ある日の1日、魔法少女編その1
私の名前はエリザベートです。最近クレイ様の様子がおかしいのです、何かに追い詰められてる様な
「おはようございます、エリザベート様」
メイドのアイリスが私を起こしに来る
「おはようアイリス」
「エリザベート様、今日もクレイ様は朝のトレーニングに向かいましたよ」
「むう流石クレイ様、自らの鍛錬を怠りませんわ」
またも先にクレイ様が起きていますわ、一緒にトレーニングしたかったです。
まあ良いですわ、今日も見学に行きましょう。
「はぁ、今日もクレイ様は素敵です」
「はぁ、エリザベート様見ているだけでなく話しかけたらいかがです」
「何を言ってるのアイリス、クレイ様のお邪魔をしてはいけません」
プンプン、アイリスたっらクレイ様の迷惑を考えないなんて駄目ですわ
「はぁ、姫様も恋するとこうなってしまうのね」
いつ見てもクレイ様の魔法は綺麗ですが何をしているのでしょうか、合成魔法かなそれにしても見たこと無い魔法ですわ
「姫様そろそろお食事の時間です」
「分かりました」
この時間になると皆さん起きてきましたわ、今日のご飯は何かしら? うわステーキです、朝からはきついですわ、でもクレイ様は美味しそうに食べてます私もしっかり食べないとモグモグモグ
朝ご飯も終わりクレイ様は騎士団の方々とトレーニングをしています、はぁかっこいいです。
「ふむ、騎士団も情けないわね、いくらクレイ様が強いと言っても情けなさすぎです」
アイリスは騎士団に厳しいですわ、この前の騎士の方とのお見合いは上手くいかなかったのかしら?
いつも思いますがどうしてクレイ様はあんなに強いのでしょう、不思議ですわ
あらお昼からはブライレンジャーの皆様と戦う様ですわ、ブライレンジャーの方々は皆さんお強いのにクレイ様は赤子の手をひねる様です。
こうしてクレイ様を見学していますが、夕方になりクレイ様に悲壮感が漂って来ます、まるで大きな壁にぶつかった様に、あぁクレイ様心配です
「クレイ様」
「クレイ君」
ん? クレイ君? 誰かいますわ
「ミレーヌ様?」
「エリザベート様?」
なんでミレーヌ様がここにいるんですか、むう変です。
「クレイ様に何の用ですか?」
「エリザベート様こそ」
むう、ミレーヌ様が質問してきました、私はもちろんクレイ様を見守っているのです。
そう言おうとした瞬間
「行くぞブライゼット」
はっ、クレイ様がどこかに行ってしまいましたわ、むうこれもミレーヌ様が悪いんです、むう
「もうエリザベート様のせいでクレイ君行っちゃったじゃないですか」
「何ですって、私が悪いと」
「あら悪いとは言っていませんわ」
むう、何でしょうこの方嫌いですわ
「ストーキングですかエリザベート様」
「なぁ!」
何という侮辱ですか、流石に許せません
「ミレーヌ様、流石にいって良いことと悪いことがございますわ」
「あら間違ってると思いませんが」
むうむう、なんて女なんでしょ
「クレイ様は私の婚約者です、見守っているのは当然ですわ」
「そうかしら、ただの婚約者でしょクレイ君のアモーレではないわ」
「な、何ですって!」
ところでアモーレって何なんでしょう、でも凄まじく侮辱された事は分かりましたわ。
「ミレーヌ様、これまで我慢していましがクレイ様は我が国最強の騎士、その方に貴女が近づくのは許しません」
「あらどうして、クレイ君の恋人になりたいだけよ、裏なんてないから安心して良いわよ」
「な、何ですって! もう許しませんわ、決闘です」
私は作法に則り手袋をミレーヌ様に投げます
「あら良いのかしら、私こう見えてもパンツァー最強の魔法使いよ」
「あら私ルシュタールで2番目の魔法使いです、もちろん1番はクレイ様ですが、たかがパンツァーで一番位で自慢になりませんわ」
「ふふ、ふふふふふ、あははは、面白いこと言うじゃないのよ、お姫様と思って優しくしてたらあまり調子に乗らない方が良いわよ」
「ふん、貴女こそクレイ様に近づく女狐なんですから大人しくしてなさい」
二人の言い争いをお互いのメイド達は見ていたが、止められる雰囲気では無いのでどうしようか悩むしか出来ない
「ではいくわよエリザベート!」
「いつでも来なさいミレーヌ!」
こうして女の戦いが始まるのであった。
エリザベートは日の属性魔法を使う、日の属性は万能に近い属性で風を操るのも光を扱うのもそして闇すら操る
「光よ、防げ」
エリザベートが唱えるとミレーヌの視覚が光でいっぱいになりエリザベートが見えなくなる
「くぅ、目覚ましなんて卑怯な女ね」
「ふん、誰が卑怯な女ですか」
エリザベートはミレーヌの背後に回り
「これで終わりですわ」
エリザベートは思いっきりエターナルロッドでミレーヌをどつき回そうと思っていた、しかし
「あれ?」
エリザベートの攻撃はミレーヌをすり抜ける
「ふふ、ルシュタールの忍者部隊に分体を作る魔法ってのがあるらしいじゃ無い、試したら簡単に出来たわよ」
「しまった!」
いつの間にかエリザベートの横にいたミレーヌの強烈なビンタがエリザベートの頬を狙う、何とかロッドで防ぐエリザベート
「やるわねお姫様」
「貴女こそ」
「でも貴女では私に勝てないわ、貴女は日の属性を持っていても所詮2属性でしょ、私わね五属性なのよ」
言うが早いか、ミレーヌは土と金の合成魔法コンクリートウォールを発動し、そこに少し空いた隙間から火や水の魔弾を撃ち込む、エリザベートも反撃するがコンクリートウォールが硬く突破出来ない
「何ですのその魔法」
「ふふ、合成魔法よ、ルシュタールで生まれた新時代の魔法ね、少ない属性持ちには必要無いものでしょうけど」
「むうバカにして、舐めていられるのも今のうちですよ」
エリザベートはエターナルロッドを地面に突き刺し
「大気よ我が名に従え、テンペラアップ」
「ふん、何をしてもこのコンクリートウォールは壊せない、て暑い、何なんでこんなに暑いの」
「ふふふ、そんなところに引きこもっていては、脱水症で死んでしまいますわよ、ふふふ」
コンクリートウォールから汗だくのミレーヌが出てくる
「気温を上げたのね、脱水症で殺しにかかるなんて頭おかしいんじゃ無いの」
「何ですって、引きこもりのくせに、貴女の方がおかしいですわ」
二人はいがみ合ってはいるが、お互いの強さに警戒せずにはいられず、同時にこのままでは殺られると思った、そして
「カメコいくわよ」「蛇四郎いける」
「エリザちゃんあまり私闘に私を使うのは」「ミーレダメだよあの子が死んじゃうよ」
「「黙りなさい」」
「「いいからいくわよ」」
「「はぁ、まあいいかあっちにも精霊いるみたいだし、分かったよ」」
「水の精霊よ」「火の精霊よ」
「「私に力を、エターナルチェンジ」」
まったく同時に変身をするエリザベートがサンマリンに変身し、ミレーヌが赤を基調にしたフリフリのスカートにピンク色の髪がクルンとカールしたセミロングに赤い靴
「サンマリン」「ファイアレイン」
「「って何で貴女まで変身してるんですか?」」
お互いが魔法少女に変身した事に驚き、その横では
「うひょー、マジかよ魔法少女同士の決闘なんて、すげ〜すげ〜よ」
青い髪の変態が、必死に写真を撮っていた。