とじょろく!
主人公:優 (30)
俺は最近スマホを新しくした、最新機種で画面もデカイ!使用感もネットも問題ない、新しいスマホはやっぱりいいもんだ。
ヒョンとした事からスマホを買い換えた、風呂で電話にでたら次の日の朝に電源が入らない事に気付く(汗)まぁ、防水でもなかったし、このままの状態で過ごすわけにもって感じでとりあえず契約したお店に行ってみた。ショップ店員さんには水没していますwって軽く言われて保証にも入っていなかった俺はそのまま新機種の手続きへ、色々言われてサインして3時間ぐらいショップにいただろうか、なんだかんだで新機種GET!まー前のスマホは2年目で不自由は無かったがそろそろ新しいのが欲しいなぁ〜なんて考えてた俺にすれば丁度良かったのだろう、と自分に言い聞かせていた。
そうだ、新機種にしたしアプリとダウンロードっと…後はアドレスの整理でもしとくか…
よし、これでアプリはいい感じだな!次は連絡先っと、ん?
一瞬スマホの画面が虹色に歪んで見える。
あれっ、どうした?
俺は目をこすりながらもう一度スマホの画面を確認した。特に変化は無い。
気のせいか?休みの日に朝からずっとショップにいたから疲れたか?あれ、なんか急に眠いな、まだ早いけど寝るか…明日は仕事だし。
俺はまだ夜の8時にもなっていないのに突然の眠気に襲われた。風呂にも入らず自分のベッドで横になった。
いつ寝たのか覚えていない、でもすぐ寝てしまった。
うっ、あっ、まだ外は暗い?早く寝すぎで変な時間に目が覚めたか?スマホ、スマホっと…あれ?俺、昨日寝る前に自分のベッドの横の充電器に動かしたっけ?うん?
その時は昨晩はあまりにも突然の眠気に覚えていないのだろと思っていた。
くそー、寝れねー!まぁそうだよな。昨日はあまりにも早く眠りすぎた。あ〜そうだアドレスの整理しねーと。
俺はスマホをワイアレスの充電器から取ると何気なくアドレス帳のアドレスを整理し始めた。
そういえば、この人達は就職前のバイト先の連絡先だなぁ、もう連絡もないしこっちからすることも無いだろう。
俺は前のバイト先の先輩ぶってたアホや店長とバイトリーダーの連絡先などを全て消した。15件ぐらい消したな…
前のバイトはファーストフード店でシフトのカバーなどで結構は連絡先の数になった。
あ〜ぁ、まだ少し寝れるか?仕事出るまで2時間か。よし、寝よう!
そうして俺は出勤の時間まですこし寝ることができた。
いつもの時間帯に目を覚まし、歯を磨き、髭も整えて、スーツに着替えて、新しいスマホで音楽を聴きながら駅まで自転車で。
今日もいい天気だな。
5月中旬で気候もよく気分も上々で出勤した。
職場に着いて一通りメールや書類の確認をしてコーヒーを買いにブレークルームに行くと、同じ部署や他の部署の同僚がテレビの前で群がっていた。
どうやら近くのファーストフード店の店員がほぼ全員が消息不明又はバイト中に忽然と姿をけしたらしい。
昨晩夜中3時頃、厨房から火災が発生した現場からお送りしています・・・
ってこれ俺の昔のバイト先じゃねーか!?
昨晩火災が発生した現場には従業員はおらず、怪我人などはでていません・・・
テレビがスタジオに切り替わる
でもおかしいですね、24時間のチェーン店で従業員がこの時間帯にいないなんて、そんな事ってあります?どう思います現場の中村さん。
はい、こちら現場です。従業員が全員で仕事放棄は考えにくいこの状況なのですが、どうやら火事になって通報したのはバイトを始めて間もない新人さんだったようです。その彼の話によると先輩はまるで霧のようになって消えていったと話していたそうで、現場の消防士や救急隊員の話によると彼は火災からのショックからまともな判断ができないのだろうという事で今は近くの病院で治療を受けているらしく容体、体調ともに問題ありません。以上現場から中村レポーターがお送りしました。
ってマジかよ。俺の昔のバイト先で仕事放棄?そりゃ〜楽しい事ばかりでは無かったけど放棄したり急に何も言わずに帰るやつなんていなかったけどな。
その時はそんな気軽な考えでコーヒーを買って仕事に戻った。
その数日後、この火災事件は17人の同じバイト先の人間が忽然と姿を消した失踪事件へと発展する。その朝俺はテレビに映し出される失踪した人の名簿をみてある違和感にさいなまれる。
まさかな…偶然だろ。
その時はそう思い、いつものように仕事にでかけた。
その事件から2ヶ月がたった、たまにテレビで集団失踪事件が取り上げらるがいまだに誰1人と見つかっていないらしい。
そしてその頃の俺は自分の端末や連絡帳、大学で使うパソコンや本など…とにかく俺が現在進行形で使用してるなんだかの物にに一度登録し削除した人間は霧になって消える事実を知っていた…一度手を離せばその力はなくなり他の人が使用しても問題は無い…現在、この力を俺は勿論、隠して日々の生活を送っている。
次回、条件!