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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
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企むはオリバー

 「さて二宮準備は進んでるかい?」


 「はっ滞りなく」


 「それはいい、楽しみだね」


 バーギルが何かを企んでいる、グランツはバーギルからの命令で何かの準備をしていた。


 「バーギル様何をするのかしら?」


 ルミが入ってくる


 「凛冥ここで教えてもつまらないだろう、だから秘密だよ」


 「もうバーギル様の意地悪」


 ルミがバーギルの玉座の肘掛に腰掛け、体をバーギルに預ける


 「ふふ今回は私の計画でね」


 ふいに声がし、声の主がバーギルの前に現れる


 「あらオリバーじゃない、貴方が考えた作戦なの、じゃあロクでもないものね」


 「くっくっく、凛冥よそんなこと無いぞ、オリバーの案はなかなか愉快なものだよ」


 「ありがとうございますバーギル様」


 「まあブライザーが出てくると思うけど、それも対策は万全なのかい?」


 「はい、少し面白い人材を育成してましてね」


 「ほう、そんな子がいたのかい?」


 「ええ、今回の準備の殆どを二宮がしてくれたのに、発案した私が何もしないのは心苦しいですからね」


 「そうか、二宮聞いたなブライザーはオリバーが責任を持って対処するから、あれに集中しなさい」


 「はっ、かしこまりました」


 恭しくこうべを垂れるグランツ、魔国に置いて彼は歴代最強の魔王と呼ばれていた、ありとあらゆる魔法を使いこなすからだ。

 しかし彼の能力の凄いとこはそこでは無かった、卓越した頭脳、他を圧倒する発想力、そしてどこで学んだかというぐらいの知識量、最後にそれを使いこなす事、その力を持って彼は発明家として科学者として最高峰なのである。

 そんな彼もバーギルの前では無力な子羊だった、しかし不満はない、いやバーギルを目にすると不満を抱くなどできないのだ。

 しかしバーギル以外には不満一杯である、今も「なんでオリバーみたいなアホの為に俺がこんな事をしなきゃいけないんだ」と思っている。

 グランツは戦闘員では無いので一度もブライザーと直接戦闘をした事が無い、それゆえ扱いが下っ端なのである。


 「では、オリバー、二宮楽しみにしてるよ」


 「「はは」」


 「頑張ってね」


 こうしてバーギル達の企みがクレイ達に向かうのであった。


 「で二宮出来たのか?」


 「ふん当たり前だろ、俺を誰だと思ってるんだ」


 「天才科学者だろ」


 「分かってるならいい、あとはエネルギーを溜めるだけなんだが必要な鉱石と人員がな」


 「ああ、それなら大丈夫だよ、ちょっと国を襲って奴隷と物資は仕入れといたよ」


 「いつの間に、相変わらず仕事が速いんだな」


 「私の信条だからね」


 「まあいいや、じゃあスグレット山に運んどいてよ、そこが一番効果的だからね」


 「ふふ、分かったよ」


 「しかしオリバーお前もえげつない事考えるんだな」


 「あっさり発明してしまう君も大概だよ」


 「まあしかしバーギル様が一番だよ、この作戦を面白いで決行するんだから」


 「あの方の考えは我らのような凡夫とは違うのだよ、君もそう思うだろう」


 「確かに、未だに何故ブライザーにミサイル発射を阻止されたのか不思議だよ」


 「まあ地球征服が目的では無かったからね、バーギル様の目的はいつも謎だけど」


 「ああ、俺もすっかり世界征服が目的かもしくは地球破壊かと思ってたけど違ったんだな」


 「おや、流石に私も地球破壊は想像もしなかったな、二宮、君が一番いかれてるね」


 「ふん、既に他の惑星に移住する宇宙船も準備してたんだ、地球破壊も選択肢にあったのかと思っても不思議では無いだろう、ミサイルもあったし」


 「ミサイルか、私はミサイルの事知らされる前にブライザーに殺されたからね、最後にバーギル様が何をお考えになっていたのか予測もできないよ」


 「そんなの誰も分からないさ、ブライザー達に攻め込まれて逃げ惑う党員達を叱るでもなく、慌てるでもなく、ただ見つめていたんだからな、そしてブライザーとの一騎打ちの時今まで見た事無い笑顔で戦っていたよ、楽しそうにね」


 「ほう、そうなのか私も死んだ後の事は知らないからな、そんな事があったのか」


 「俺はミサイルで死んだからなバーギル様とブライザーの戦いは最後まで見てたよ、だから不思議さブライザーに何故負けたのかってね」


 「そうなのか」


 「圧倒的だったんだバーギル様は、数年前のバーギル様とブライザーの戦いを見ただろう、あんな感じだったよ」


 「あれはブライザーでは無く、あの木の集めた膨大なエネルギー波だろ、だからバーギル様も引かざるおえなかった」


 「多分バーギル様は引かなくても大丈夫だったんじゃ無いかな、それに数年間治療に専念するとおっしゃったが必要無かったと思ってるよ」


 「ではバーギル様が本気を出せばブライザーに遅れをとる事は」


 「ない! だろうね、それ程バーギル様の本気は凄いんだ、まさに神だね」


 「ふふ流石バーギル様だな、だからお前はバーギル様の考えが分からないんだな」


 「ああそうさ、弱者をいたぶるのは楽しい事かもしれないが、バーギル様はご自分が負けても本気を出さない、不思議なんだ」


 「弱者をいたぶるのは楽しいか、二宮そうじゃないバーギル様は相手に合わせて戦うのが楽しいのだろう」


 「なんでそんな事を?」


 「強くなるとそう思う、お前とてWSSの科学者との発明合戦を楽しんでいただろう」


 「ふん、あんな醜い発明しかできない奴と楽しんで無くない」


 「まあいい、バーギル様は楽しんでおられるのだろう、自らと同等に戦える者の登場に」


 「それがブライザーだと」


 「バーギル様は期待している、だけどな二宮」


 「なんだよ」


 「バーギル様がいくら期待してもブライザーは死ぬさ、この私の手によってなハッハッハ」


 「ふん、何だよ人の事いかれた奴扱いして、オリバーお前が一番いかれてるよ」


 オリバー=ドルフ、この世界での名前はライネル=ドール=ラステン、彼の得意な事は人に殺し合いをさせる事だった。

 時に恋人を人質に取り、時に借金のかたに、単純に脅した事もある、様々な殺し合いをさせたがどれも凄惨な結果だった、そして地球にいた頃は各地の紛争に彼の暗躍があったのだ。

 そんな彼の次なる目的は


 「楽しみだな大陸全土の戦争なんて」


 「ふん本当にいかれてるよ」


 騒乱の火は燃え盛るのを今か今かと待ち望んでいた。

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