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ダークエルフの猛攻

なぜか、完結済みとなっていましたが、もう少し続きます(;´∀`)

あ、それとpvがいつの間にか200,000達成してました。

ありがとうございます(^▽^)/

あと少しですが、最後までお付き合いお願いします。

 エンダーエルフはにたぁと笑っている。


 「避けて!!」


 メルが言った瞬間、それに反応した斗和達は散会しながら後ろへと下がる。

 そして、立っているところはすべてえぐられていた。

 それは何か不可視の鉄球がぶつかったかのようで。


 「うん?」


 そこで、ここではないどこかから音が響いてくるのに気づく。


 「何の音だ?」


 それは金属がぶつかる音、爆発する音、破壊の音が溢れいてた。

 今まで聞こえてこなかったその音は辺り一面に鳴り響く。


 「ああ、はがれちゃったんだね。まだまだ私も使いきれてない証拠だなぁ」


 目の前のエルダーエルフはそう言って笑っていた。

 何を言っているのかは分からない。

 ただ、そのエルダーエルフが守っている奥、王城の辺りで音が鳴り響き、そして恐ろしい気配がすることは分かる。

 一体あそこに何がいるんだ?


 「そんなに気になるかい?でもね、私を無視するのは良くないと思うなぁ」

 「うぐっ」


 嫌な予感がして横に避けようとしたところ、横腹を何かが削り取っていく。

 内臓までは達していないが、とめどなく血は流れている。

 止血程度の回復魔法を使いながら、今度は油断無くエンダーエルフを見た。

 不可視の攻撃が飛んでくる時、彼女はどこも動かしていない。

 詠唱もしていないところを見るに、無詠唱かつ無行動で発動できるのだろう。

 そして、極めつけはその攻撃はメルの不可視の風魔法の攻撃と違い、音すらも無かった。


 「あ、また考え事してるね」

 「!!」


 地面が爆ぜる。

 今度は直に受けてしまう。

 考え事をしていたとしても、警戒は十分にしていた。

 だが攻撃に気づけず、爆発により飛んできた石が体を削っていく。


 「ぐぅ」

 「トワさん!!」


 その不可視の攻撃は俺だけではなく、仲間全体に異なるタイミングで放たれている。

 そのため、駆け寄って来たメルもところどころ攻撃を受けた箇所が見られた。


 「今、回復魔法をかけます」

 「そんな悠長なことさせると思ってんの?」


 コマチはうまく、実体と人工魔法生命体としての魔力体を切り替えて上手く回避している。

 そして、時々反撃として火魔法で火の槍を作成して投げつけていた。

 が、当たる気配はない。


 「動きながら、回復魔法をかけるまでです!!」


 俺もメルと一緒に動きながら、その回復魔法を受ける。

 実際すごく傷が痛むが、それでも回復魔法がその傷を一つずつ癒してくれていた。

 もう十分に動けるまであと少しかかりそうだ。


 「ああ、そうだ。エルフは死んだ?」

 「まだ、死んでません!!」

 「へーしぶといなぁ。あんなクソみたいな種族死んだらいいのに」


 その言葉とともにメルの周りで複数の爆発が起きる。

 近くにいた俺も巻き込まれて、吹き飛ぶ。


 「がはっ」

 「きゃ……」


 メルは爆発に囲まれる。


 「メルー!!」


 自分の痛みを忘れ、傷ついた足でメルの元へと駆ける。

 途中、攻撃が体を掠るが関係ない。

 たどり着いたところでメルを抱きかかえた。


 「メル、メルっ」

 「う」


 何とか頭は守ったようで頭部には傷がない。

 その代わりに体におびただしいほどの切り傷や火傷跡ができていた。

 メルもその多大な傷に顔を顰めている。

 攻撃は止まない。

 メルを抱えながら、勘に頼って飛び退く。

 それは一本の綱の上を綱渡りしている感覚だった。

 一歩間違えて直撃でもすれば、メルともに生きる活路は無くなるだろう。


 「キリン!!使うぞ」

 『いいんだね?』

 「ああ、構わない」


 キリンが俺の内にある神力を解放する。

 龍撃魔法による手と足、翼を部分開放し、回避行動を続ける。

 先ほどよりも動ける上、三次元行動による回避ができるようになった。


 「メル、お願いだ。治ってくれ」


 神力による治癒魔法。

 回復魔法を上回るその力は、メルの体にできた傷をまるでが逆再生のように直していく。

 だがその代わりに何か自分の中でごっそりと無くなった感触があった。


 『これ以上、急に使うとまずい』

 「分かってる。でもこれでメルは治った」


 すでに腕の中にいるメルは元の状態へと戻っていた。

 メルはすっと目を覚ます。


 「ト、ワさん?」

 「ああ、斗和だ。分かるか?」

 「あ、は、はい」


 メルは俺に抱かれていることに気が付くと、慌てだしすぐに抜け出した。


 「す、すいません。油断しました」

 「いや、いいんだ、でもこれじゃこちらがやられる一方だな」


 何とかこいつを倒して王城へと向かわないといけない。

 どうすれば。


 「トワ、いい作戦がある」

 「コマチ、何か思いついたのか?」


 避けながら近づいてきたコマチは、トワとメルだけに聞こえる声でその作戦を伝える。

 そして、その作戦でかなめとなるコマチは得意げに言う。


 「私にはこの攻撃が見える」

 「本当なのか!?」

 「だてに魔法生命体として生きていない」


 攻撃が魔法である以上、コマチにとっては見知ったも同然であるらしく、確かにコマチは攻撃を受けていなかった。

 そのため、俺はその作戦を快諾することにする。

 もちろんメルも了解した。


 「でも、本当にそれでいいのか?」

 「トワは先に行って、二人で十分」

 「作戦会議は終わりましたかぁ?じゃあ、本気で行きますよぉ」


 手を前へと構え、まるで演奏の指揮をするように手を動かす。

 爆発が連続して起こる。

 そして、見えない刃が飛び交う。

 どれも威力は今までのと比較にならないほどだ。


 「本当に大丈夫なのか?」

 「ん、大丈夫。任せて」

 「任せてください。トワさん」


 メルもコマチもできると信じている。

 なら、俺もそんな彼女達を信じてあげなくてはいけない。


 「無茶はするなよ。危なかったら全力で逃げてくれ」

 「大丈夫、その時は地の果てにあらほらさっさー」

 「トワさんも気を付けて」


 そして、会話を止め作戦を開始する。

 目的は俺が王城へと向かうこと、そしてエンダーエルフの撃破。

 俺、メルとコマチで二手に分かれる。


 「えぇ、面倒くさいなぁ。また分かれるのぉ」


 そう言いながらもより攻撃は激しさを増す。

 ただ今回はやられる一方ではない。

 俺は神力を使って耐え、メルとコマチはコマチによる魔法感知によって避けながらも攻撃を開始する。

 魔法はエンダーエルフの前でかき消えてしまう。

 そのため俺はどんどんと近づく。


 「あらぁ、近づいてくるんだぁ。もしかして物理攻撃なら私を倒せるとか思ってるぅ?」


 エンダーエルフは近づいてくる俺の方を見ている。

 よし、そのまま俺に集中しろ。

 一歩また一歩、不可視の攻撃が荒れ狂う空間の中でエンダーエルフに近づいていく。


 「きゃー、犯されちゃう」

 「うるさい」


 メル達も近づいているため、逃げ場は無い。

 俺は手をそのエンダーエルフへ近づけた。

 ガガガガガガガッ。

 腕にちぎれそうなほどの負荷がかかった。


 「近づけないよぉ。私は守られてるからねぇ、ざ~んねん」

 「そんな物、関係ない」


 俺はその結界ともいうべきものに手を突っ込む。


 「あ、あがあああっ」

 「バカなの?腕がちぎれるよ?」


 神力により強化されたドラゴンの腕でさえひしゃげそうだ。


 「だが、俺の勝ちだな」

 「は?」


 俺はその手の先から魔法により大量の水を放った。

 その魔法によって作り出された水は周囲一帯を見ずぴたしとする。

 それはエンダーエルフも例外ではない。


 「え、濡らしたから何?意味が分かんな――――」

 「雷神!!」


 良かった、思ったより俺を意識していてくれたらしい。

 すぐ後ろで構えていたメルの雷神がその濡れた地面に向かって放たれる。

 その瞬間に俺は空へと飛び立った。


 「なっ」


 エンダーエルフは化け物級に強いが、それでも体の構造は変わらない。

 そのため、いくら体の外が守られていようと中はそうではないのだ。


 「ぎぃああああああああああ」


 雷が走る。

 エンダーエルフを中心として発光し、見下ろしている斗和からみてそれは大きな電球のように思えた。

 その電気から逃れるように離れているメルとコマチからジェスチャーで、先に行くように言われる。


 「すぐに終わらして戻る」


 そのジェスチャーに答えて、俺は王城へと向かった。


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