幕間 神々の話
《ねえねえなんか凄いことになってるよ、月ちゃん》
【本当だね木ちゃん、魔族の王様が何か企んでるね】
「あはは、本当だね」
《ああ、金じゃん何しに来たのよ》
「僕もブライザーの戦いを見に来たんだよ」
《むう、金は変だから嫌よ》
「まあまあ良いじゃないか、気にするなよ」
《もうなんなのよ、金は嫌いなの》
【まあまあ木ちゃん、あっブライザーが敵と遭遇したよ】
《あっ本当だ、どうやってやっつけるのかな?》
「ふふん、私の与えたロボだよきっと」
《ばっかじゃないの、あんな大きいの誰に使うのよ、ブライザーの敵はみんな人と同じ大きさぐらいなんだよ》
【確かにそうだね木ちゃん】
「えっそうなの?」
《そうです、地球にいた時も大きい敵なんていたことないもん》
【確かに、この世界でも巨大生物はいますがロボットは使わないですね】
「そんな!」
ここは神々がくつろぐお茶の間、50型液晶テレビと畳の間に丸テーブル、そこにお茶と茶菓子がある、お菓子を食べながら今日もブライザーチャンネルをワイワイ言いながら見ていた
《なに、蜘蛛女だって安直ね》
【確かにもっとカッコ良い名前を考えないのかしら】
「そこが良いんじゃないか」
ほのぼの見ていたがそこで予想外の出来事が
《えっブライザーが負けちゃたよ、なんで》
【あ、みんなが助けにはいったわ、良かった】
「まさかの展開だね、しかしブライザーに打つ手があるのかな」
【大丈夫だよ、ブライザーなら】
ブライザーの戦いに一喜一憂する神々
《あっ、ミケと合体した! 流石私のミケだわ、頑張れ!》
【なんで、クマダじゃないの!】
「確かにここは、ドラを使うべきだよ」
選択されない神から文句がでる
《いけー、そこだ、やっつけろ》
【本当、木ちゃんは戦いすきだねふふ】
そうして戦いは進み、巨大な蜘蛛女が現れる、そしてロボットの登場である
《わあーロボットが出てきたよ》
【ブライロボの歌だって、金さんが作ったの?】
「何故だー、ブライロボなんて名前に変わってるんだー」
金の神が絶叫する、神々はそれでも笑顔で見ていた、何故ならブライザーが負けると思っていなかったから、しかし神々もその男の登場に顔がこわばる
《え、バーギルなんで!》
【バーギルってあのバーギル、でもこの感じ、まさか】
「ああ忘れもしない、あいつの気配だ」
バーギルの登場は神々にも衝撃を与える
《やはり、邪神なのね》
【ええ流石にブライザーでも勝てないでしょう、我々が動かなくては】
「しかし私たちには制約がある、迷宮と加護の制約が」
《せめてブライザーがすべての迷宮を制覇していれば》
【待って何この力は】
「これはあの人の力だ」
《ああ、感じるこの暖かさは》
【凄い、邪神に対抗出来てる】
「ああ、だが遊ばれているのも事実だ」
《まさか、そんな、やめてー、エスタが、エスタが、そんな》
ポロポロ泣く木の女神、神々にとって迷宮は子供の様なものであり、木の女神にとって、世界樹は子供である
【木ちゃん見て、エスタはまだ戦う気よ、あなたが最後を見てあげて】
「ああ、あれをする気だ、見てやれ木よ」
《えっ、ああエスタ、最後まで戦うのね、分かったわ、私も力を貸すわ、このくらいなら出来るから》
そして木の女神からの力を受けエスタの最後の輝きの後
《やはりこれでは邪神は倒せないのね》
【ええ邪神が復活するなんて、でも私たちは世界を見守る事しか許されない】
「ああ彼に本気で迷宮を制覇して貰おう、それしかないよ」
《そうね、伝えましょう》
ブライザーの試練はより過酷になっていくのだった。