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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第三章 この国を救え!ブライザー
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王様は大変

 さっきからずっと泣いてるクレイ、それを白けた目で見る泣かしたシラス、それをどうしたもんかと王様、三者三様を呈してくる。


 「ええい泣くな、八千万ルクスぐらいならカイエンなら出せるだろう?」


 「せやかて王様、父上が払ってくれるか」


 「必要だったのだろう、その武器のおかげでルシュタールが救われたんだ、わしからも言っておくから」


 「ほ、ほんまですか」


 パーと笑顔になるクレイ、とりあえず借金地獄に成らずにすむ。


 「あほかクレイ、こう言うのはブライ財閥の経費で落とすんだ、てか経営してるのお前なのに何馬鹿正直にしてるんだ」


 「なんやて、どういう事やねん」


 「いいか、お前が収入を管理されてるのは分かるが、それはお前に入ってくる収入だけの話だ。ならば会社の経費で買ってしまえば、親に」


 「管理されへんのか?」


 「そうだよ、今まで気づかなかったのか?」


 「そないな魔法みたいな事が」


 王様はまだまだ幼い子どもが、金に関するゲスい話をしている事になんだか悲しかった。


 「と、とりあえずクレイの問題は解決したみたいだな、ところでロックドラゴンの魔石は一つだけなのか?」


 王様はもしかしたら複数あるかもと尋ねる、しかし9割願望であったが


 「あの恐竜なら十匹は倒したな?」


 「ああ、魔石は10個だね、こんな数じゃ量産は無理だね、まあつがいで三組ほど卵も10個ほど回収したから牧場でも作るかクレイ」


 「えー、俺はあんまり気乗りせんな」


 「いやいやそれはしなければならないだろ、ロックドラゴンだぞ」


 「えー、王様が言うならまあええけど、でも管理がな」


 「確かにね、どうする」


 「人が必要なら出そう」


 「えっ、王様出してくれんの?」


 「まあな、流石にロックドラゴンを手懐けられるなら国家事業になるからな」


 「でもロックドラゴンだけちゃうしな」


 「どういう事だ?」


 王様はクレイの言葉に聞き返さずにはいられなかった。


 「なんやったけな、礼二」


 「ゼクセンで捕まえたのは、ファイヤフェルと……」


 王様は開いた口が閉まりません。シラスの口から出てくる魔物は幻と呼ばれる物から、最強と呼ばれたり、早い話が凄い魔物ばかりだった。


 「お前が研究したい言うから連れ帰ったけど、正直邪魔やねん」


 「いやいやクレイ、あの子たちは貴重な資料だよ邪魔だなんて」


 「まったく、お前も大概マッドサイエンティストやな」


 「おいおい、褒めるなよ」


 「褒めてへんわ」


 王様は規格外の子供に、どうしたらいいのか分からなくなってきます。とりあえず


 「礼二と言ったかな?」


 「あー、違いますクレイが勝手に呼んでるだけで、私の名前はシラスと申します」


 「そうか、シラスよ、お前はどうやら素晴らしい才能を持っているようだな」


 「まあ、そうですね」


 照れながらも否定しない、シラスは自己主張の強い人間であった。


 「私の推薦でペルーザのダイガクで研究しないか?」


 「なんやて俺もまだショウガクセイやのに、なんで礼二だけダイガクセイやねん」


 「ふ、当たり前だろ、君とは頭の出来が違うんだからね、どうせまともに勉強してないんだろう」


 「うぐ」


 痛いところを突かれるクレイだった。


 「王様、私行きます」


 笑顔で返事するシラス、彼はこの世界の魔法学に興味深々だった。


 「そうか、あと王家にそのブライシューターとやらを一つ作ってくれないか?」


 「うーん、ブライシューターですか?」


 「難しいのか?」


 「いえ別に、ただブライシューターはこのアホ専用に作ったものなんで、どうせなら専用の方がいいでしょう」


 「そ、そうだな」


 「王様用ですか?」


 「いや、出来れば娘のエリザベートのを頼むよ」


 王様は娘の安全の為に、一つ欲しかったのだ


 「礼二、エリザのならもう作っとるやろ、せっかくやし王様の作ったれや、魔石まだあるやろ」


 「あ、あーあの子お姫様なの、王様じつはクレイと仲のいい子供に作ってあるんですが、エリザベート様のも既にクレイから頼まれています、クレイの言う通り王様のをご用意いたしましょうか」


 「む、そうなのかクレイ、エリザベートとは仲が良いのか?」


 「そやな、確かにエリザとは仲良いで」


 「そうか」


 どこかホッとしている王様だった。


 「ふむ、それでは頼もうかな」


 「はい、それでは後日資料をお持ちしますので、その時武器の形などご希望をお伺いさせて頂きます」


 「ふむ、そうだな城の騎士に言っておく」


 「おー、礼二の武器が王室御用達になったやんけ」


 王様と子供2人の、会話を黙って聞いていた騎士たちは思った。


 『カイエン公爵って大変だな、俺の子供普通で良かった』


 護衛の騎士は妻帯者が多い、そしてクレイを見ていて思うのが、クレイが自分の子供でなくて本当に良かったと

 王様と、かなりフラットに会話しているクレイ達、クレイは、王様と将棋を通じて仲良くなり、子供であるのもあるが、王様は、許可しています。シラスは、なんとか、ちゃんとしようとしてますが、クレイにつられたりします。もちろん子供なので、王様は、怒ったりしません、と言うより会話を楽しんでいますが、内容は疲れることばかりでした。

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