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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
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今後のこと

 『あかん、フワフワしとる』


 『ここは何処や、天国か?』


 『あれは恵理か、あれ? 恵理は死んだはず』


 『何処行くんや恵理、恵理』


 「恵理!」


 ガバッと起きるクレイ、辺りを見回すとどうやら病院の様だった。


 「なんや夢か?」


 「夢か? じゃないこのアホタレが、心配させやがって」


 ポンとクレイの頭に手をやるシラス、目の下は隈だらけ寝ずに看病していたらしい


 「礼二か、どれ位寝てたんや?」


 「3日だな、こっちのお姫様にも感謝しとけよ、お前をずっと看病していたんだからな」


 ふと見るとベットの側でエリザベートが寝ていた。


 「そうかありがとうなエリザ」


 「しかしお前があんなボロボロにされるとはね、相手は幹部か?」


 「ああ、ガンツや」


 「ほう、それはそれは強敵だったな」


 「まあな、地球にいた頃も結局勝負つかんかったしな」


 「戦いの鬼だったもんな、あいつ」


 「こっち来て14年研鑽を積んできたつもりやったが、まだまだやったわ」


 「それでも一応は撃退したんだろう?」


 「スラールおらんかったら百パー負けてたわ、修行が足らんな」


 「そうだな強さの限界を超えたところにいる様な奴だもんな」


 「う、うーん」


 エリザベートは目が覚めた様だ。


 「起きたかエリザ」


 「はっ、クレイ様!」


 エリザベートは目に涙を浮かべながらクレイに抱きつく


 「クレイ様ー!」


 「心配かけてすまんかったな」


 「いいんです、いいんですクレイ様」


 そこにガチャリと扉が開く


 「おっクレイ、目が覚めたのじゃ」


 「本当だ、クレイ大丈夫か?」


 「あっスラール」


 スラールはクレイの元に行き


 『ご主人やっと目が覚めた!』


 と言ってクネクネしている、どうやら喜んでいる様だ。


 「兄上!」


 包帯巻いたスレイもやって来る、どうやら無事の様だ


 「おっスレイなんやその格好、まさか負けたんか?」


 「いや、あの、その違うのですこれは違うのです」


 あたふたするスレイに


 「ええんや、スレイ負けても生きてたらええんや、次負けない様にしたらな、たがら次は勝てよ」


 「はい兄上」


 スレイは目をキラキラさせながらクレイの言葉を聞いている、スレイにとってクレイは尊敬すべき偉大な兄なのだ。


 「あら起きたのね、クレイあまり心配かけたらダメよ」


 エミリーがやって来る、実を言うとこの3日間心配で食事も喉を通らなかったが、クレイの前ではクールを装ってる

 そこへ風が起きる、誰かが猛スピードで走ってきた様だ


 「クーちゃん!」


 リリアである。リリアは泣きながらクレイに抱きつくのである、エリザベートとリリアに抱きつかれどうしたらいいか分からないクレイだった。


 「クレイ、起きたか」


 そしてカイエン公爵がやって来る、彼は龍国で起きた事の事後処理など、ここ3日働き詰めであったが、クレイが起きたと聞いて飛んできたのである。


 「はい父上ご心配をかけました」


 「いやいい、あの状況だ仕方あるまいよくぞ生きて帰った」


 いきなりの強襲だったのだ、龍国ではかなりの市民が被害にあった、それを必死に守ったクレイ達を咎める気など最初からなかった。


 「しかし何を考えてるのかバッファルールの奴らは、調べてみたら近隣の国の住民全てを殺戮している異常としか言えん」


 「確かに支配する気はない様だったね」


 「あいつらの目は殺人鬼の目なのじゃ、殺しそのものが目的なんじゃろ」


 「しかしあの強さだ止められる騎士がいないぞ」


 「礼二あれは完成しとるか?」


 なんだか重たい空気の中、クレイはシラスに問うのである


 「うーん8割かな、いまいちなんだよね赤にするか青にするか? カラーリングって難しいよ」


 「なんやもう完成しとるんか?」


 「いやいや、カラーリングは大切だよ」


 「動けばええねん、色なんてどうでもええわ」


 「なんだと、お前はそんなんだからセンスが無いんだよ」


 「なんやと?」


 喧嘩しそうになる2人


 「落ち着かんか2人とも、してあれとは何だクレイ」


 カイエン公爵がその場を収める


 「魔導アーマーってやつですわ」


 「魔導アーマー? ってなんだ」


 「礼二説明したれ」


 「丸投げかよ! まあいいかコホン、カイエン公爵魔導アーマーとは単純な話、魔力で動く強化スーツですね」


 「強化スーツ?」


 「あほか礼二、強化スーツなんて無いんやぞそんな説明で伝わるかい」


 「むむ、強化スーツは、ブライレンジャーみたいな物ですよ、それを装備すれば力やスピードが上がると言う」


 「なんとその様なものが」


 「流石にブライレンジャーと同等の物は作れませんでしたが10機もあれば今まで手も足も出なかった怪人にも対抗出来るでしょう」


 「それはまことか?」


 カイエン公爵は驚いていた、現状怪人と呼ばれる改造魔族に対抗するにはロードドラゴン有する竜騎士団とブライレンジャー、それにクレイだけなのである(魔法少女は気分屋なのでしかも正体が分からないので国の戦力として加えてない)それが対抗手段が広がるのは喜ばしい事だった。


 「まあ、まだまだ数が少ないですが、各騎士団に20は設置出来ますね」


 「それがあればバッファルールが攻めて来ても平気なのか」


 「うーんどやろうな、ただWSSを派遣する時間は間違いなく稼げるな」


 「そうだね、時間稼ぎが出来れば相手がどう出ようとも何とかできるかな」


 「ふむ、シラスよ配備はどれぐらいで出来るのだ?」


 「えーとですね、ちょっと厳しめの講習をしなければならないので」


 「ふむ、分かった各騎士団の精鋭をウッルドに行かせればいいのか?」


 「いや、講師がペルーザにいるので」


 「ん? 講師とはだれだ?」


 「アイズ先生やろ、ようお前の実験台にさせられてたもんな」


 「確かに感謝してるよ」


 アイズはシラスの実験台にさせられる事が多々あり今回の魔導アーマーも初期から参加しており、すっかり魔導アーマーのプロになっていた。婚姻はまだない


 「ふむそれならペルーザに向かわせる、すまないがシラスよ急いでくれないか、バッファルールがどう動くか分からんし、魔族の動向も注視しなくてはならないからな」


 「はいカイエン公爵、すぐにご用意いたします」


 こうしてルシュタールに新たに魔導アーマー部隊が誕生するのは二ヶ月後、彼らは何故かクレイの地獄の特訓を体験する事になるのだった。ちなみにアイズはこの講習がきっかけでとある子爵と恋に落ちたとか落ちなかったとか


 「クーちゃん!」


 「クレイ様!」


 2人はずっとクレイに抱きつき泣いていたとさ

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