暗殺者でも猫でもなく
少し遠くにある業務用スーパーまで買い物に行った帰り。僕は部屋を借りている大学近くのアパートに向かって歩いている。夏の暑さがまだ空気に残っているが、それでも随分と過ごしやすくなったように感じる。
広いとは言えない空を仰ぎ、しかしその清涼な色に心安らぐ。この狭い帰り道も悪くない、といつも思う。
鍵を開けて扉を引くとエアコンの冷風が頬を撫でたが、それを疑問に思う暇はなかった。
「おかえり」
「わっ、えっ、柚梨? 来てたんだ。来るなら連絡してよ。びっくりするからさ」
まったく予期していなかった声に思わず肩を揺らす。玄関に妹がいた。そういえば合鍵を持たせていたな、と帰省した時のことを想起する。
「見られたら不味いものでもあるの?」
「ないよそんなの」
妹の軽口に肩を竦めて応える。靴を脱ぎ、洗面所で手を洗い口を漱いでからリビングに入る。先にリビングに行けばいいのに、柚梨はずっと僕の後ろをトコトコとついてくる。偶にあることだ。こういう時は大抵、この子はなにかに悩んでいる。
買ってきたものを冷蔵庫に入れていて、ふと気づく。柚梨は炭酸ジュースが苦手なのだった。けれど飲み物は牛乳か炭酸ジュースしかない。来ると分かっていれば炭酸入りじゃないジュースも用意できたのに。
「ごめんね。ジュースはないんだ。ミルクティーにする? それともカフェオレ?」
「……カフェオレ」
少し間があったが、今日はカフェオレの気分らしい。
「おっけー」
電気ケトルでお湯が沸くまで待ってからインスタントコーヒーで簡単に作る。僕も妹もコーヒーに拘りなどないのでこれで充分だ。ミルクたっぷりのカフェオレを二人分、リビングのローテーブルに置いてお菓子を取りにいく。お菓子は常にストックしてあるのでこういう時に慌てなくて済む。
とっておきのヴァッフェルにフィナンシェ、ポルボロンを持って振り返ると、柚梨が僕に銃口を向けていた。
「……なにしてるの」
「手を上げて」
柚梨は問いには答えず、照準を僕の顔に合わせる。引き金にかかっているのは中指で、人差し指はというとスライドに添えてある。手が小さいから引き金をしっかり引くためにそうしているのだろう。斯くいう僕も小学生の頃にエアソフトガンを持つ時はそうしていた。ブローバックでスライドが動く形式の銃ならスライドに指を添えるのは危険だが、一般的にエアソフトガンにそんな機構はない。
「えー……。なになに、アクション映画でも観たの?」
「早く。撃つよ」
柚梨の目はどこか真剣だ。大人しく従うことにしよう。……お菓子を掲げる形になってしまった。なんだか間抜けだな。
「それで?」
「……」
疑問を投げかけてみたが不発に終わった。柚梨は表情の変化が乏しくて、兄である僕ですらなにを考えているのかよく分からないことが多い。
僕は知らないうちに柚梨を怒らせるようなことでもしたのだろうか。
「……兄、彼女できた?」
「えっ、あ、え? なんで」
なぜそれを知っているのだろう。
柚梨に教えた覚えはないし、そもそもそれを知っているのは僕と玲穂さん以外では春弥だけだ。情報の伝達経路が不明だ。
「どっち」
不意に黙した僕に咎めるような視線を向けてくる。誤魔化そうとか思ってないんだけどな。素直に認めておこう。
「うん、付き合ってる人いるよ?」
僕が首肯すると、柚梨は瞠目してから俯き、動かなくなった。同時に力なく銃を下ろす。僕に恋人がいるなんて初めてのことだから、柚梨もどこか思うところがあるのかもしれない。
「どうして知ってるの?」
「……れーほが会いにきたの。なつほが連れてきて」
「玲穂さんと、夏帆さん?」
その二つの名が並んで妹の口から出てきたことに戸惑う。
デートの時に玲穂さんが柚梨のことを訊いてきたのはこの件に関係しているのだろう。
夏帆さんは妹の親友だ。友だちの少ない柚梨と仲良くしてくれている貴重な存在であり、僕にとっては妹に近い感覚で接することのできる唯一の相手でもある。しかしどうしてその二人が一緒にいたのだろう。夏帆さんが玲穂さんと柚梨を会わせようとする理由も不明だ。
「えっと、どういうこと?」
「れーほが私と会って話したいって。なつほとこーみが私を連れていった」
連れてきたのか連れていかれたのか、どっちなんだ。口下手なのは変わらないな。デートの時になにも言わなかったのは玲穂さんなりの理由があったのだろうが、それがなにかは分からない。あと、知らない名前が出てきた。高校でできた新しい友だちかな? 妹に友人が増えるのは喜ばしいことだが、それより、この話を手早く理解しよう。
「そもそもどうしてそんなことに?」
「メールしたから」
「メール?」
「ぁ……」
口が滑った、とでも言うように、柚梨の動きが止まる。ぎぎぎ、という擬態語の似合いそうなぎこちなさで顔を逸らした。
「なんで、というかどうやってメールしたの? 知り合いだったの?」
「それは」
それだけを言うと、柚梨は口を閉ざしたまま無表情に僕の胸の辺りを見つめ始めた。少し待ってみたがアクションがないので、仕方なく続きを促す。
「それは?」
「こう……なんというか、えっと」
柚梨はきょろきょろと視線を彷徨わせながら、一生懸命に言い訳を探しているみたいだ。僕は妹のほっぺたを両手で挟んで目を合わさせる。
「嘘はなしだよ」
「ふぁい」
妹の話を要約すると、僕のスマートフォンの着信に気づいた柚梨が玲穂さんからのメッセージを見て(メッセージは着信と同時に一部が表示されて開けなくても読める仕様になっている)、その文面が気になった柚梨はスマホのロックを解除し、僕らのやり取りを見てから彼女の連絡先を入手してメールを送ったそうだ。僕がパスコードでスマホのロックを解除する際に柚梨がじっと見ていたことがあるから、パスコードを知っていること自体は不思議ではないし、特に問題ないと思っていたからそのことには触れてこなかった。
「スマホを勝手に使ったのは別にいいんだけどね」
それでメールを受け取った玲穂さんが柚梨に会いたいと言ったが、それを拒否したところ、なぜか夏帆さんに連行された、と。よく分からないな。この辺りのことは玲穂さんに訊くことにしよう。
「会ってなに話したの?」
「なにも」
「なにも?」
「ん」
「そっか」
まったく口をきかなかったことはないだろうが、この様子だとなにかを隠そうとしているのではないな。この話はこれで終わりだ。
「それで、今日は泊まるつもりなの?」
「ん」
部屋の片隅に大きなリュックサックが置いてある。迷彩柄のゴツいやつだ。確か、アメリカ陸軍の装備のレプリカだったはず。こんなものを華奢な柚梨が背負っているのを見た人たちがどんな反応をしたのか気になるところだ。
柚梨のファッションはパンクやセレカジ、ガーリーなど幅広く、日によって装いが大きく異なる。リュックだけでなくスキニーパンツも迷彩柄なところを見ると、今日はミリタリー気分のようだ。ただし、エアソフトガンは気分とは関係なくいつも持ち歩いているみたいだが。
「ってあれ、今日学校は? 休み、じゃないよね」
「……明日から休みだし、兄はまだ夏休みでしょ?」
明言を避けたな。
「ダメだよ、サボるのは」
「しゅん……」
しゅんって。あざと可愛いな。僕の妹は意外にもこういう一面を持っている。でも、だからといって甘やかすつもりはない。
「そんなオノマトペじゃ折れないよ?」
「兄のけち」
「けち……? 言うね。でもダメだよ」
柚梨は意地と折り合いをつけるためか、少し間を置いてから小さく頷いた。
「ま、とはいえ今日はもう仕方ないけどね。お菓子でも食べようか」
「ん」
リビングのローテーブルを挟んで向かい合う。
「それにしても、一回しか来たことないのによく一人で来れたね」
「マップ。登録」
「なるほど」
相変わらずこの子は口数が少ない。クラスメイトとのコミュニケーションは大丈夫なんだろうか。
「最近は──」
「こーみに負けた」
「え?」
雑談を始めようとした僕の言葉を遮り、柚梨が不可解なことを口にした。こーみ、というのは先ほど聞いた名だ。
「ゆりの攻撃をぜんぶ捌いて最後にデコピンされた」
省略された主語が入り乱れているな……じゃなくて。柚梨が負けるなんて、珍しいというより驚くべきことだ。この子は僕と同様、家庭環境により幼少期から戦闘訓練を積んでいる。そこらの不良どころか格闘技を嗜む者でさえ、柚梨を屈伏させることは難しい。
「やるね、その子」
「む。本気じゃなかったもん」
「だろうね」
それでも凄いと思う。話の感じから軽い手合わせだと推測するが、柚梨が引けを取るほどの運動能力とデコピンで幕を下ろす余裕を持つような高校生がいるとは思わなかった。興味深い。その子には一度会ってみたいな。
お菓子を抓みながら雑談をしていると、玲穂さんからのメッセージが届いた。テーブルからスマホを拾い上げた直後、カチ……と小さな音が聞こえたかと思うと、僕の手からスマホが消えていた。ちらりと視線を上げると、柚梨の手にスマホがあり、僕の顳顬には銃口が突きつけられていた。
「れーほと話しちゃダメ」
相変わらず俊敏だな。妹じゃなくても絶対に敵に回したくない。
「どうして?」
「……」
理由は教えてくれないようだ。
「悪いけど、それは聞けないよ」
「なら撃つ」
「それで気が済むなら撃てばいい。妹にならね、なにされても大抵のことなら受け入れるし、許してあげられる」
視界の端で、ぐっとグリップを握る力が強まったように見えた。僕は妹の目を見つめ返す。躊躇がその瞳に籠もるのが分かった。見つめ合っていたのは数秒だ。けれど、人の目を見続けるというのは、たった数秒でもかなり長く感じるものだ。
柚梨が目線を逸らした。負けたのが悔しいのか、そこはかとなく頬が桃色に色づいている。
「もう、ゆりをちゃんと見てくれないと思って」
長い沈黙の後、ふてくされたように放った呟きは、僕の中に溶けて色を変えた。突然の奇行も意味を持つと分かれば、不可解さは半透明な疑問に姿を変え、少しだけ入っていたらしい肩の力が抜けた。ただ、そこにどんな意味があるかが分からない以上、訊いてみる他ない。
「どうして?」
「……れーほ、綺麗だった」
確かに、彼女はとても見目麗しい。彼女を構成するパーツのすべてが調和し、一つの美を体現している。それまで女性に強く惹きつけられたことなどなかったものだから、まさか自分が一目惚れするなんて思いもしなかった。見た目だけではない。ツリーチャイムを連想させる彼女の声はその名に相応しく、かつ口調に落ち着きがあり、まるで物語の始まりとハッピーエンドの余韻を同時に感じさせるようだ。……つまり、端的に表現するならば、聞いていて心地好いのだ。また、一つひとつの所作が洗練されていて思わず見惚れてしまう。
「ゆりといる時はれーほのこと考えないで」
「なに、その浮気相手みたいな台詞」
思わず笑ってしまう。そんな僕に柚梨は不満気に頬を膨らませるが、そんなところもおかしく思えてくる。
「どれほど玲穂さんに惚れていても、僕は柚梨を大切に思うよ。いつもいつまでも」
「……ばか」
秒針の音がいくつかと瞬きを二つ。柚梨はスマホを手渡してきた。少し気にはなるがメッセージは後回しにすることにした。動機は不明だが柚梨の言うことには一理ある。スマホ越しの遠くにいる人よりも、目の前にいる人と向き合うべきだろう。現代人としての悪い癖だな、と内心で苦笑した。
「さて、ずっと家にいても暇だし、散歩にでも行こうか」
「いい」
「まぁそう言わずに。アイスでも買ってあげるよ?」
「……わかった」
アパートから十数分ほど歩くと川沿いの散歩コースに出た。景色がいいからか、走っている人もちらほら見かける。斯く言う僕もここで定期的に走り込んでいる。
「空が青い。いびつな色」
途中で立ち寄ったコンビニで買ったアイスを食べながらのんびり歩いていると、柚梨がぽつりと呟いた。この子は時々よく分からないことを言う。
「歪って? いつも通りじゃないか」
本日も快晴。ここのところ良い天気が続いている。
「なんで青なんだろ。黒でも白でもなくて、どうして青なの?」
「えっ? っと、さぁ……。なんでだろ」
どうして自然が青を選んだのかなんて、僕に分かるはずもない。
青。アオ、か……。世界の始まりには黒と白だけだったのだろうか。僕にはその二色が基本の色に思えるが、光の三原色にはどちらも含まれない。そういえば、他の惑星だと空の色が地球とは違うのだったか。
あれ、空が青いことが変に思えてきた。なんだか少し頭がクラクラするようだ。ゲシュタルト崩壊の感覚に似ているかもしれない。
「雲は輝く代わりに影を落とす」
柚梨の視線の先では、雲とともに地上に落ちるその影が移動していく。彼女の中では空の色の話は終わっていたようだ。
詩人みたいだね、と茶化してみると、柚梨はどこか誇らしげに頬を緩めた。僕とは違って素直な子だ。
「そういや夕飯どうしよ。なに食べたい?」
「ポン・デ・リング=フィレオフィッシュの抹茶フラペチーノ和え」
「なにそれ不味そう」
得意気に笑う柚梨の表情につられて笑みが零れる。それは、出会った時からずっと変わらない、とても愛しい笑顔だ。
翌朝。目覚めると、腕の中に妹がいた。
「……なにしてるの」
「……」
眠っているふりか。
「さて、起こさないように起きようかな」
態とらしく呟いて離れようとすると、初めからそこにあったかのように背中に片腕を回された。もう片方は僕の胸倉を握り締めている。瞬く間とはこのことだ。一瞬で身動きが取れなくなった。
「柚梨?」
返事はしないものの、柚梨は目蓋を開いて一瞬だけ目を合わせてきた。
「……分かったよ」
柚梨の頭をゆっくり撫でてあげると、嬉しそうな声が微かに聞こえてくる。猫が喉を鳴らすのに似ているなといつも思う。柚梨はキュッとさらに身を寄せて、僕の胸に額をぐりぐりと押しつけてくる。珍しく甘えモードになってるな。それに付き合うのは兄の務めだろう。
柚梨の気が済むまで待ってから、朝食の準備に取りかかった。といっても、僕はトースターで食パンを焼いたりケトルで湯を沸かしたりしている間にスーパーの惣菜を皿に移し変えるだけだ。柚梨から「兄、私がやる」と自信ありげに申し出があったので、ベーコンエッグを作ってもらっている。ちなみに僕はなぜか目玉焼きが上手く作れないため、自分でするときはスクランブルエッグにしている。偶には目玉焼きも食べたいから何気に嬉しい。
ケトルがカチッと音を立てたので紅茶を淹れた。食後のおやつはクッキーとミルクティーのセットにするつもりだ。
すべて揃ってからローテーブルの両脇に向かい合って座り、二人して手を合わせる。
「「いただきます」」
やっぱりこうやって誰かと一緒に食卓を囲むというのは幸せなものだな。
サクサクの食パンが朝の香りとなって食欲を誘う。一枚はそのままでメインディッシュと一緒に、もう一枚には苺ジャムを塗って食べることにした。柚梨は一枚で充分らしい。先から柚梨の視線が突き刺さったままなので、早速それに手をつける。
「うん」
口の中でトロトロの黄身が肉厚のベーコンに絡み、お互いに味や食感を引き立て合っている。
「美味しいよ。これ」
「むふー」
頬を緩めて誇らしげに胸を張る姿は、僕以外の人がいる時には見せないものだ。夏帆さんでさえも。けれど彼女にはまた別の特別な表情を見せるのだろう。
友だちに見せる顔、親に見せる顔、兄弟姉妹に見せる顔、親友に見せる顔、恋人に見せる顔、職場の同僚や上司に見せる顔、赤の他人に見せる顔……。それらは互いに矛盾を孕んでいるだろう。だが、そもそも純化された『真の姿』なるものは幻想に過ぎない。
この子が僕に見せる顔も、兄に見せる顔でしかないのだ。けどそれを物足りないとは思わない。寧ろ僕は特権的ポジションにいるという矜持がある。そして僕にもまた、この子にしか見せない表情があるのかもしれない。どうかそれが誠実なものであってほしい。
「最近は料理の練習してるの?」
「ん。気まぐれだけど」
「そっか。僕も頑張ろうかな」
会話もそこそこに食事を終え、食後のティータイムに移行する。
「クッキーでもいい? ミルクティーにしようと思うんだけど」
「選ぶ」
「おっけー。そこの棚に入ってるよ」
柚梨が自分で見繕うらしい。棚には昨日開けたとっておきのお菓子の残りとクッキー、あとは板チョコがあったはずだ。
「ほろほろクッキー?」
なぜそんな犬猫を呼ぶみたいな言い方なんだ? というかそれは昨日、柚梨が食べ尽くしたはずだ。
「ポルボロンなら昨日ので全部だよ」
「しゅん……」
「普通のクッキーにしときな」
こくり、と心底残念そうに頷いてトボトボ歩いてきたところを見ると、余程お気に召していたらしい。また買っておこう。
「さて、今日はどうする?」
「今日も泊まる」
「や、そうじゃなくて日中の予定をね? せっかくだし観光する?」
「んー……」
「柚梨は神社仏閣の類は興味ないんだっけ。博物館とか京都タワーとかは?」
「……観光スポット自体興味ない」
「柚梨らしいっちゃらしいけど。偶には良いものだと思うけどなぁ。ま、それなら観光じゃなくて散策しよっか。気ままに歩いたりバスでちょっと遠くまで行ってみたり」
「ん」
方向性は決まったが、外出するのはしばらくまったりしてからにしたい。
「ん〜……っ」
僕が腕を上げて伸びをしていると、柚梨が擦り寄ってきて「撫でれ」と言わんばかりに頭を差し向けてきた。相変わらず猫みたいな子だ。
「はいはい。よしよし」
「くふっ、ふへへ」
……相変わらず? いや、よく思い返してみると、昔はここまで甘えられることはなかった気がする。そういえば、初めの頃は距離を置かれていた。罪悪感、という名の壁があったのだろう。
僕は記憶喪失になったことがある。それももう十年ほど前の話だが、それ以前の記憶は未だ戻らない。この子は自分のせいで僕が記憶を失ったと思っていた、あるいはまだ思っているようだが、話を聞く限りでは、それは過剰な責任感だ。柚梨の中でそれになにか変化があったのだろうか。まぁ、嫌な話を蒸し返すことになるから、それを訊くことはしないが。
なんて、今はどうでもいい話か。幸せなひと時を享受していよう。まだ夏は終わっていない。