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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第一章 この村を救え!ブライザー
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迷宮制覇だ!ブライザー

 「父上、少し散歩に行ってきます。」


  そう言うと牧場の外に走り去っていくクレイ


  「なんだ?」


  凄いスピードで走り去って行ったので、何が何だか分からず困惑するカイエン公爵だった。


  「ヒャッホー」


  はしゃぐクレイ


  『本当、子供ね隼人は』


  『僕もそう思うよ』


  呆れる2人だった。

  クレイは、なんとなく海に行こうと思い、南に向かう。ちなみにカイエン公爵領に海は無く、南に行っても山があるだけである。海は東に行かないと無かった。南にはいくつもの農村と大森林があり。大森林に至っては八大迷宮【ウッルド】であり、知ってか知らずか、クレイはこれから初の迷宮探検に向かうことになる。


  「海が見えへん、なんでや」


  『隼人、海は東だよ』


  ブライフォンが注意する。


  「なんやて、はよ言ってや」


  『いきなり走り出して何言うのさ』


  『私は、指示通りに走っただけよ』


  「まあええわ、ん、なんか森見えてきたな今日は森林浴でええわ、アッハッハ」


  『もう、適当なんだから』


  『本当よね』


  小さいことは気にしないクレイと呆れる2人だった。

  八大迷宮は、各魔法属性に強く影響される。迷宮ウッルドは、木の属性の迷宮で、木の属性の魔物がわんさか出る、八大迷宮を踏破したものは存在せず、未だに迷宮制覇したら何が起こるのか知られていない。

 噂では各属性最強の魔法を習得出来るとか、属性にあった神のアイテムが手に入るとか色々だ。

 一番、迷宮制覇に近いと噂されるS級冒険者パーティー【タッシユ】が各迷宮から超古代文明産のアイテムを数多く手に入れている。ちなみにブライフォンとブライゼットのことである。そんな事を知らないクレイは


  「おお、なんか神秘的な森やな」


  『そうね』


  「じゃあ行くか」


  『そうね』


  「早く行けよブライゼット」


  『ガーネットよ、もう』


  『それに、流石に私でもこの森は行けないわよ』


  「なんでや?お前森でも平気で走るやんけ」


  疑問に思うクレイ、走れないのは空だけと言われるブライゼットが森ごときで走れないのはおかしい?

  そんなブライゼットの答えは


  『だって汚れるじゃない、わたし、嫌よ』


  「・・・」


  「よし行こうか」


  そう言って手綱を引く、機馬は手綱を引かれると前進するのだ


  『やっ、いやよ、森の中なんて汚れるのはイヤー』


  こうしてクレイ初の迷宮探検が始まるのだった。


  場面変わって、ここはウッルド近くの最大の街【ウッルドシティー】


  「くそっ!また迷いの森の罠が抜けられなかったぜ」


  「本当よ、もうなんなの!あの森」


  「落ち着け、今はギルドに行って今日の収穫の清算といこうじゃないか?」


  「「そうだな(よね)」」


  彼らはウッルド挑戦中の冒険者パーティー、Bランクと高ランク冒険者達だ。そんな彼らも、ウッルドに苦戦している。そこに、


  「情けないな、おじさん達」


  「なに!」


  いきなり挑戦的な言葉に辺りを見回す冒険者達


  「こっちよ」


  そこにいたのは、まだ初等教育も始めていない、幼い少女だった。


  「なんだ、お嬢ちゃん俺たちになんか用か」


  流石に幼子に怒るほどでもなかったので冒険者達は、背伸びしたい年頃なんだろと思った


  「ふんお嬢ちゃんじゃないわ、私は【レイサル伯

爵】家のものよ」


  レイサル伯爵家はカイエン公爵領の南の大森林や山岳地帯を治めている。レイサル伯爵領は山岳地帯に豊富にある鉱山や、迷宮から出土する魔石や魔道アイテムなどで栄えている。

彼女はレイサル伯爵の次女で、今日は


  「私、ちょっとウッルド制覇しようと思いまして、案内役を探していますのでもあなた方では力不足のようですわね!」


  「なんだと!」


  流石に怒る冒険者


  「やめとけ、流石に伯爵様の令嬢に手を出したらどうなるか分かったもんじゃね、後ろを見てみろあいつ、【第9騎士団・騎士団副長】じゃねえか!」


  「チッ」


  そう舌打ちをし、その場から離れる冒険者達


  「情けないわね【ライズ】冒険者とはあんなものなの?」


  「お嬢様、冒険者なぞ所詮騎士崩れのハンパ者です。我らレイサル伯爵紅熊騎士団が入れば十分でございます。案内役でも足手まといはいりません。」


  はっきり告げるライズ、そんな発言に周りにいた冒険者達が視線を向けるが、ライズの一睨みで目線をそらしその場から離れる冒険者達


  「どうやらそうみたいね。もっと骨のある者達はいないのかしら」


  「ふん、我らに全てお任せ下さい。お嬢様に迷宮制覇の栄誉を」


  「ふっふ、頼もしいのね。それではもう行きましょうか?」


  「はっは」


  少女はそうライズに告げ、ウッルドに向かう


  「ふっふん、そう簡単に迷宮制覇出来るもんかねー、騎士さんもお嬢ちゃんも神の試練を甘く見過ぎだね。」


  そこにまるで存在しない様に、誰からも感知されてない様に存在する少女がいた。


  「ふっふん、まあ私には関係ないか」


  そう言うと一瞬でその場からいなくなる

  いったい誰が迷宮制覇を果たすのか、まだ誰も知らない

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