ある日の1日、クレイ編、星の話
「星の声とは、魔力の流れの事ですよ土さん」
「あっ、月ちゃんだ」
「おー月のそうじゃったそうじゃった」
月の神様がやって来る
「皆さん、ちゃんとして下さい」
「ごめんなさい」
謝る神々
「どうしたの月ちゃん、何かご用なの」
「そうです木ちゃん、なんで私を誘ってくれないんですか? ブライザーが星獣と戦うとこ見たいです」
「ごめんね月ちゃん、これは五神の仕事だって土が言うから」
「月よ、これはワシらは五神の使命じゃからの遊びとは違うじゃよ」
「むぅ、でもでも見学ぐらい良いじゃないですか、仲間外れ良くないです」
「そうだよね、そうだよ土酷いよ月ちゃんも仲間に入れたげようよ」
「私は構わないよ、月ちゃん仲間に入れても」
「僕も見学ぐらい構わないが」
「まあ良いんじゃないか土よ」
渋い顔しながら土の神は
「分かったわい、しかし月よ口出すなよ、これは五神の使命だからの」
「良いの! やったー!」
喜ぶ月の神、それを既にクレイに戻っていたクレイは白い目で見ていた
『なんじゃこいつら』
もう神への敬意は地に落ちていた
「コホン、で何じゃったかな星の声の説明か、星の声は魔力の流れでな人によっては地脈と呼ぶ者もおるが、それを見える者は戦いにおいて一つ上のステージにいける、お前さんなら分かるだろう魔力の流れで空間の全てを支配下における事を」
「何となくやけどな」
「今はそれでええ、精進しときそれがお前さんの力になるからの」
「そうか」
「後は火の続きをしな、星の試練はそれからじゃ」
「星の試練?」
「ああお前さんがこれから受ける試練の名じゃ、楽しみにしとき」
「ほう」
「はいはい、そうだよまず私の説明終わってない、いくよ私が授けるのはこれ【発電施設】だよ」
「ん? 発電施設なんてくれるんか、何発電なんや?」
「えっ! 何って電気を発生させるんだよ」
「だから何で電気作ってるんや?」
「えっ、えっ、なんだろう?」
「まじか」
クレイが貰ったのは何かよく分からない発電施設だった、説明すると星の力による発電施設である、神から与えられる物はだいたい星の力で動く発電施設は星の力を人に使い易いように変換させるものである。
「でね次はこの子だよ、おいで【トビー】」
「くぇ!」
「この子をよろしくね」
「わかったわ」
トビーは火の鳥であるがヒヨコである、しかし赤いとても赤いヒヨコであった。
「で火からの神具授与は終わったの、さてクレイと言ったな」
「ああ」
「これから星の試練を受けてもらう、これは拒否は出来ん」
「ええよ、受ける気やし」
「先ほどちらっと聞いたと思うが星の試練とは、星獣と呼ばれる者と戦ってもらう」
「星獣ね」
「そうだワシらの神獣とはわけが違う、ケタ違いの強さに魔力も無限に近い、そしてこの星で生まれてきた全ての戦闘術を理解しとる、その対策もな」
「それはけったいな奴やな」
「星獣は星そのもの、この星で生まれてきた全てを記憶しとる、勿論お主の事もな」
「成る程それは楽しみやの」
クレイはなかなかのバトルジャンキーであり、悪が関わらないなら強い奴と戦うのは楽しくて仕方ないと言う性格である、今もにやけ顔が止まらない
「ワシら五神の力を持ってお前さんを星の聖域に送る」
「聖域ときたか、楽しくなってきたわ」
「ほう笑うか、なかなかの小僧じゃな」
「そやな、最近純粋に強敵と戦うことが無かったしそれに」
「それに?」
「俺の強さの先を見たいんや」
「強さの先か」
「そや、今の環境では限界があった、だけどな強さを感じたい、俺を導く強さをな」
「ふむ、悩んどるのか?」
「まあな、このままやと俺はバーギルに勝てへん」
「そうかもがいているのか」
「そやな、でも止まらんで俺にはせなあかん事があるからな」
「強いなお前さん」
「そうかな分からんわ、だけど負けたくないだけやねん」
「くっくっく、では戦え聖域に行くんだ、そこにお前さんの求めるものがあるといいな」
「そやな、じゃあ行ってくるわ星獣とやらに勝ってくるわ」
「ふんまあ死なないようにな」
神々がクレイを囲む
「お前らまさか聖域に送る方法まで忘れとらせんな?」
「いや流石に忘れてませんよ」
「僕もちゃんと覚えてますよ」
「だ、大丈夫よ」
「月ちゃん見てて私の晴れ舞台を」
「はいはい頑張ってねみんな」
クレイは不安が心を占めていた
「ゆくぞ、土より始まりし世界」
「その中で出でる金の世に」
「降る雫は大海と呼ばれ」
「降り注ぐ光を火と呼び」
「生まれる者は生命の息吹」
「「「「「星の子よ、我らの加護せし星の子よ」」」」」
クレイの周りが様々な色の光に覆われる
「「「「「行けよ、いざ行け星の記憶へと」」」」」
「なんやこれは?」
そこに信じられないほどの魔力の流れがクレイには見えた、光の乱舞がクレイの全てを染めて行く
「「「「「聖域解放」」」」」
その瞬間、クレイはこの星の歴史を強制的に記憶させられる
「ぐぅ、あぁ」
頭を抱えるクレイそして気がつくと、クレイの眼下に星が見えていた、いや正確に言えば全ての景色にだ。
「なんやここは?」
「「ここは星の中、心臓部だ」」
クレイの目の前に人とも違うが人の様な者がいた。