本当の仲間
ステータスの配置を変えてみました。
気がつけば、PV数が500を超えていました。本当にありがとうございます。
これからも、ご指摘、ご感想をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いします。
ゆうちょふからでした。
リーシャ
職業:竜神姫Lv12
HP:138/138
MP:5/5→102/102
物理攻撃力:68
物理防御力:104
魔法攻撃力:121→152
魔法防御力:98
素早さ:92
器用さ:32
ユニークスキル
龍撃魔法
スキル
危機察知Lv2、忍耐Lv3、格闘術Lv2、回避Lv1、魔力増幅Lv2NEW
何と二週間でこの効果。
リーシャは口を開けて、固まっていた。
魔力が増えただけでなく、魔法攻撃力も上がり、更には魔力増幅というスキルが手に入ってレベル2となっている。
え~っと、魔力増幅の効果は――。
魔力増幅……このスキルのレベルが上がるにつれてMPの値も上がっていく。
MPが少ないために龍撃魔法が使えなかったリーシャにとっては、喉から手が出るほど欲しかったスキルだろう。それにしても、さすが『観察者』の成長率3倍効果は半端ない。これで自分にもこの効果が発動したら良かったのだが。
リーシャは驚きから直り、自分の方を見て目じりに涙を浮かべる。
「トワ、いやご主人様。ありがとう、本当にありがとう」
そう言って、リーシャは抱きついてきた。
おもいっきり。
っていてえええええええ。
「こら、リーシャ、トワ様が苦しい顔をしています。離れてください」
ミアに助けてもらい、リーシャから解放される。リーシャのある部分が当たっていたが、堪能することはできず、骨が折れるところだった。
「ただの愛情表現じゃよ、そんな大げさに……ご主人様一体どうなされた」
「し、死ぬかと思った」
ただの愛情表現で死にかけるって、俺弱すぎだろ。
いかん、この世界で生きていけるか不安になる。
「良かったな、リーシャ。それと俺の呼び方はいつも通りトワでいいよ、そのほうが親しい感じがするだろ」
「なら、ミアにならってトワ様と呼ぶことにする。トワ様に忠誠を誓いたい、ちょっとそのまま立っていてくれるか?」
言われた通り立ったまま待機していると、リーシャが目の前でしゃがんで右手の人差し指を掴む。
「んっ」
「ちょっと、いたっ」
その掴んだ人差し指を口の中に入れ、噛まれた。
引き抜こうとしてもリーシャの力には勝てず、リーシャが舌で指を舐めまわしている。
くすぐったい。
「よし、これで完了だ」
引き抜いた人差し指を見てみると、指の付け根の部分に赤い繊細な模様が描かれていた。
「それは龍人族に伝わる儀式でついた契約だ、これでトワの位置が確認できるようになるし、トワも我の位置が分かるようになった。最近の竜人族では、その、永遠の愛を誓うのが、一般となっている……のだが……」
つまり、プロポーズというわけか。リーシャの顔を見れないくらい恥ずかしい、自分なんかで良かったのだろうか。
リーシャは赤面しており、それはトワも同じだった。
「トワ様、私も忠誠を誓います。私の全てはトワ様のために」
ミアまで忠誠を誓ってくれる。地球に居た頃の自分じゃ絶対にありえない光景だった。いつもクラスの隅でいた自分が二人から忠誠を貰えているのは、とてもうれしい。だが……。
「忠誠を誓うんじゃなくて、仲間として対等な立場で接したいな。だから、僕の全ても二人のものだよ。それでいい?」
ミアとリーシャは言われたことにきょとんとしていたが、笑顔をになり、頷く。
このとき、三人は本当の仲間となった。
その後はミアのステータスを確認し、また自分のステータスを確認して部屋に帰ることにした。
ミア
職業:リザードマン亜種Lv10
HP:112/112
MP:32/32
物理攻撃力:92
物理防御力:105
魔法攻撃力:10
魔法防御力:53
素早さ:84
器用さ:62
ユニークスキル
なし
スキル
剣術Lv3、危機察知Lv3、回避Lv2、加速Lv1NEW
スミヤマ トワ
職業:魔物使いLv1
HP:13/13
MP:5/5
物理攻撃力:7→10
物理防御力:5→12
魔法攻撃力:2
魔法防御力:2
素早さ:12→14
器用さ:16
ユニークスキル
気配遮断、観察者、言語理解
スキル
危機察知Lv2UP、剣術Lv1NEW
やはりというべきか、自分のステータスの伸びはミアやリーシャと比べてあまり良くない。
ミアは自分のステータスをまじまじと見ていた。驚いているらしい。
あと、これは余談なのだが、他のクラスメイト達はガスベルさんの訓練を合格し、最近は外で魔物を狩りレベルアップに勤しんでいるらしい。
俺もがんばって外に出られるようにしなくては、と思う。
そして、次の日。トワ達の状況は一変する。