邪神
ブライザーはバーギルの力によって身動きが取れなくなっていた
「せっかちなのは嫌われるよ、君は落ち着いた方がいいと思うな」
バーギルはただの子供にしか見えない、だがその力、その存在感はその場の誰よりも凄かった。
「バーギルなにをした」
「何って、君の肉体の時を止めただけだよ」
「なに!」
バーギルはブライザーの肉体だけの時を止めた、いくらこの世界に魔法の概念があってもそんな事不可能だったのに
「ねえブライザー覚えているかい、私が地球にいる時も超能力を使っていただろう?」
バーギルは超能力者だった。その力は強大で見る者によっては神の奇跡そのものだった。
バーギルはブライザーと何度も戦い、その力で何度もブライザーを苦しめた、しかし今のバーギルの力はその比ではないほど強力だった。
「ずっと自分の力は何なのか? 不思議に思っていたのだけどね、こちらの世界に来てその謎が解けたんだ」
ニコリと笑いバーギルが力を解放する、ゴゴゴと地鳴りがする、ビキビキと大気がまるで悲鳴のように震える、辺りが暗くなり太陽が隠れていた、3つの月でではない、禍々しい輝きの星だった。
「私はね、神だったんだ」
「はぁ!」
ブライザーは突然バーギルがおかしくなったのかと思った。
「ふふふ、確かに君の反応は正しいかもね、私も他人がそんな事言ったら変に思うからね、でもねブライザー、私は神だったんだよ、この世界に邪神信仰なるものがあるのを知っているかい? この世界は8神の力によって誕生した事になっている、でもねもう1人、いやもう1神いたのだよ」
「何を言っている」
この世界の伝承では7神がこの世界を作った事になっている、さっきからバーギルが何を言ってるか分からない
「邪神としてね、世界の悪意を属性として守護する神がいた、そして邪神は他の8神が邪魔になってね戦いを挑んだんだ、そしてその中の1神と相打ちになってね、でもね邪神は諦めずに魂だけでもと、地球に逃げた、その記憶全てを失ったがね」
「それがどうしたんだ」
「おや、ここまで言えば分かると思ったけどね、まあ簡単な話だよ、そうだね自己紹介をしよう、改めてブライザー私こそ」
【悪の属性の神 邪神 バーギル】
「改めてよろしく頼むよ」
そう言うと世界から音が消える、静寂などというレベルではない、その静けさは死を連想させる事しかできなかった。そして
「バーギル!」
なぜか急に動けるようになったブライザーがバーギルに攻撃を仕掛けるが
「ふふふ、ブライザー、君はせっかちだよね」
そう言うとブライザーが吹っ飛ぶ、
「ぐは!」
「やはりまだまだ子供だよね、地球にいた頃の君の方が強かったよ、今殺しても良いけどそれじゃつまんないからね、今日はあの木の街を滅ぼすか? この世界に恐怖を与えるのが私の使命らしいからね」
そう言うとバーギルはエスタに歩を進める
「まて、そんな事はさせんぞ」
ブライザーがふらふらになりながらも立ち上がる
「ああそうだよ、その目だよ、君のその目が私はね大好きなんだ」
バーギルが狂った様に笑い出す
「神獣混合 こいクマダ」
ブライザーはその場でクマダと合体しブライベアになる、ブライベアは接近戦のスペシャリストで単純に身体能力を上げ格闘重視の戦い方になる
「そうだ、遊ぼうブライザー」
バーギルはブライザーとの格闘技戦に応じる
ブライベアが連続でパンチを繰り出すがバーギルはその全てにカウンターで応じる、最後に腹部に蹴りをみまいブライベアはロズがいるところまで吹き飛ぶ、そしてブライベアの装甲はほぼ全てが剥がれ、ブライベアの変身は解け、そこには血だらけのクレイが倒れる、それにロズは驚き叫ぶ
「く、クレイさまー」
ロズはクレイの元に行く、先程まで繰り広げられていた戦いをクレイがしていた事に驚いたが、血だらけのクレイを見てそれどころではない
「クレイ様、クレイ様」
何度も叫ぶロズ
「ぐっ、ロズのおっちゃんか、」
「クレイ様、大丈夫ですか」
「ああ、そやおっちゃん、お願いがあるんや」
「お願い?」
「ああ、あそこのアホがエスタぶっ壊す言うんや、俺でも止められんが時間は稼げる、だからすぐにエスタの住民を逃せ、これは命令や、」
「しかしクレイ様が」
「だまれロズ、貴族が領民守らんで逃げたらただの税金泥棒やで、泥棒はあかんわ、だからロズ命賭けろや、フィリネア、それが俺の秘密基地に行くための呪文や、これ唱えてエスタの住民を避難させろ、時間は死んでも作るからな」
ふらふらになりながらも立ち上がるクレイ、そして
「バーギルまだや、ブライオン」
クレイは再びブライザーになり、バーギルに向かう
「お前たちエスタの危機だ、全軍エスタ住民の避難をさせるぞ」
そう言いロズは、エスタに向かう
「ふふふ、騎士達も逃げた様だねブライザー」
バーギルは楽しそうに言う、心からこの状況を楽しんでいた
「俺を舐めるなバーギル、お前はここで俺がぶっ飛ばす」
「ふふふ良いね、だから好きだよブライザー」
こうしてブライザーの死闘が始まるのだった




