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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第三章 この国を救え!ブライザー
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事情説明

 「さてクレイよ、此度の事説明をしてくれ」


 「なんの事ですか?」


 「バカモン、ゼクセンの事だ!」


 カイエン公爵にいきなり王の前に連れてこられたクレイは、なぜ自分がここに連れてこられたか分からなかったが父親の言葉で何の説明を求めらられたのか理解する。


 「ゼクセンですか、まあ非道を働いていた奴を懲らしめただけですが」


 クレイの説明はシンプルそれだけである、しかしルシュタール王の欲したのは、何故ゼクセンがルシュタールにほぼ屈服したような状態になったのかである。


 「クレイそうじゃない、何故ゼクセンが盟主まで変わる事にまでなったのか、そしてお前がそれにどう関わったのかという事だ」


 「はあ、どうと言われても、あそこ選挙で代表選んでるでしょ、で住民が結構な圧政で苦しんでるから、都市の代表達の悪業を公表して情報操作していたメディアの上層部を脅して・・・・いや説得して裏に暗躍していたなんて言うですかね、組織? みたいなんを壊滅させて、最後に盟主の犯罪を洗いざらい公表して盟主の近くにいた、なんやっけ?」


 「ゼクセンの盟主の近くといえば【ゼクセン銃士隊】か?」


 「そんなんやったかな? そいつらボコボコにして」


 「ちょっと待て、ゼクセン銃士隊をボコボコにと言ったか」


 「なんや父上、今思い出してるのに邪魔せんといてや」


 「いやいや、お前まさかゼクセン銃士隊を1人で倒したとか言わないよな」


 「父上、あんな雑魚俺にかかれば楽勝やで」


 「なぁ!」


 カイエン公爵は信じられなかった、ゼクセン銃士隊と言えばゼクセンの盟主直属のそして仲が悪いとは言え都市同盟として機能している要因の一つである。都市同盟は経済や軍事の面で協力関係にあるのが表向きの理由、しかし裏に本当の理由がある、それがゼクセン銃士隊による力による支配だった。ゼクセン都市同盟は選挙により都市の代表を選出していた。しかし盟主だけは盟主の一族の中から都市の代表による多数決で選ばれていた。

 一見選挙で公正に選ばれているようだが、現実には盟主一族の独裁体制が真実である、そしてその独裁を維持出来るのがゼクセン銃士隊の力である。

 ゼクセン銃士隊は1000人程度の組織であるが、全ての隊士が9階位以上の魔法を使え、魔闘術も7分以上は維持出来る、正直ルシュタールの騎士団でもまともに戦えばどうなるか分からない程である、ゼクセンの一都市では勝てるはずもなく、逆らう事など出来るはずがなかった。

 カイエン公爵自身もゼクセン銃士隊の隊士と戦った事は、回もあったが、その中でもゼクセン銃士隊、三番隊、隊長【風のシェルフ】との戦いはお互いに、死を覚悟する程の激闘であった、ゼクセン銃士隊の隊長は、皆それ程の力を持つと言う、それを、1人で倒したとは信じられなかった。


 「あっ、そう言えば」


 「どうした?」


 いきなりクレイが、何かを思い出し言う


 「そのなんちゃらなんちゃらは、みんな私の子分・・・いや私の配下になる事になりました」


 「なに!」


 「なんか懐かれてしまって、てへ」


 「てへ、じゃない!」


 クレイの本坊さにカイエン公爵はてんてこ舞い、その光景を見ている王様と文官達はただ唖然としていた。


 「まあまあ父上、そいつらを子分にして、いや配下にして盟主一族を追放して、新たに子分を・・・いや優秀な人を盟主に推薦して今に至ると、という訳です」


 「もう、それお前がゼクセンの盟主じゃないか!」


 そうそういう事である、クレイはゼクセン都市同盟を完全に支配下に置いてしまったのである。無茶苦茶な子供である。


 「してクレイよ、これからどうするつもりだ?」


 ここでルシュタール王がクレイに話しかける、そう起きてしまった事は仕方ない、それにルシュタールにとってあまりマイナスではない、ゼクセン都市同盟の間にあった問題が実を言うとこの一週間でほぼ解決していた、なのでクレイの考え方次第ではそのままでも良いと思ってた、それにクレイは娘の婚約者、正直今回の手柄を公表して娘の婚約者として立場を万全のものにしておくのも悪くなかった。だが彼は自らの立場を利用する事にしたようだ


 「僕、子供だから難しい事分からないです。全て父上にお任せします」


 とつぶらな瞳で言うのだった。


 「あーあ、隼人のやつしっかりしてるのかな?」


 その時シラスはウッルドで優雅にお茶をしていた。


 「副隊長、何ですかこの武器は?」


 彼はゼクセン銃士隊、風のシェルフ、ゼクセン銃士隊はWSS銃士隊に名前を変え、シラスから与えられる魔導式38口径ライフルを配備され、困惑している


 「その武器を使いこなせるようにとボスからのお達しです、それと」


 シラスはクレイから受け取ったトレーニングメニューを渡す、それを見て顔を青くするシェルフ


 「あの、副隊長これは」


 「これがあなた方のボスからのお達しです」


 それは最強部隊と呼ばれたゼクセン銃士隊が鬼の銃士隊と呼ばれるまでの試練だった。


 「ああ、恐ろしい人の下についてしまった」


 そうゼクセン銃士隊の試練は続く。


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