輝け!ブライザー
ここは領主館、エスタで一番の高所にある。
そこでカイエン公爵は、ロズからエルタ地域の報告を聞いていた、そしてクレイ君は書庫にいた、何故書庫にいるのかと言うと、部屋の案内されてる時に書庫についた瞬間
『ここなら魔法のことが載った本があるかも? あの技を使うなら今だ!』
『いくぞ【秘技・駄々っ子】』
「イヤー!あー!あー」
ジタバタして書庫から動かないクレイ君。
困る大人達!
そして・・・
「仕方ない、クレイはここに居たいようだからここに居させとくか!」
「そうね、クーちゃんここに居たいの?」
「あい」
元気に答えるクレイ君、
「仕方ないわね」
「お母様、エミリー タワーケーキ食べたい」
「えっ!」
どうやらエミリーちゃんは、早くタワーケーキを食べたいようだ。しかし困ったのはリリアである。
「どうしましょ?」
「奥様、クレイ様は私が見ておきます。」
そう言うセリア
「そうね、分かったわ。セリア、クレイをヨロシクね」
「かしこまりました。」
「じゃあ行ってくるわねクーちゃん、チュッ」
「バイバイ、クーちゃん」
ホッペにキスして出て行くリリアと、手を振るエミリー、それを確認すると素早く見たい本を、セリアに伝えるクレイ君
「あー、あー」
「坊っちゃま、御本が読みたいのですか?」
「あい」
「絵本がいいかな!」
「いやーあ」
「えっ、嫌なのですかじゃあ騎士物語かな?」
『ちゃうって、あれや魔法入門や』
クレイ君必死にセリアに見たい本を伝えます。
「これですか?」
そう言うと、魔法入門の本を指差す
「あい」
「これですか? 流石カイエン公爵家の方ですね。もう魔法に興味をお持ちとは」
「それでは読みますね、えーと魔法とは・・・」
本を読んでいくセリア、しかしクレイ君は自分で読めるので気にせず中身を読んでいく。
『なになに、魔法とは』
魔法とは、空気中にただよう【魔素】と呼ばれる粒子と、自らの体内にある【魔力】を融合させ、イメージした現象を起こすことである。
使い方は、魔素を体内に取り込み体の中の魔力と混ぜて体外に放出するイメージだ。
この世界で魔法は誰でも使えるが、生活を楽にするために使う、【マッチ】【ウォッシュ】【クリーン】などの魔法ぐらいしか使えない。
何故かと言うと、体内の魔力があまり強くないそうだ。
攻撃に使えるほどの魔法を使うには、強い魔力とそうとうのイメージ力が必要だそうだ。
魔力は血筋が良くないと強い魔力持ちは生まれにくいらしい、イメージ力は単純な知識力だろう、なので教育次第らしい。
結論は、強力な魔法を使える者は貴族に多いという事らしい。
『世知辛い世の中だねー』
クレイ君はそう思った。しかし自分は家柄も知識も大丈夫だろう。なので
『なるぜ、最強の魔法使いに!』
『さて、続き続き』
そう決意したクレイ君は、続きを読むことにした。
魔法には属性と言うものがあり、【火】【水】【土】【木】【金】【月】【日】の7つある。
【火】は物質の温度を上げる魔法らしい
【水】は水を操る魔法みたいだ
【土】は地面などの地形操作をする魔法かな
【木】は植物などの活性化や操作など
【金】は酸などの魔法らしい
【月】は重力操作の魔法みたいだ
【日】は大気の操作らしい
『なんだ、この本あんまり属性のこと載ってないな』
まあ、入門書だし仕方がないよクレイ君
『しかし、修行の方法とか載ってないのか』
魔力の上げ方
『おっ、ここかな?』
魔力の上げ方はまず、よく寝てよく食べ適度な運動です。健全な肉体に健全な魔力は宿るのです。
『ん?』
そして身体中に魔力が行き渡るようにします。それを維持しながら生活すると、魔力はグングン伸びるでしょう。
『なるほどね、最初変な事書いてたからビックリしたが、これなら今から出来そうだ。』
「そして魔力はグングン伸びるでしよう。って坊っちゃま!もう魔力操ること出来るですか?」
セリアが慌てて問い掛けるが、そんなことは気にしないクレイ君!
クレイ君はすでに最強の魔法使いになるために、特訓を始めたのです。
「って、なんで光るんですか坊っちゃまー!!」
ピカピカ光るクレイ君です。クレイ君はブライザーの時よく光っていたので気にしません。
慌てるセリア、光るクレイ君、食べるエミリー、食べるリリア
「美味しいね〜お母様!」
「そうねエミリー!」
二人はクレイ君が光っている事は知らずに、タワーケーキを幸せそうに食べるのであった・・・
《光るブライザーと言えば、第23話【怒れ!ブライザー】だったっけ? あの時のブライザーもピカピカだったわ》
【ピカピカ光るブライザーは人気の形態でしたね】