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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
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閑話 ミレーヌその1

 『隼人ごめんね、先に行くね』


 「う、うーん」


 夢にうなされるミレーヌ、彼女はずっとこの夢に悩まされている


 「はっ、夢か? なんだろあの夢」


 ミレーヌ=シーズ=パイツァは転生者である。しかし前世の記憶は無く、たまに夢を見るくらいだった。

 彼女は生まれた時から意識はあった。


 『あれ? ここどこ? なんで体が動かない』


 「立派な女の子です、奥様」


 「ああ、よくやったな」


 「ありがとうございます、ルーク様」


 『この人達誰だろう?』


 「名前はもう決めてあるぞ、ミレーヌだ!」


 「いい名前ですね」


 『うーん眠い、くぅくぅ』


 「おや寝てしまったか」


 時が経ち選定の儀の時


 「信じられん五属性だと」


 「すごいわミレーヌ、天才よ」


 「お父さま、これ凄いんですか?」


 「そうだミレーヌ、お前は神がパイツァに導いた才女に違いない、はっはっは」


 彼女は史上最多と言われる火、水、木、土、金の属性適性を持ち期待される事になる。


 「はぁはぁ、先生こうですか?」


 「素晴らしいですミレーヌ様、まさかもう8階位の魔法を習得なさるとは」


 彼女のショウガッコウ時代は天才と讃えられるだけの日々だった。つまらないと思ったが両親の喜ぶ顔が見たくて彼女は必死に魔法を覚えていった。


 「お父さま、私もう7階位を使えるようになったわ」


 「なんと、ミレーヌそなたは既に世界一の魔法使いだな」


 「うふふ、そうかしら」


 楽しい日々だった、刺激は無いが穏やかな日々だった。


 「ねぇ、恋ってなーにお母様?」


 「あらミレーヌはもうそんな事を気にする歳なのね」


 「どうなのお母様?」


 「うーんいつかミレーヌに好きな人が出来た時に教えてあげるわ」


 「えーお母様のいじわる!」


 プクーと頬を膨らませるミレーヌ

 パイツァは火の国と呼ばれる火山の島である。地震も多く国民は皆、自然と言う脅威に晒されるがそれ以上に豊富な土壌、豊富な水資源、周りを海、中は山と自然の恩恵を得ている、そして最大の恩恵を八大迷宮スネーカから得ている、火の属性迷宮で、とある科学者がその力を利用し魔力を使わないエネルギー【エレキテル】を作り出しルシュタールとは別の発展をしている国である。

 その国の王は、【将軍】と呼ばれ【エド】と言う都市で政務を取り仕切っている。

 そんなパイツァにミレーヌが10歳の時、ルシュタールから使者としてロズとクレイがやって来たのである。


 「ルーク将軍、お久しぶりです。ルシュタール王より親書をお持ちいたしました」


 「ふむ、ご苦労でした、ロズ子爵ルシュタールよりの親書確かに受け取った」


 「ありがとうございます」


 「してそちらの少年は」


 「初めましてルーク将軍、私の名はクレイ=バート=カイエンと申します」


 頭をさげるクレイ


 「ほお、カイエン公爵の」


 「はい長男になります」


 「そうか、噂は聞いてるぞ中々に強いらしいな」


 「いえそれほどでも」


 「ふむ、謙遜も構わないがどうだ? シェルちょっと来い」


 シェルと呼ばれる戦士がやって来る


 「お呼びですか将軍」


 「ああシェル少しこの子と手合わせをと思ってな」


 「どういう事ですか? ルーク将軍」


 ロズが尋ねる


 「何、折角遠いところ来てくれたのだ、歓迎をせねばな」


 「そういう事ですか将軍、分かりました私はいつでも構いませんよ」


 「ルーク将軍、悪ふざけはおやめください」


 ロズはルーク将軍に問い詰めようとするが、クレイがロズの肩を掴む


 「ええよロズ、少し遊ぶくらいやろ」


 「クレイ様しかし」


 「ふふははは、遊びときたか随分な口をきくな少年」


 「ええですよルーク様、私は強いですからね」


 「クレイ様!」


 「シェル言うたか、よろしく頼むで」


 「はいクレイ殿よろしくお願いします」


 「ふふ楽しみだ、では後でな」


 こうしてルーク将軍は裏に下がる、そこにミレーヌがいた


 「お父さま、あの方達は?」


 「うん、ああルシュタールと言う国の使者だよ」


 「ルシュタール?」


 「魔導学の発展した国でね、大きな国だよ」


 「ふーん、でシェル先生と戦うの?」


 「ふふ、噂で強い子らしくてな」


 「でもシェル先生となら相手にならないんじゃ」


 「ふふ、まあ教えてやらないとねルシュタールに、機動兵の強さをね」


 「ふーんそういう事なんだ」


 「ミレーヌみときなさい、他国に強さを見せつけるのは大切な事なんだよ」


 「はーいお父さま」

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