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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
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シラスとお話し

 「礼二おるか?」


 クレイはイーグル内のシラスの部屋に入っていく、ノックと言う文化は彼に存在してるのかは疑問である。


 「ノックぐらいしろよ、で何の用だ」


 シラスはクレイとの付き合いが長いため、こんな事では動じない。


 「ちょっとおもろい事聞いたから、お話ししようや」


 「ん? おもろい事?」


 クレイは昨日あった事をシラスに話す


 「へぇー、それは興味深いね、星に意思があるとは」


 「ああ、ついでに発電所貰ったで、使うか?」


 「へぇー、何発電なんだ?」


 「知らん」


 「なんで知らんねん?」


 「いやそのくだりもうやったからええよ、で星の意思によるとやな」


 「ええー、疑問に答えないのかよ」


 「ブライアイテムは神具いうもんに転生したらしいねん」


 「あっ続けるんだね」


 「そいつらの真の名を唱えると真の姿になるんや」


 「真の姿?」


 「例えばブライフォンはエグバーダって言うねん、でこんな風になった」


 「ベルトか?」


 「そやねん、でなこれで変身すると、とりゃ」


 変身するクレイ


 「おー、だいぶ変わったな、出力は?」


 「それを調べに来たんやないか?」


 「ああ、なるほどね」


 シラスはクレイの目的を理解し、早速ブライザーM2の調査をするのであった。


 ここはウッルドの世界樹、WSS職員すら知らぬシラスの秘密研究所。


 「へぇー、凄いなこんな数値今まで出た事ないもんな」


 「どんなもんや」


 「見てみろよ」


 シラスは検査結果の紙をクレイに見せる


 「軒並み倍以上の数値やな」


 「こっちに来てから魔力で地球にいた頃とほぼ変わらない数値しか出なかったからな」


 「まあ、前の世界では、俺改造人間やったしな」


 「確かに、それを子供の姿でほぼ同じ数値を出したんだから魔法ってすげーと思ったがな」


 「魔闘術知らんかったら、ブライザーになろうとも思わんかったからな」


 「そうだろうね、なってたら体が引きちぎれてたろうしな」


 「そういや前世の礼二、右足義足やったもんな」


 「ああ、自分で実験した事はミスだったよ」


 「変身した時は俺もきつかったもんな、改造人間に慣れてなかったのもあるが」


 「魔法で誤魔化すのもきつくなってきてたからな、なかなかなタイミングでのパワーアップイベントだったな」


 「ふん、楽しいイベントやったわ」


 「しかし第5宇宙か、で地球は第3宇宙で地球人が知らないエネルギーで溢れてると」


 「そんな事言ってたな」


 「あれかな? 計測器で観測したんだけどよく分からない結果が出てさ」


 「なんや礼二らしくもない、調べんかったんか?」


 「タイミングがね、観測出来たのがバーギルとの戦いの直前だったし、その後死ぬなんて思わなかったよ」


 「すまんかったな、あのミサイル予想以上に威力あったわ」


 「いいさ仕方なかったし、それにこっちの生活もなかなか楽しいしね」


 「おやっさん元気かな」


 「大丈夫だろ、あの人は殺しても死なないような人だし」


 「おやっさんとの約束破ったままなんがな」


 「気がかりか?」


 「おやっさん気にしいやからな」


 「確かに、今頃お前の墓の前で泣いてるんじゃないのか?」


 「そうかもな」


 ちなみにその頃おやっさんこと大道寺茂は


 「やめないかお前たち、ジィジは腰が痛いわい」


 孫が出来て幸せに暮らしていた。


 「ところで、そこでうずくまってる丸い生き物は何だ?」


 シラスに指摘されたところを見ると、クレイの後を付けてきたポン子がいた。


 「ポン子ついて来たんか?」


 「うんご主人、ポン子置いていかないで!」


 「随分懐かれたんだな」


 「しかしポン子なかなか隠形が上手いな、俺が気付かんとわな」


 ポン子の頭を撫でながら褒めると、ポン子は満面の笑みで


 「ポン子頑張った!」


 と胸を張る、しかし


 「でも黙って付けちゃあかんで」


 クレイに怒られシュンとしてしまう


 「ごめんなさい、ご主人最近遊んでくれないから寂しかった」


 「はぁ、しゃあない奴やな、ほら遊んだるからおいで」


 そう言われてまたポン子の顔が笑顔になる、そしてクレイの膝に飛び乗る


 「ご主人」


 クレイに頭をコツコツ打ち付ける、甘えたいらしい


 「甘えん坊やのポン子は」


 「隼人は本当に子供に甘いよな」


 「まぁ、戦う理由の一つやしな」


 「そうだったな」


 クレイは過去、いや隼人の時に守れなかった、守りきれなかった人が何人もいた。

 全てを守りハッピーエンドとはいかなかったのだ、その中には隼人の家族も幼馴染もいた、それでも憎しみに染まらず地球の平和を守るため戦って来た。

 自由に生きているようだが、クレイは常に大切な物を守る為に頑張っている、それを知ってるシラスはクレイに無条件で協力するのだ、彼もクレイと同じ苦しみを味わって来たから。


 「ねぇご主人」


 「なんや、ポン子」


 「地球ってなーに?」


 全てを聞いていたポン子、クレイ達の会話で理解できないことを聞いてくるのだが


 「ポン子唐揚げ食いに行くか?」


 「食う!」


 まだまだ食べ物で誤魔化されるくらいには子供であった。

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