武闘大会、決勝戦
「にゃー、龍人族は強いって聞いてたのに、結構楽勝だったにゃ、師匠も「お前は、まだまだ未熟世の中には化け物と言うものがいるんだ、だから精進を決して怠るな」とか言ってたにゃ、でもそんなのいないにゃ、確かにちょっとは苦戦もしたにゃ、でも勝てない相手ではないにゃ、最強と言われる龍人族でもこんなもんにゃ、今からエキシビションで王様が戦うみたいにゃ、一番強いって言っても私なら勝てるはずにゃ、あははは」
ミルクは、武闘大会のレベルを見て、最強という言葉を舐めていた。
「あははは、なんにゃ?王様の相手は子供ではないかにゃ、おっ、始まったにゃ」
ミルクは、世界の広さを知る事になる
「にゃー!」
「うそにゃ!」
「見えないにゃ、速すぎて見えないにゃ」
「なんて魔力にゃ、怖いにゃ」
「王様が負けたにゃ、なんて子供にゃ」
「師匠が言ってたのはこれにゃのか」
ミルクは思う、自分などまだまだ、だということが
「あー疲れた、王様なかなか強かったわ」
クレイは、早く寝たかったしかし
《なんと、勝者はクレイだ、まさか全龍火様が敗れるなんて》
わー!わー!わー!
「父上が負けるなんて!」
葉美姫は、信じられないものを見ていた気分である。全龍火の強さは、龍人族ですら常軌を委するもので、龍人族の憧れで、信仰に近いものであった。
全龍火にしても自分が負けるとは思ってなかった。すこし小突いて娘にかっこいいパパを見せようと思っただけであったが
「俺が負けたのか!」
「なんや、気づいたのか」
全龍火は、子供の頃に親に負けた時以来の敗北だった。受け入れがたいが負けは負けである、悔しさを隠しながらクレイに近づき握手を求める
「俺を倒すとはやるな」
「王様も強かったで」
クレイは握手に応じる、観客はその光景に拍手で答える
《素晴らしい試合でした。これでエキシビションは終わります。そして最後は決勝戦だ》
実況がそう言うまで帰ろうとしていた客は半分を超えていたりする。みんな決勝戦を忘れていた
「はよ寝よ」
クレイは控え室に行き、さっさと帰って寝ようと思ったが
「ミルクを子分にして下さいにゃ」
「ええよ」
「にゃ!」
ミルクは、クレイの強さに憧れ子分にして貰おうとお願いに来た。クレイは子分になりたいという言葉に何も考えず答える。あまりの即答に逆に驚くミルクだった
「いいのかにゃ?」
「ええよ、別に、しっかり子分するんやで、俺は寝るから邪魔するなよ」
「わ、分かったにゃ」
よく分からないが、子分にして貰ったのでミルクはこれでいいかと思い
「ミルクは、これから決勝戦にゃ、親分頑張ってくるにゃ」
「そうか、頑張りや、あと俺のことはボスと呼べ」
「はいにゃボス」
「じゃおやすみ」
そう言って寝てしまうクレイ、決勝戦を見て欲しかったが、凄く眠そうなボスに言えないなー、と決勝戦に意識を変えてボスに優勝を報告しようとするミルクだった。
「頑張るにゃ!」
クレイは、2人目の子分が出来たのであった、ちなみに1人目は
「これ美味い!」
屋台でご飯を食べていた
「もうすぐ決勝戦なのじゃ、しかし父上のとこに行ってくるのじゃ、心配なのじゃ」
葉美姫は、負けてへこんでいるであろう父を心配する娘として行かなければいけなかった。
「いいよヨウビキちゃん、私達はゆっくり観てるから」
「そうか、すまんのじゃ、クレイか来たらそう言っといてくれなのじゃ」
「分かったよ」
「きゅうきゅう」
ちなみにドラはずっと葉美姫が抱いていた、そしてこれからも抱いているだろう、何故なら葉美姫がけして離そうとしないからである
《それでは決勝戦を始めます》
わー!わー!わー!
始まる決勝戦にクレイは
「ぐー!ぐー!」
控え室で寝て過ごすのである。
「クレイ君、クレイ君」
そんな控え室に、何故かいる金の神
「完全に寝てるね」
そう言って、ブライフォンを取り出し
『なんですか?ぼくに何を!』
「フッフッフッ、確かに単独の変身ヒーローも素晴らしいが、やはり戦隊こそ至高なのだよ」
『はぁ』
ブライフォンは何言ってんだこいつ、と思う
「だからね、君を改造してレッドにして仕舞えばいいんじゃないかと思ってね」
『へっ!』
ブライフォンは、自らの危機を感じる
「安心しなよ、君を作ったの僕だよ、ちょっとチクってするだけだからねフッフッフッ」
『ぎゃー!』
こうして、ブライザーにレッドモードが追加されたのだった
『うえーん!汚された!』
ブライフォンよ強く生きるんだ、きっと未来は明るいはずだ




