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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
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邪神降臨

 「来たかいブライザー」


 「なんや今回はオリバーの作戦ちゃうかったんか?」


 「この作戦を聞いたときね、四幹部全員賛成してたのさ、しかし魔族が関わるなら三すくみにはならないだろうなと思ってね、さくせんの修正に来たのさ」


 「その場で言ったたらええやんけ」


 「うーん、あれだよミスから学ぶ? ってやつだね、大陸全土に争いをって案は良かったけど、この世界の人の感情を無視しすぎだったからね」


 「で、修正って何すんねん」


 「そんな難しい事じゃ無いよ、戦力を均等にすれば良いんだから、間引こうかとね」


 「それを俺が許すとでも?」


 「いいや」


 バーギルの顔が笑顔になる、とても不気味な笑顔だった、そして


 ドン、ドン、ドン


 凄まじい音と共に戦争が止まる、そしてその上空で人智を超えた戦いが始まるのだった。


 「ブライザーなんだいその姿は、随分とイメージ変えたね」


 「そやな、変わったんわ姿だけちゃうぞ」


 ブライザーの蹴り、その蹴りがバーギルの背後から迫る


 「おっと、やるね」


 「流石やの、初見であっさり止められると思わんわ」


 「ふっ、どうやら星の試練を受けたようだね」


 「!」


 ブライザーは少し驚く


 「知っとるんか」


 「まあ、これでも神様だからね、ふふふ」


 「そうかい」


 二人の戦いの影響は戦地に大混乱を与えていた、二人の戦いのエネルギーの余波なのか、近づけず既に戦線は崩壊、西部の軍は逃げ出し、東部の軍は後退しながら状況を静観し、魔族達はバーギルの指令が無いためどうしていいか迷っていた。


 「撤退しろ、ここにいると巻き込まれて死んでしまうぞ!」


 部隊長以上の兵士が叫ぶ、それ程までに現場は混乱の頂点だった。


 「なんなんだあいつらは?」


 「隊長、砦までの撤退完了しました」


 「そうか、我らも撤退するぞ」


 「はっ」


 こうして一旦停戦の形となり、ブライザーとバーギルの戦いを見守るこのになる。


 「おやみんなが戦いを辞めてしまったよ」


 「こんな戦いしてたら当たり前やろ」


 「困ったな、これじゃあライネルの作戦がうまくいかないなー」


 「いつから部下を気遣える上司になったんや?」


 「ふふ、僕は部下に優しいんだよ」


 「そやったかの」


 二人は世間話をしながら、しかし命懸けの戦いを繰り広げる、互角のように見えるが今回はブライザーが押していた。ブライザーM2の力は伊達では無かった。


 「うーん困ったな、予想以上に君強くなってるね」


 「そやな、少し驚いとるわ、だからのここで決めさせてもらうで」


 「それは困る、仕方ない少しだけ本気を出すよ」


 「なんだと!」


 バーギルから魔力が溢れる、ブライザーは一瞬恐怖を感じ後ろへ飛び退く


 「おや残念」


 ブライザーがいた所に炎が舞う


 「なんやそれ、魔法か?」


 「ちょっと違うよ、地球にいた頃使ってたものだね、俗に言う超能力かな」


 「そうなんか、確かに魔力を一切感じなかったからな」


 「そうなんだよ、君が星の声を聞けるなら、魔力を使った攻撃は良く無いからね」


 「で、超能力って訳か」


 「そうそう」


 バーギルが何かをすると、ブライザーの足が動かない


 「しまった!」


 「ちょっと待っててね、僕も変身するよ」


 絶好のチャンスだが、バーギルにとってはどうでもいいらしい


 「君の持ってるのがエグバーダだったなんてね、ブライフォンの魂がなんてロマンチックだよね」


 バーギルは何か道具を取り出す


 「僕も変身するのは好きかな、でもあっちにはそういう道具が無かったんだ」


 バーギルはブツブツ言いながら取り出した道具を掲げる


 「では、絶望してくれブライザー」


 その時は昼間だった、太陽の光差し込み、戦争の惨劇を映し出していた、そんな戦いのあった場所が闇に染まる、そう闇の神が降臨する為のように


 「なんだ魔力が壊れるだと」


 「違うよブライザー、これは魔力を僕の力に変換してるのさ」


 「変換?」


 「太陽を隠したからね、日の神が干渉出来ないのさ、だからこの世界を僕好みにね」


 「変えるというのか?」


 「そうだよ、でそろそろかな?」


 バーギルが取り出した道具に魔力だった物が集まる


 「変身」


 バーギルの周りに黒い靄が纏わりつくそして、靄が晴れると


 「じゃあ戦おうかブライザー」


 そう言うとブライザーの拘束が解かれる


 「それがお前の本当の姿か?」


 ブライザーが見たバーギルは、黄金の鎧を纏い、神々しいマント、その姿は神話に出てくる騎士そのものだった。


 「違うよ、変身した姿だね、本当のって意味ならさっきの姿がそうだよ」


 バーギルは話を続ける


 「この姿はね、戦闘スタイルというか武装した姿だね、いやー北極点に邪神の神殿を設置しといてね、そこに君のエグバーダみたいな道具を安置して置いたんだ」


 「神殿?」


 「君が様々な神に出会ったとは思うけど、神殿ってのは神の本拠地みたいなものだね、普通は隠しているから人では見つけられないかな」


 「そうなんか、それでようやく本気のお前と戦えるんやな」


 「えっ、違うよ安心して、今回も手加減してあげるよ、だって今君を殺してもつまらないからね、今回は人々の殺し合いを何も出来ずに、悔しそうに見学するだけでいいよ」


 バーギルのとことんブライザーを舐めた態度にブライザーは怒るかと思ったが、ブライザーは特に感想を述べるでもなく、ただ一言


 「思い通りになるとええな」


 「ふふふ、そうだね、じゃあ殺ろうか」


 そしてふたたびブライザーとバーギルの戦いが始まるのだった。

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