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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
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閑話 ミレーヌ、その2

 シェル先生は、パイツァ最強の戦士で私の先生です。先生は機動武具の扱い方が上手で魔法もたくさん使えます。私も沢山の事を教えて貰い尊敬しています。

 その先生が他国の子供と模擬戦をするとの事です、流石にあんな子供相手にシェル先生がです事もないと思うのですがお父さまは、他国に機動兵ここにありと知らしめたい様です。


 「シェル先生、子供相手何ですから手加減を忘れない様にね」


 「これは姫様、いえ子供相手とは言え、あのカイエン公爵のご子息侮れません」


 「カイエン公爵?」


 「ええ、世界一の魔法使いと呼ばれるお方です」


 「そうなんですの」


 「そのご子息はかなりの使い手との噂です。気は抜けません」


 「でも機動武具を使えば、そのカイエン公爵にも勝てるのでしょう? シェル」


 「さてどうですかな、ふふ」


 「あら誤魔化すのが下手ねシェル」


 私はずっとシェルこそ世界一強いと思っていましたわ、そうその時まで


 「まあまあやったな、でも兄ちゃんその道具は全然使いこなしてないわ、精進しいや」


 この模擬戦を見ていたパイツァの国民全てが驚きの余り声を出せませんでした。

 開始して1分も経っていません、そんなわずかな時間で我が国最強の男が地に這いつくばっていました。


 「ぐぐ、なんて強さだ」


 シェル先生が何とか立ち上がります。


 「道具に頼りすぎやね、そのせいで道具を使い切れてへん、その道具はこんな風に使うねん」


 クレイと言う子供が機動武具を使ってみせます、機動武具であんな事が出来るなんて知りませんでした、機動武具は道具です、しかしクレイは自身の一部の様に華麗に扱います、なんて美しいのかしら


 「まあこんなもんか、しかしこの国は電気あんねんな、礼二に教えたら」


 私と同い年位の子供なのに、世界は広いのね

 そんな事があってお父さまは、ルシュタールと敵対する事を絶対避ける様になりました。力を見せつけられたのはこちらの様です、その日から訓練が厳しくなったのは気のせいでは無いはずです。


 「ふぅ、こんなメニュー出来ませんわ」


 「ミレーヌ様、ここを振り切れば前人未到の6階位の魔法が使えます、頑張りましょう」


 「むう、何なの7と6の間は絶壁の様な壁がありますわ」


 私は、7階位が使える様になってから6階位を使える様にトレーニングをしてきましたが、全然出来ないのです。

 そんな生活が続いた頃、八大迷宮スネーカ探索を体験する事になりました、迷宮探索は初めてですが頑張りたいです。


 「ねぇシェル? 貴方は何処まで行けるの?」


 「そうですね、3階層まで行った事はありますね」


 「それってどの辺りなの」


 「普通の迷宮が4階層ぐらいなんですよ、そこから考えても八大迷宮と考慮しても半分くらいですかね」


 「ふーん、そうなの」


 ちなみにスネーカは50を越える階層で構成されている。


 「今日は何処まで行くのかしら?」


 「ミレーヌ様も初迷宮ですからね、初めの階層を少し見て経験を積んでいきましょう」


 「えぇ、そんなのつまらないわ、貴方と同じ3階層がいいわ」


 「いや3階層は無理ですよ、私が3階層に行った時も一週間かけて行きましたから、準備不足です」


 「そうなの」


 私はつまらなかったわ、迷宮の1階層なんて雑魚ばかり手応えなさすぎです。

 今回は一泊して帰るそうです、初日は順調に進みました、そうそう1階層では滅多に出ない古代文明の杖を手に入れました、相談するまでもなく私が使う事になりました。

 ただ物事はうまくいく事はあまり無いものです、2日目にそれは起こりました。


 「シェルここは大丈夫かしら」


 「すぐ調べます、おい」


 「はっ」


 私が気になるところを斥候役の兵士の方が調べてくれます、そして


 「ここに罠は御座いません」


 「そうか、ミレーヌ様大丈夫です」


 「そうなの、ではいきましょう」


 そして気がつくと私は見知らぬ空間にいました。


 「あれ? ここはシェル、シェルどこなの?」


 そして私以外誰もいなくなってしまったのです。


 「ここはどこ? なんでみんないないの? シェル? えーんえーん」


 私は不安感が限界を越えて遂には泣いてしまいました。


 「泣くなよお嬢ちゃん」


 「誰?」


 ふと声がする、私はビックリしてしまう


 「私は火の神だ」


 「へっ、神様?」


 私の目の前に火の神と名乗る方がいました。確かに神々しく燃える様な赤い髪にスラッとした綺麗な体、そして宝石の様な瞳をしている方でした。


 「か、神様が何かご用ですか?」


 「いやね、少しだけお願いがあるんだ」


 神様のお願いは意外なものでした。

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