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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第一章 この村を救え!ブライザー
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学べ!ブライザー

  ピカピカ光ったクレイ君も、はや3歳になりました。

 ピカピカ光った時は家族のみんなも驚きましたが、おおらかな家庭なのでみんな「光る事もあるんだねー」ですましました。

 そんなこんなでクレイ君は、今日も今日とて魔力を増やすため修行しているのです。


 「そろそろ魔法使いたいなー」


 クレイ君、魔力を増やす修行をしまくっていて魔法を使い方を学ぶ事を忘れていました。


 「父上に聞いてみよう」


 クレイ君の父親であるカイエン公爵は、この国1番の戦闘魔法の使い手です。クレイ君が2歳の時、領内視察の移動の最中に、鬼のような顔をして3メートルはゆうに超える大きなモンスターに襲われた時、


 「ほう、こんな場所にオーガとは珍しいな!」


 そう言うと、右手に巨大な火の玉を出すと


 「私がルシュタール王国最強の【獄炎のカイエン】であったことが、貴様の不幸だな!オーガよ!」


 クレイ君、父親の魔法に尊敬の目で見ています。そんなクレイ君をチラチラ見ながら、オーガに対するカイエン公爵。どうやら、息子に良いところを見せたいようです。


 「では、サヨウナラだ!オーガよ【ファイアアロー】」


  そうカイエン公爵が唱えると、火の玉が矢のような形になり高速でオーガに放たれる。

 オーガは驚き、かわそうとするが、避けられず悲鳴をあげて燃えさかるのだった。


 「ふぅ、こんなものか」


 カイエン公爵ドヤ顔で家族の方へむきます。


 「チチウエ、スゴイ」


 クレイ君、まだたどたどしい言葉で父親を讃えます。


 「あなた、こんな街道であんなに強い魔法使わないで下さい。危ないじゃありませんか!」


 リリアは怒ってます。

 街道は人の往来が頻繁にあるためカイエン公爵が使った、強い魔法だと巻き添えをくうこともあります

 オーガ程度なら、カイエン公爵ならもっと弱い魔法でも一撃です。

 カイエン公爵が息子に良いところを見せる為に、過剰な攻撃をしたのが分かっているので、カイエン公爵に注意するのです。


 「しかし、こんなとこにオーガが出るとは街道警備をしっかりさせなければいけないな!」


  カイエン公爵は怒られるのが苦手なので誤魔化します。しかし


 「あなた!」


  もちろん、リリアには通用しません。

 この後、いっぱい怒られたカイエン公爵は、しょぼんとしながら視察を続けました。


 そんな事を思い出したクレイ君は、父上ならすごい魔法を教えてくれると思い父親の元に向かいます。


 「父上!」


 「なんだいクレイ」


 「私に魔法を教えて下さい。」


 クレイ君、父親にお願いします。しかし


 「クレイ、魔法は5歳まで教えられないんだ」


 「なんでですか?」


  クレイ君、想定外の返事に驚きます。


 「クレイ、魔法は【選定の儀】を終えてから指導しなきゃいけないんだよ。」


 「そんな!」


 「クレイ、いつも読んでる【魔法ってなーに】にも書いてるだろう?」


 「そんなバカな!」


  クレイ君、驚愕します。


 『魔法を習うのにあと2年だと!』


 クレイ君は周りから活発で本をよく読む、将来を期待させる三歳児でしたが、本人は


 『そんなどうでも良いところ読まんわ!』


 前世の頃からしたい事をするのは凄い努力する子でしたが、それ以外はまったく向上心のない子でした。

 なので本を読んでも知りたいページしか読まないのです。


 「この前、エミリーが選定の儀をしていただろう。覚えてないのか?まあ、あと2年待ちなさい」


 そう言うカイエン公爵に、頷き答え自分の部屋に戻ります。落ち込むクレイ君


  しかし


 「選定の儀ってなんや?」


 切り替えの早いのがクレイ君のいいところです。


 「魔法ってなーにを読むか」


 「えっと、選定の儀とは」


 選定の儀とは、適正属性を調べる儀式のことです。

  魔法は基本的に適正な属性以外は強い魔法を使えません。

  知らないで適正以外の魔法を学んだりすると、強い魔法が使えないどころか、適正属性の魔法も上手く使えなくなります。

 なので基本的には皆、選定の儀まで魔法を学んだりはしません。

 選定の儀は、ルシュタールでは全国民5歳の時にします。

  適正属性は一般人は0〜1、貴族なら1〜3くらいです。


 「ほうほう」


 クレイ君は、本を読みながら自分なら何個だろうと思います。

 ちなみにカイエン公爵は、火、水、土、木

の四属性でこの国1番の使い手になります。

  エミリーはこの前選定の儀で、火、水、月でした。月と日は大変珍しい属性で三属性を持つ使い手より価値があります。

  エミリーは1つ持つだけでエリート間違いなしの月属性を持ち、あと2つの属性を持ったので大変話題になりました。

  過去には【殲滅の女王】【キングオブドラゴン】など歴史に名を残す魔法使いがそうだったようで、カイエン公爵も鼻たかだかです。


 「確かに、選定の儀まで魔法はお預けやな」


 「どうしようかな?」


  そんな事を考えているクレイ君、ふと窓から外を見ると


 「ぜぁー、とう、おりぁー」


 「ひぁー、だめだー、しぬー」


 カイエン公爵領の騎士団が、格闘術の訓練をしています。


 「なんやあれ、見たことない技使うな」


 クレイ君は、前世の頃に世界中の格闘術を学びました。そのどれとも似ていないので興味を持ちました。

 彼らの行う格闘術は【ルシュタール魔闘術】と言って、属性に関係なく体内の魔力を活性化させ人間の限界を超える力で行う格闘術なのです。

  魔法と組み合わせると凄く強くなるので、騎士団に入ると徹底的に叩き込まれます。

 属性関係ないので属性の少ない庶民にも護身術として有名です。

 強力な魔法使いなら補助的なものですが、極めると【山斬り】【神の手】など山を斬って平地に変えたとか、雨の中、拳を天に放つと晴天になったとかの、逸話があるので、属性に恵まれなかった騎士は必死に修行します。

  そんな魔闘術を見ていたクレイ君、今できる修行はこれだ!と思い、騎士団に向かいます。


 「待ってろよ、ドラゴン強くなるぞー」


 クレイ君はまだ見ぬドラゴンと戦う気満々のようです。



 《ブライザーはどんな魔法使いになるのかな?ってかなられるのか?》


 【ブライザーに魔法は似合わない気がしますね】


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