表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
浦風中将物語  作者: 里見レイ
26/28

恋愛技術の複雑さ

「......」


「......」


「......」


 桜の部屋に、沈黙が訪れる。

 三宮は、ついに桜と対面したのだが、互いに顔を伏せており、話すどころか見ることすらしていない。


「えーと、お二人さん?」


 しばらく待ったが、一向に進展の気配がないのを感じ浦風が声をかける。


「おい浦風!なんて話しかければいいんだ?俺たちろくな交際もしてないのに!!」


 浦風の体をガクガクと揺らしながら問う三宮。


「さーくら!琴の演奏をおー!」


 揺らされているので、半分悲鳴なような声で桜に指示を出す浦風。

 彼の中では「困ったら音楽」という方程式が成り立っているのだ。


「兄様ー!こんな状況で琴なんて弾けませーん!!!」


 手足をジタバタさせて喚く桜。指が完全に震えている。


「じゃ、じゃあ双六は?それなら大丈夫では?」


 浦風、屋内で手軽にできる遊びを提案。


「あ、それなら」


 すぐに同意を示す三宮。さすが皇族である。


「三宮様、桜には双六を教えたことはありません。どうか、よろしくお願いします」


 ぺこりと頭を下げ、返事が来る前にさっさと部屋を出る浦風。

 これで、強制的に二人は会話せざるを得なくなるのだ。


 そのまま走って、紅葉のところに向かう浦風。ここで呼び止められてしまっては、しばらく動けそうにないからだ。


「紅葉!」


 息を切らして、縁側にたどり着いた浦風。桜も三宮も追ってきてはいない。


「兄上、苦戦されたようですね」


 浦風の表情より察する紅葉。ねぎらいの言葉をかける。


「んじゃ、女性に受ける和歌の作り方教えてくれ」


 とにかく、お手紙には和歌がつきもの。上手くないと返事すらもらえないのだ。


「はいはい。まったく、そこまでしなくていいと思いますけどね。私は、和歌のいろはを教えようと思っただけなんですけど」


「なんで?」


 あまりにもレベルの低い話をされ、きょとんとする浦風。クオリティは、高いに越したことはないと考えているのだ。


「だって、女四宮様は宮中随一の和歌下手っぴ女ですよ。兄上に負けない」


「あ」


 浦風、ようやく大事なことを思い出す。

 そう、浦風も女四宮も和歌が超下手なのだ。

 もし仮に、浦風がハイレベルな和歌を女四宮に送ったとしたら、気後れされてしまうことだろう。

 現に、そうやって女四宮相手に玉砕した男性は多いのだった。

 返事に「和歌のことはよくわかりません」と書かれてしまい、その後返事をもらえなくなってしまうという。


「ですので、女四宮様が物おじしない程度にしか教えません!」


「はい、よろしくお願いします・・・・・・」


 紅葉の提案を、頭を下げて受け取る浦風。

 さてさて、まだ次の日まで時間はある。

 変化が起こらないはずがないのだ。

なんか、桜と紅葉が出てくるだけでいきなり恋愛ゲームぽくなった気がします。

そろそろ、キャラ解説入れようと考えており、パラメーターつけてみようと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ