表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第四章 この大陸を救え!ブライザー
162/425

間話 ウッルドの現状

 ここはウッルドの世界樹、実を言うと既に八大迷宮のウッルドの世界樹なのはルシュタールで知られていた。知らないのはクレイだけである。

 ウッルドを使った瞬間移動は一定の魔力を持ちクレイに直接呪文を教えてもらい、なおかつクレイに認められる者に限るので殆どの住民は世界樹から出るとウッルドの平原(現在は農地)に出るのでここが八大迷宮なのを疑う方が無理があった。

 最近のウッルドは貴族の避暑地になっており上層部に貴族街が出来ている、もちろんクレイは知らないがカイエン公爵が招待してたら自然と出来てしまったのである。最上層はクレイの部屋と思われがちだが実は各国の王族が使っている、たまに首脳会議があったりするらしい。

 クレイが使っているのは世界樹の隠し部屋であり、この部屋こそウッルドの全てを管理する司令室なのである、場所的には中層の端っこであり、入った事があるのはエリザとシラスだけである。

 何故クレイだけ未だに秘密基地がウッルドだと知らないかというと


 「秘密基地がウッルドでは無いのかクレイよ」


 と王様が何回も聞いたがその度に


 「ちゃいますよ」


 と言われ次第に


 「まあいいか」


 と王様が諦めてしまったのである。クレイが認識しようがしまいがウッルドが使えるので気にしない事にしたのだ。

 ウッルド近辺の領主はレイサル伯爵だがウッルド自体はクレイが領主となっているが全然税収などの管理をしないのでカイエン公爵がしている、最初は揉めたが八大迷宮制覇者を優遇するのが基本的な事なのでカイエン公爵が管理する事になっている。

 その他の八大迷宮も最近になって次々制覇されてるのでクレイでは無いかと思われたが


 「ちゃいますよ」


 と言われ、全員恐らくこいつだろうなと思ったが今のところなんの問題も無いので、まあいいかとほっとく事にしたのである。そのせいでクレイは冒険者ランクSであるがクレイは「さすが俺やなんか知らんが最強やもんな」と笑いながら言って自分が何故Sランクなのかを考えようともしなかった適当すぎる人間である。

 話は逸れたが、現在のウッルドはルシュタールで既に2番目の都市になっている、それまではペルーザだったが教育都市としての成長は終わり、既に成熟した都市として歴史を刻み始めたのに対しウッルドはこれから発展する都市であり、エスタの民がまるまる住民になりクレイがスカウトしてきた人々も混ざり、ブライ財閥の拠点になったので社員とその家族が大量に移ってきたので人口は既に600万を超え、更に観光地としての成長を遂げ王都ルシュールを超えるのも時間の問題と言われる勢いである。

 ただ、クレイが「人多くない? なんでや? 秘密基地が変わってもうた」と愚痴っているのを住民は知っているのでここを追い出されてたまるかと移住者を拒むようになり、ウッルドの問題として新聞に載る事もあるがクレイは新聞を読まないので解決するのはまだまだ先なのだ。

 ウッルドの世界樹の名前は制覇したクレイがつけられるのだがクレイは「秘密基地やで」としか言わないので住民はウッルドと呼び貴族もウッルドと呼ぶのでウッルドとして正式に都市管理がされている。

 ウッルドの主な産業は農業であるがルシュタールであまり食されない米を何故か作られているそれも大規模に、住民がクレイに何度か直訴したが普段温厚で公正で住民目線で物事を見る優しい領主なのに米を辞めて欲しいと言った途端


 「なんでやねん、俺の土地やぞ、喧嘩売ってんのか!」


 と信じられないぐらいにキレられ住民達は仕方なしに育てていたが最近ブライ財閥がおにぎりなる商品を出しチャーハンなる食べ物を出し、止めは寿司を出したところで米需要が跳ね上がり米長者が現れるようになってようやくクレイに文句を言わなくなったが、クレイに食べ物で文句を言うのは禁忌とされてしまったのである。ウッルドの住民はクレイを怒らせないようにクレイの趣味嗜好を注視するようになるのも仕方なかったのである。

 ウッルドの農作物は米だけではない、ウッルドで有名なのは果物であり高級品として取引される。特にブドウが有名で最高級ワインとして流通している。

 ウッルドの産業は農業だけではありません。綿なども有名でブライ財閥は絹や綿を使いファッション界を牽引しています。

 こうして見るとクレイが最大の支配者みたいですが、何故かクレイに決定権がない事が多くクレイの秘密基地なのに運営方針はルシュタール議会で決める事が多いのです。もちろんクレイは抗議しますが


 「クーちゃんダメよ、子供が意見しちゃ」


 とリリアに言われ、何も言えなくなってしまうのである。リリアを味方にした議会が一枚上手だったのだ。

 なればブライ財閥と思うかもしれませんが、ブライ財閥も受付で


 「クレイ様、お任せください」


 としか言われず最後に


 「ダメよクーちゃんお仕事の邪魔しちゃ」


 とリリアに言われすごすごかえるのである。リリアを味方にしたブライ財閥が一枚上手だったのだ。

 そう支配者なのはリリアなのであった。


 ウッルドはこの7年でいろいろ変わったが一番変わったのは地下の存在である、クレイが制覇した時には無かったのだがクレイが秘密基地に地下が無いのはおかしいと作成しようと操作室で考えていると、どこからか《それもそうよね》と聞こえゴ、ゴ、ゴと音がしたと思ったら地下が出来ていたのである。不思議!

 地下室は正に秘密基地で住民はおろか貴族、王族でさえも、そして家族も入れない入れるのはWSSのメンバーでも幹部クラスである。戦艦イーグルはてっぺんに格納されている、潜水艦アルテシアは王都の港にと地下にあるのはブライロボとレンジャーロボである、最近ドゥドゥル50機、そしてシラス特製戦車100機、シラス特製戦闘機20機、シラス特製武器弾薬沢山とバーギルとの戦いに向けての準備は万端であるが、ちょっと王族からしたら怖い者がある。

 この様にウッルドは変わっていくのだが、クレイが変わらない住民は早く領主として落ち着いて欲しいと願っているのだが、結構わがままなので文句も言いにくいし困っている、果たしてこれからウッルドはどうなるのかそれはこれからのお話

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ