ステータスチェック
十階層のボスを倒した斗和達は行きと同じく、帰りも二日ほどかけてダンジョンから地上へと出た。
その際、ミアによる無双が行われ、斗和、リーシャ、メルはその強さを目の当たりにする。
ダンジョンのある場所からマルバーン王国に着いた時はまだ昼間であったが、斗和達はダンジョンでの疲れが残っていたためにピコちゃんとその両親が経営する宿屋に戻ることにした。
「それにしても、今のミアは見慣れないな」
「我もそうじゃのう」
「そうですよね」
今後の事などを話すために今、斗和の部屋に皆が集まっている。
ミアの姿を見ながら思い出すのはついさっきの事。宿に泊まる手続きの時。
何気ない会話の中でミアさんはどうしたんですか、と恐る恐るピコちゃんの母親が訪ねてきたのだ。
今のミアとリザードマンの姿だった頃のミアが同一人物だと頭の中で繋がっている斗和達はその質問に対して、ミアに見えないですよねと思いこうなった事情を話す。
話している時にピコちゃんはミアに近づき、手の白い鱗と尻尾を触り本物だと大きく頭を縦に振っていたのには見ていて、少し面白かった。
「私もなかなか自分の姿に慣れません」
水かきの無い手と足を見ながらミアはつぶやいた。
姿形は変わってしまったがミアはミアだと皆は思っているので、ミア自身はあんまり不満は無いようだが。
「ミアは何で人型に進化したんだろうな」
「うーん、エルフの里でも魔物が人型に進化するとか聞いたことないです」
「龍人の国でも聞かんのう」
情報は無し、このまま考えても迷宮入りのままなので話題を変える。
「そういえば、皆自分のステータスって確認した?」
「そういえば、闘技場以来確認してないのう」
「そうですね、確認してみましょう」
まずはリーシャのステータスを開き、確認する。
リーシャ
職業:竜神姫Lv52
ユニークスキル
龍撃魔法
スキル
危機察知Lv10、忍耐Lv10、格闘術Lv10、回避Lv8、魔力増幅Lv10、魔法発動Lv6
物理耐性Lv6、空間把握Lv7、消費魔力削減Lv4
レベルを見て、開いた口が塞がらない。
レベル52って、スキルなぜそんなに多いの……。
ステータスを見た本人でさえあまりの急成長ぶりに唖然としていた。
気を取り直して、次はミアの番。
ミア
職業:リザードマン亜種(魔人)Lv60
ユニークスキル
魔人化
スキル
剣術Lv10、危機察知Lv10、回避Lv10、加速Lv8、立体機動Lv5、物理耐性Lv9
こっちはこっちでいろいろバグってる。
レベルも恐ろしいほど上がっているのはさすがユニークスキル『観察者』だ。
これは次のメルもすごいのだろう。
メル
職業:精霊の守り手Lv43
ユニークスキル
精霊の守護
スキル
風魔法Lv10、精霊召喚Lv1、回復魔法Lv4、魔力増幅Lv7、危機察知Lv5
メルは魔法に関することに特化しているようだ。
それにしても……。
「精霊の守り手とか精霊の守護っていうユニークスキルがあるけど……」
「あ、そういえば話していませんでしたね。私の家は代々森に住まう精霊に仕えていて、その代わりに精霊から守護を貰うんですよ」
何でも傷を負っても軽くすんだりする事があるらしい。
精霊召喚というスキルもその仕えている精霊を全魔力を消費し、時間制限有りで呼び出すものなのだとか。
この人もミアとリーシャと一緒で規格外だわ。
そして、次は来ました俺の番。
スミヤマ トワ
職業:魔物使いLv30☆
ユニークスキル
気配遮断、観察者、言語理解
スキル
危機察知Lv4、剣術Lv2、回避Lv2
「っておい、うそだろ」
まず皆と比べてスキルの量が少ない。
それに加え職業のレベルの後ろに星マークがついているのは何かと問うと、頭の中で上限に達したという事ですという返答がきた。
え、てことはこれ以上ステータスは伸びないって事?
神は俺を見捨てたのか……。
落ち込んでしまった俺に対し、ミア、メル、リーシャが慰めてくれるがぽっきり折れた心はなかなか治らない。いや、直りそうにない。
今日は精神的ダメージにより瀕死のため、この後冒険者ギルドに報告に行くのを明日に回して寝ることにした。
もちろん、一つのベッドに四人並んで寝た。




