リリアに甘える、甘えん坊
リリアはよく分からないがただいま幼女に囲まれてたが
「あらあらみんなおやつ食べる?」
「食べる!」「食べる!」「食べる!」
幼女達が一斉に騒ぎ出すしかしリリアは幼女達をたしなめる
「駄目よ騒いじゃ、いいこにしないとおやつ抜きですよ」
「はい」「はい」「はい」「はい」
素直に言う事を聞く幼女達、リリアは最近大きくなった子供達に構えなくて寂しかったなので沢山の子供が可愛くて仕方なかった。
「ふふ、いい子ねじゃあおやつを食べに行きますよ、ついてきて」
「じゃあ俺行くわ、お前らの母上の言うこと聞いていい子にしとれよ」
「「「「「はーい」」」」」」
幼女はおやつに勝てなかった。タヌキは神の犬で幼女になり、リリアとおやつを食べる。クレイの今日の日記の内容はこうだろう。
「やっと解放されたわ」
「ご主人解放された?」
「おわーポン子ついてきたんかい」
ポン子だけついてきてしまう、ポン子はクレイにベッタリだった。
「私は唐揚げの方が好き」
失礼しました、唐揚げにベッタリだった。
「はぁ、しゃあないな約束できるか? 俺が学校行っとる間はタヌミと留守番や」
「ママと一緒なら我慢する」
ポン子は下を向きながら何かを堪えるように頷く、苦渋の選択らしい
「難儀やな」
クレイは子供を育てた事は無いが全国の親を尊敬する事にした様だ。
「子持ちってどうやって働いてるんや?」
クレイの疑問は尽きなかったが
「ポン子今日は一緒やから、唐揚げ食うか?」
「食う!」
ポン子は満面の笑みで同意する、まだ物で釣れるレベルではあったようだ。
「タヌミは唐揚げでええか?」
「たぬー」
頷くタヌミ、こうして食事処に向かうクレイだったが今日も余裕で授業をサボり、寮にもいないので鬼のバツ掃除が待っているのはまた別の話でした。
「あっクレイ君とポン子ちゃん、こんな所にいた」
「お姉ちゃん」
「リムか」
『ふーん、どうやら土を制覇したようですねご主人』
『あー変態、軟体スラールじゃない』
『タヌミか』
「なんやいきなり喧嘩すな」
「どうしたのクレイ君ブツブツ言って?」
「このタヌキとスラールが喧嘩し始めてな」
「えっ!」
キョロキョロ二匹を見るリム、そこには微動だにしないスラールとタヌキ
「喧嘩なんかしてないよクレイ君」
「リムにはまだ早いねんな、大人になったらわかるわ」
「えっえっ、なにクレイ君どういうことなの?」
リムは何が何だか分からなかったが
「お姉ちゃん唐揚げ食べる」
そう言いながら首を傾げる仕草に心打たれ
「きゃー! ポン子ちゃん唐揚げ食べましょ」
クレイの言葉なんてどうでもよくなってしまった。
「これで土魔法が使えるようになったんやな、あとは日と火かどっちもひやねんな、なんてややこしいんや」
「あっリード買いにいかなあかんやん、犬飼うのは初めてやからな、なあタヌミどんなリードがええんや?」
口を開けクレイを見続けるタヌミ、その顔は私犬ではありませんよと言わんばかりだった。
クレイは今回の事でタヌキと犬の違いになんてどうでもいい事を知るのだった。