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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第二章 この街を救え!ブライザー
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五輪の法とは

 ブライレンジャーの必殺技は、クレイが地球にいた頃、東北の山にいた武闘の達人【田中 大十郎】から教わった技の数々である。

 その技は改造人間としての力だけで戦っていたせいで壁にぶつかってしまった、ブライザーの大いなる助けになった。今でも隼人のいやクレイとしても尊敬する師匠にあたる人物である、享年125歳である。

 彼の技は剣術が基本であるが格闘術、弓術、投擲術、そして忍術、様々な戦い方を極めていて、それを更に統合させた殺人術である。

 彼自身は残像が生まれる程の動きで様々な技を行うため、使えるのは彼とブライザーぐらいであった、しかしブライレンジャーは5人がそれぞれ連携をとることによって技の再現に成功させている、その中で五輪の法とは大十郎の十の絶技の1つである。

 十の絶技は大十郎が編み出した技の中でも特に優れた技でブライザーも8つまでしか納めていない、そのうちの1つを未熟ながらブライレンジャーに教えたのは、クレイの中でブライレンジャーの期待値が予想以上にあったからである、合宿と言っても厳しい訓練を文句言わず無邪気に笑う、ブライレンジャーの皆を見ていて、彼らならいずれ絶技の習得に至ると、5人で行うに相応しい五輪の法を教えたのだ。

 そしてブライレンジャーはクレイの予想を遥かに超える姿を見せるのであった。


 「なんだ!」


 「「「「「せいや!」」」」」


 カニ男の周りを高速で駆ける、周囲に熱風と冷風が渦巻く、そしてそれは竜巻としてカニ男を巻き込みカニ男を吹き飛ばす

 そう、五輪の法とは全方向からの攻撃を行い、その上で大気の流れを起こし竜巻を発生させる、そして


 「止めです」


 その竜巻の頂点に炎に包まれたブライレッドが、カニ男を待ち構えた


 「ぐおー、なんだこれは!」


 凄まじい竜巻の力に身動き取れないカニ男、そして


 「五輪の法、終」


 最後にレッドが行う、止めの一撃がカニ男を襲う


 「せーーーーーーい」


 「バカな、バカな、バカな」


 カニ男は自らの敗北を受け止めることが出来ないがそれでも現実が迫る、そう


 「やーーーーーーー」


 ブライレッドの蹴りがカニ男を貫き、そこでカニ男の敗北が決まる


 「バーギルさまーーーー」


 ドカーーーン!


 シュタ!


 シーン


 爆発音の後にしばしの静寂、そして


 「や、やったーー」


 「やった、やった」


 「やったのじゃー」


 「よかった」


 「やりましたわ」


 そう喜びの声を上げるブライレンジャーの面々、そして


 「すげー、あの化け物を倒した」


 「もしかして、私達は救われたの」


 「かっけー」


 コウサカの住民が喜びの声を上げる、そうブライレンジャーはコウサカの街を救った・・・・


 「ふむ、ちょっと待ってくれないかな」


 そこに現れる魔王グランツ


 「まさか、ブライザー以外に怪人が倒されるとは予想外だが」


 「なに」


 「まあ、問題ないかな」


 「何を言ってるの貴方」


 「何てことないよ、君達の戦いの本番は」


 「なんなのじゃ! 貴様は」


 「これからだよ、さあ魔導核よ、喰らえ」


 「なに!」


 「む、これはいかん、皆避難しろ、あれに近づいてはならん」


 遅れてきたロズが叫ぶ、そうロズはこれから起こることが分かっていたのだ


 「ロズさん」


 ひゅんひゅんひゅん


 カニ男の死体から、次々触手が現れゴブリンを吸収していく、そう魔導核の力が発揮されるのである、そして


 ぐあーー


 巨大な、カニ男があらわれるのであった。


 「え、何、あれ」


 ブルーがそう呟く、ブルーだけでない、皆その巨大な化け物にどうしたらいいか分からない


 「くっ、イーグルを使うぞ、一番隊、浮上準備、二番隊は戦闘体制にいそげ、三番隊以降はコウサカの住民の避難誘導、救助急げ」


 ロズが次々指令を出す、そこに呆然としてるシルジンがいた


 「シルジン殿」


 しかし、呆然としてるシルジンは反応を示さない


 「シルジンどのー!」


 大声で叫ぶロズ、ハッとシルジンが気付く


 「シルジン殿、しっかりしてください、私はイーグルであの化け物をどうにかします、シルジン殿は住民をお願いいたします」


 「あ、ああ」


 シルジンはどこか目が虚ろだったが、それでもしっかり騎士達に指示を出していた。


 「皆様もイーグルへ、流石にあれには対抗できません」


 そんなロズの指示に素直に従うブライレンジャー、そして暴れるカニ男に対抗する為発進するイーグルだった。

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