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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第二章 この街を救え!ブライザー
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救援要請

 「ふふふのふ、ブライザーが飛んで行ったよふふん」


 カニの姿をした人型の怪人が飛んで行ったブライザーを眺めていた。


 「ぷぷ、グランツ様が言ってた、ブライザーいなければこんな街あっという間に滅せるってふふん」


 そうカイエン公爵の事はクレイをコウサカから引き離す罠だったのだ。


 「さて、ゴブリン共いくぞ!」


 きー! きー! きー! きー!


 グランツはアニサルの貿易の拠点であるコウサカの壊滅作戦をカニ男に命令したのだった。

 こうしてコウサカの街にいまだかつて無い危機がおとずれるのであった。


 「団長大変です」


 クレイが飛んで行き、焦るシルジンにまたも緊急の知らせである。


 「今度はなんだ?」


 「はっ、コウサカの街が魔族の集団に襲われているそうで救援要請を受けました」


 「なんだと」


 シルジンはやられたと思った、カイエン公爵と連絡が取れないのも魔族の仕業だと認識し、そしてコウサカを襲う事で軍の分断を狙ったものだと


 「ちっ、ここは」


 「騎士団はすぐにイーグルに乗り込みなさい、コウサカに救援に行きます」


 それを、聞いていたエリザベートがそう告げる


 「エリザベート様、しかし」


 「安心しなさい、クレイ様が行くならカイエン様は大丈夫です。私達はコウサカの救援に行きます、これは命令よ、早くなさいシルジン」


 「かしこまりました、エリザベート様」


 シルジンはエリザベートの凜とした姿と騎士達にしっかり指示を出す姿に、涙を流す程に感動していたが、今は素早く行動する時である、カイエン公爵の事は心配だが、確かにクレイの強さなら大丈夫だろうと思う。ならばここはコウサカ救援に行くのが正解であろうと、なので


 「ロズ聞いたな、我らルシュタール騎士は同盟国であるアニサルのコウサカ救援要請に従いコウサカ救援に向かう、イーグルを発進させよ!」


 「ああシルジン殿了解した、第六騎士団、聞いたな、戦艦イーグル、コウサカへ発進せよ」


 「「「「イエスサー」」」」


 こうしてコウサカに出発するイーグル、そこに恐ろしい怪物がいる事を知らずに


 「父上ー、どこですかー!」


 クレイはカイエン公爵の下に急ぐ、果たしてカイエン公爵は無事なのか?


 「ねえお母様、イーグルが動いてるわ」


 「あら本当ね、何処かに行くのかしら?」


 旅行に来ているだけの、リリアとエミリーはのほほんとお茶を飲んでいた。


 「ねえエミリーちゃん、あなたママに何か言う事なーい?」


 ビクとするエミリー


 「なにお母様、特に無いわよ」


 「そうなの? ねえエミリーちゃん、ママね、「エターナルチェンジ」って何なのかなって思ったの」


 口をパクパクさせて声が出ないエミリー、そうエミリーが魔法少女として訓練していたのを知っていたのだ


 「きゃー、お母様なんで知ってるのよ、ダメよ秘密なんだから」


 「あらあらそうなの、可愛らしい格好だったわよ」


 顔を真っ赤にさせて悶えるエミリー


 「やーめーてー」


 「あらあら、そういうところクーちゃん、そっくりね、うふふ」


 旦那の危機なのだが、なにも知らない2人は平和そのものだった


 「ねえ、ゲイル君」


 「なんだい、リム」


 「どうして、この船動いてるのかな?」


 「さあ、またクレイの気まぐれじゃないか」


 「うーんどうかな、さっき飛んで行ったよ」


 「なんでさ?」


 「なんだか、お父さんに会いに行ったみたいだよ」


 「へぇあいつでもそんなとこあるんだね」


 「もう、クレイ君はとても優しい人だよ」


 「優しいだろうが、めちゃくちゃでもあるよ」


 「確かに、ふふふ」


 「そうだろう、ははは」


 2人はこれから大変な戦いに行く事を知らずに呑気に談笑している


 「姫様、もう勘弁」


 「ふっふっふ、ダメなのじゃ、妾の雷撃の実験台なのじゃ」


 「ぎゃーー!」


 葉美姫は護衛の龍人相手に、技の修行をしている。相手をしている龍人は恐らく生きてるだろう。


 「ねぇねぇライズ、どう私凄くない」


 「はい、お嬢様素晴らしいと思います」


 だいたいおべっかしか言わないライズも、今回は心からの賞賛を捧げる、エリスの急成長は小さい頃から見守ってきたライズにとっても、嬉しいものだからだ。そう我儘ばかりのエリスがこの合宿に参加し、まさにルシュタール1の回復魔法使いになっていたのである。お嬢様がこの合宿に参加して良かったと、心から想うと共に自分自身は2度と参加するもんかと思ったのだ、そう彼もクレイに何回も死ぬ目にあわされたのであった。


 「ふふん、そうよ私は天才なのよ」


 「はい、お嬢様」


 その天才もこれから起こる激闘をまだ知らなかった。

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