表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第三章 この国を救え!ブライザー
136/425

貴族のパーティー

 「ふーむ、王都で貴族の子息を集めたパーティーか、ここだな」


 魔国、王都ビッサムシティー、そこの一角で魔王グランツはルシュタール攻略の作戦を考えている。


 「ふーん、あんたも頑張るけど大丈夫なの?」


 「うるさい、バーギル様の命令だからな必ず成功させねば」


 「そんなこと言って、この前のアニサルだってブライザーに邪魔されて大失敗、まあバーギル様はあまり怒ってなかったけどね」


 「くぅー」


 悔しそうに歯を噛みしめるグランツ


 「邪神様、万歳、邪神様、万歳」


 外からは邪神教と呼ばれる団体がバーギルを崇める


 「ふふ、可愛い子たちね、あんなにバーギル様を讃えてる、この国もいい国になったわ」


 「ふん、まあバーギル様を見ればああなるのは仕方ないが、それにしても最近魔族共の俺への崇拝が無くなってきたのがな、この前「あらグランツ様いたんですか」とか言われたぞ、おかしくないか、私は魔王だぞ」


 「くすくす、仕方ないわよ、バーギル様に比べたら貴方なんて凡人なんだから」


 「むぅー」


 「まあ、むくれてる顔はまさにガキね」


 「ガキなのはお前もだろ」


 「ふふ、そうね」


 その時ルミがグランツの頬に手をやり、耳元で囁く

 その仕草は正に妖艶な女性そのものだった。グランツも顔を赤くする


 「ええい、からかうなよ」


 「あら、ごめんなさい」


 紅蓮党の元四幹部は今、その姿は子供である、しかし生まれ変わり生前の経験はすべてそのままである、見た目が子供なので弱くなってると思ってはいけない、彼らはこちらの世界に生まれた時既に魔法の概念を理解し習得、そして高めてきた。そして何故かは分からないが改造人間としてブライザーと戦った力をそのまま、いやそれ以上で使えるのだ。

 そしてバーギルと言う存在が彼らの力をより強くする、バーギルは悪の心を持つ者にとって太陽なのだから


 「ふんまあいい、今回はこいつを使うか」


 「あら、その子にするのね」


 「こいつは親をルシュタールとの戦争で殺されている、憎しみの心はより強い怪物を生み出す」


 「あら、たまにはいいこと言うのね、ふふ」


 「ふん、たまにはは余計だ」


 ルシュタールに新たな危機が迫る。

 その時クレイは


 「あー暇やな」


 「うーん、もう少しでパーティーが始まりますわ、クレイ様」


 「夜からやろ、今昼やで」


 「ところでクレイ様」


 「なんやエリザ」


 「クレイ様のお母様の元に行かないのですか?」


 「しゃあーないねん、父上がここにいろって言うからな」


 「ですが帰ってこいと、こんなに手紙が」


 そう、エリザベートが大量の手紙を見せる

 クレイは額に汗を流しながら


 「ふぅエリザ、男にはやらなあかん時があんねや」


 そう言いながらエリザベートの肩に手をやり


 「分かってくれるか?」


 と、真っ直ぐな目で語りかける


 「はい」


 うっとりした顔でエリザベートが頷く、はっきり言って理由になっていない、正直エリザベートが将来悪い男に引っかからないか心配である。


 「ああ、夜まで何するかな」


 「クレイ様、最近発売されたショウギってゲームはいかがですか?」


 「あー将棋か、まあええか、やるかエリザ」


 「はい、私未だにこのゲーム負けなしなんですよ」


 「ほうか、なら最初は飛車、角無しでええよ」


 「えっそんなの、クレイ様すごく不利ですわ」


 「まあハンデやな、お前に将棋を教えたるわ」


 「むぅ、いくらクレイ様でも失礼ですわ、こうなったらやっつけて差し上げますわ」


 実はクレイと言うより、隼人の趣味は将棋でプロですら勝てないほどの腕前なのだ。

 もちろん王都に広まってる将棋はクレイが広めたものである


 「あひゅん、そんなー、どうしてこうなるんですの?」


 盤上はエリザのボロ負けだった


 「ふふエリザ、将棋言うんわ、奥が深いんやで」


 こうして、将棋はルシュタールに広まり、プロリーグまで生まれることになる、ちなみに伝説的なチャンピオンとしてシラスが君臨することになる、そう隼人は一度も礼二に将棋で勝ったことが無かったのだ。


 「クレイ様、七並べですわ」


 「はいよ」


 エリザベートはとても楽しくクレイとの時間を満喫していた。


 そして夜、王宮の広間は華やかな空間になっていた。


 「あらあら、今年の子供たちは優秀だと聞いているのだけど」


 「そうね、特に魔法を例年より平均で1階位は上だと聞いたわ」


 「まあ凄いのね、ただあの子はなんなんですか?」


 「え、ええ、どこの子かしら?」


 パーティーに来ていた貴族のご婦人方の視線の先には


 「うおーなんやこれ、めちゃくちゃ旨いやんけ」


 最近ゼクセンの方面で地下活動をしていたせいでまともな食事をしてなかった反動が出ていた、クレイのパーティーの食事にがっつく姿だった。


 「こら、クーちゃんやっと見つけた!」


 「モグモグ、モグモグ」


 クレイはジッとリリアを見ている


 「クーちゃん!」


 「モグモグ、モグモグ」


 クレイはそっと食事を置き、リリアに背を向け、


 「あっ、用事があるのを思い出しました!」


 ダッシュでその場を•••••••••••••••••

 

 「駄目よ」


 離れられなかった。襟を掴まれ大人しくなるクレイ


 「さあ、クーちゃんあっちで説教です」


 「あーー」


 さあ、楽しいパーティーの始まりだ〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ