八大迷宮ドゥルフ
扉の先に居たのはゴブリンナイトという魔物だった。ゴブリンナイトはクレイのパンチ一撃で倒れる
「よっわー、お前らこんなん怖いんか?」
「あいつ棒持って追いかける怖い」
どうやらポン子のトラウマらしい、周りを見ると震えてる犬多数トラウマなのはポン子だけでは無いようだ。
「まあええ行くぞ」
特に何かあるわけでなく順調に進むクレイ達、モンスターが現れたら犬に何かある前にしばき、罠があれば犬が引っかかる前にしばき、宝箱があれば犬が興味を示す前にパクリ、クレイの探索はどんどん進む時に階層主が現れるが正直クレイの敵ではない、普通の冒険者なら命懸けの戦いだが既に4つの神の試練を乗り越えたクレイには物足りないものだった。
「なんや雑魚ばっかやの」
ここは既に54層、普通の冒険者ならこれて20層までだろう
「ご主人つよい」
「わんわん」
ポン子と犬達は驚いている流石にこの階層主を一撃で倒せるのは異常である。
「まあそうやな俺は最強やからな」
クレイは調子に乗るのも凄いのだ。
「おー最強、最強、ご主人最強」
ポン子は興奮を隠しきれない
「はっはっは、分かっとるなポン子行くで」
「おーご主人」
クレイはどんどん進む、進むたら進むのだ。特に何があるわけでない、いや沢山あるのだがクレイの能力が高すぎて何もないのも同然に進むのだ。
「そういやダンジョンなんて久しぶりやの、あいつらに付き添った以来やわ」
クレイはこの7年で5つの迷宮を踏破していた。もちろん八大迷宮とは違う普通の迷宮だったが、ブライレンジャーのパワーアップに必要だと寝てる時枕元で謎の金髪に教えられて連れて行ったのだ。おかげで5人に専用の武器が手に入ったのだちなみにエミリーとエリザベートは自力で迷宮をクリアして新たな魔法を得てより強くなっているがそれはまた違う話。
「ご主人この辺り危険だよ」
「そうかならこうやな」
クレイは高速で動き罠をわざと発動させ無効化させてゆく
「ご主人凄い、けど複雑」
ポン子達は迷宮の管理人、流石にあっさり攻略されるのは良く思わないようだ。
「まあ気にするなポン子、世の中には納得できない事もあるもんや」
クレイはこんな事言ってるが納得できない時は納得するまで騒ぐのがクレイである。
「むう」
むくれるポン子、そうこうしてるうちにドゥルフ最大の難関、80層の階層主【リッチ】の登場である。リッチはアンデット系モンスターの最上位で特に混乱や幻惑を得意とし味方を仲違いさせる事が得意で…………
はいクレイはあっさり倒しましたよ。パーティーで来てるわけでは無いのです、犬を下がらせて戦えばただの一対一ですもんリッチだろうが楽勝です。
「うーん大した事無いダンジョンやの」
「そんな事言うのご主人だけ」
「こっちはなんや?」
クレイは気になる方に向かう
「ご主人そっち何も無い」
ポン子がそう言うが
「ポン子俺の勘ではこっちになんかある、まあ来てみ」
「?」
ポン子は迷宮を知り尽くす管理人である、何も無いと言ったら何も無いのだが
「なんやこれ、もしかして火薬か?」
クレイの目の前に何故か火薬として使えるように加工してある様々な薬品があった。クレイはすぐさま金になると判断し金勘定を始めるが空間が歪む、もう4回目なので分かると思うが今クレイの目の前に祭壇が現れるそこにはドリルがあったのだった。