王都へ! クレイ
クレイの攻略したウッルドの説明をしよう。
ウッルドはこの世界に八つある神の迷宮と呼ばれるダンジョンである。
神の迷宮が何故八つなのかと言うと、この世界には八人の神がいる。
【八柱神】と呼ばれ、火の神、水の神、木の神、金の神、土の神、月の神、日の神、そして最後の神は誰も知らなかった。
八大迷宮は各神達が管理する迷宮を言うのである。
そして各迷宮は各神達が司る属性にそった迷宮になる。
ウッルドは木の神が管理するので、木の属性の迷宮だった。
木の属性の迷宮は攻略した後、広大で肥沃な土地が手に入る。
そして世界樹の内部で環境コントロールが出来るので、普通の農地に比べ生産効率が段違いなのである。国王が攻略者を探すのは攻略者の許可がなければ、世界樹内部にはいれないからである。
もちろん八大迷宮である、ウッルドはその他の迷宮なんぞ足元にも及ばない生産効率の良い土地、自然災害、害虫、水不足なにそれって言うぐらいの環境コントロール、世界樹内部も人が暮らすために必要な者がほぼ無限に出てくるし、木の神はずっと鋼鉄甲冑ブライザーを見てきたファンであり、地球かぶれでウッルドの世界樹内部はスーパー銭湯なみの設備、地球のネットに繋がるネット環境、超高級ホテル並みの寝室、何故かあるフードコート、正にパラダイスである。ちなみに攻略者とその招待客以外は使えない。
八大迷宮ならどこもそうだが攻略者に神の加護を与える、神の加護とは木の神ならば木の属性を最大適正にして各属性最強の魔法を使えるようになる。
どの属性も【アルテマ】から始まる呪文である。
アルテマの名を冠する魔法を行使しようと思えば使う属性に適した魔術師百人、魔力の強い魔術師1万人は、必要だがそれを単独で使えるようになる。
最後に神獣と呼ばれる獣を使役することを許される。神獣はこの世界で最強の魔獣であり神の使いである。
そんなことを知らずにクレイは神獣のミケに
「にゃにゃにゃにゃ」
ミケにもふもふしていたのであった。
そんなこんなでクレイは今やるべき事を思い出す。
「で、ファストフードってなんでや」
『うん説明するね、この国は今まさに地球で言う所の産業革命の真最中と言ったところだよ』
「ふむふむ」
『つまり、労働者階級が農業中心の第一次産業から工業中心の第二次産業に変わっているんだ』
「なるほど」
クレイは知ったかぶりをする。
『だからね、工場勤務になった労働者の人々は決められた休憩時間で食事をしなければならない、そこで手軽に食べられるハンバーガーなどのファストフードは流行ること間違いなしだよ』
クレイは考える、確かにビックビジネスの匂いがする、そこで考える必要な物は何かとそして結論が出る。
「ブライフォン確かにお前の言う通りや、今ファストフードの店を出せば当たることは間違いないが、世の中にはな商売をするのに必要な物があるねん」
「つまりなにが言いたいかと言うとやな」
『うん、なんだい?』
クレイはブライフォンに現実を教える。
「金がない!」
『『『なっ!』』』
絶句するみんな、
「くそ世の中、金、かね、カネや、いやになるわ」
『本当だね!』
そんな世の中に憤るクレイ達だった。
クレイはしかたないので
「散歩にいくでー!」
ムシャクシャしていたのだろう。
「いくぞブライゼット」
そう言ってブライゼットにまたがる。
『もう、ガーネットだってば』
ブライゼットはそう言いながら駆ける、彼女もまた最近遠出出来なくて少しイライラしていたのである。散歩にはしゃいでいた。
「とりあえず王都に行くか、東に向かうで」
新たなるクレイの冒険である。クレイは何か金儲けのネタがないかと王都に向かうのだった。大切なとても大切な約束を忘れて!




