくお願いします!




