試練だ!ブライザー
今日も赤ん坊なクレイ君
『しかし魔法の使い方がサッパリわからん?』
クレイ君は悩んでいた。どうしたら魔法が使えるのかと、メイドさんに使い方を教えて貰おうかと、お願いしたが、
「あうー、あー」
「なんですか? 坊っちゃまミルクですか? オムツですか?」
「あー、あー」
「ミルクでもないしオムツでもないし、なんですかね?」
メイドは困ったように軽く風を起こしてクレイ君をあやす、すると
「あー!あー!」
クレイ君は大喜びしてキャッキャと笑います。メイドさんは、
「もしかして魔法が気になりますか?」
「あぃ!」
答えるクレイ君
「あれ、坊っちゃま私の言うことを理解してます?」
「あー」
答えるクレイ君
しかし
「って、まさかね!」
まさかのメイドさん、クレイ君の返事をスルー
「さあ、坊っちゃまお昼寝の時間ですよ!おやすみなさいませ」
クレイ君は今日も魔法の事がよく分からないままであった。
しかしクレイ君は諦めません、彼は諦めない事が1番大事だと知ってるから、メイドさんが頼りにならないなら自分でどうにかします。
クレイ君はそろそろハイハイ出来るんじゃねと、軽い気持ちで動きだします。
しかしそんなクレイ君に試練はやってきます。そうベットからどう降りるか?です。
クレイ君ベットの周りを確認します。すると
『結構な高さだぜ!』
クレイ君少しビビります。しかしブライザーの時は、飛んでるヘリから飛び降りたこともあるのです。大丈夫ですきっとクレイ君なら、こんな試練ヘッチャラです。クレイ君の勇気は本物です。
『まあ、無理することないか!』
・・・・・クレイ君は慎重派だったようです。
『まあメイドさんに降ろしてもらえるときでいいか?』
『もう寝るか!』
今日も沢山の試練を超えてきたクレイ君、今は休むのだ戦士にも休息が必要なのだから・・・
『ふぁー』
大きな欠伸とともに起きるクレイ君
『今日こそ魔法の使い方を調べるぞ!』
決意も新たにクレイ君、しかし
「クーちゃん起きてる?」
母親のリリアさんがクレイ君に会いにきます。
「クーちゃん、今日はお外に行きますよ!」
今日のクレイ君は、お外に行くようです。
『外か!あれ? 何気にこの世界で外行くの初めてかも』
『ちょっとテンション上がるな!』
クレイ君どうやら今日はお出かけですね。何事もなければ良いのだけれど。
「クーちゃん行きますよ」
そう言うとクレイを抱きかかえるリリア
「あーいー」
元気よくお返事するクレイ君
「セリア、今日は領内の視察にクーちゃんを連れて行きます。すぐに準備なさい!」
「かしこまりました、リリア様」
キリッとした顔で指示をメイドに伝えるリリア、優雅にお辞儀をするメイドのセリアは、すぐに準備に取り掛かる。
『メイドさんセリアって名前なのか、初めて知ったわ』
クレイ君はのほほんとそのやり取りを眺めている。
『楽しみだなぁ、異世界ってどんな感じなんだろう』
そして準備が終わりクレイ君は、カイエン公爵領の視察に向かうのだった。
《いよいよ外の世界に向かうのか、なんかトラブルとか起こらないかな?》
【起こるんでしょうね、きっと】