魔法ってな〜に上(改定版)
皆様こんにちは、魔法のお勉強をしていきましょう。
まず、魔法とは何なのか
【1】 魔素
この世界には、大気中に魔素と呼ばれる物があります。
とても、小さな物資で、不安定な物資でもあります。不安定と言うのは、その他の元素などと違い、その性質を常に変化させるからです。
その変化する方向性を決めると、燃えたり、水になったり、様々現象を起こせるのです。
しかも、魔素は、常に変化すると言う性質の為、1度燃えたり、水になったりしても、一定の時間で元の魔素に戻ります。なので魔素が不足するという事は、あまりありません。
魔法を使う為には、不可欠な物資であります。
【2】 魔力
さて、先ほど説明した、魔素に方向性を決める為に必要な物の1つが魔力です。
魔力とは、生物の体内にある、魔素ですが大気中の魔素と、性質が違います。
魔素は、生物の体内にある時は、生物の意思により性質を決定します。(ただ、外部からも性質を変える事は可能です、回復魔法や状態異常を起こす魔法などは、体内魔素の性質を変える事で起こるのです。つまり、体内魔素に強い意思を伝えていれば状態異常魔法は効きにくいとなります)
魔力の大小は体内魔素の量となりがちですが、最近の研究では、意思による魔素への干渉力の違いだと言うのが有力な説となっていますが、未だに研究中です。
魔法を行う為に、体内の魔素を変質させ、それを大気に放出すると、魔法と言う現象が起こります。大気中の魔素は、他の魔素と同調する性質を利用した行為を魔法と呼ぶのです。
【3】 呪文
実を言うと、魔法を行う為に必要なのは、上記で書いた、魔素と魔力だけで構いません。しかし、より大きな性質を変えるには、自らの意思を、言うなればイメージを固めなければ成りません。
燃えろと言うのと、槍ぐらいの大きさの火の塊になり、時速200キロで飛んでいけと思うのとでは、やはり後者の方が威力は大きいのです。
しかし、こと細かく、考えても具体的なイメージになり難いのです。そこで、呪文の登場です。
呪文は、大気中の魔素に効率良く、性質を変化の命令が出来るのです。例を出すと、ファイヤーボールと呪文で唱えると、一定の大きさの火の玉が、高速で相手に飛んで行きます、この時、術者は火の玉の事などイメージしていません。しかし、火の玉は、しっかり魔法として現れます、これが呪文の力となります。
しかし、ただ呪文を唱えれば良いと言うわけではありません。呪文を唱える時に魔力を込める事をしなければ大気中の魔素は反応しないのです。
優秀な術者ほど、沢山の呪文を知っていますし、高度な魔法ほど呪文は長くなります。偉大な魔法使いになるには沢山の勉強が必要になります
【4】 階位
さて、階位の説明になります。
早い話が、魔法の難易度になりますね。
1番、難易度の高いのを第一階位と呼びます、そこから今は20階位までなります。昔からの慣習で低階位には(第)と付けないことが多かったりします
魔法は、集団で使えばより高い階位を使えます。ただ、第一階位の魔法は、歴史上数えるほどしか使われず、今では存在自体を疑われる程、難易度の高い魔法になります。ちなみに、現在の最高の階位魔法は、ルシュタール第六騎士団が使った、第三階位、土の魔法のマイルウォールでしょう。
基本的に第九階位を使えると、一流の術者と呼ばれます。
18階位からは、生活魔法と呼ばれ、生活を快適に行う為に使われる事が多く、属性の適正が無くとも使えるので、親から子に伝える事が多いです、つまり17階位以上を使えるか使えないかが一般人と、魔法使いの境界線になります。
伝説の魔法と呼ばれるアルテマを冠する呪文が第一階位と言われていますが、実はアルテマは1つの属性に1つではありません、第一階位とは、ある一定の基準を超えた全ての魔法の事であり、勿論アルテマ以外もあります。魔法研究者達はこのアルテマの解析をするのが夢という人たちが沢山います。
【5】 属性
さて、最後の説明になりますが、魔法には属性と呼ばれる物があります。
後で説明しますが、属性には7つあり、上級の魔法を使う為には、適正属性を持ってないといけません。
適正属性とは、実はまだ仮説の段階なのです、仮説では、術者本人が体内の魔素に方向性を決めさせるのに無意識の中に苦手意識があるのか、イメージが定着しないとか、生まれた月の影響だとかいろいろ言われていますが、未だに推測の域を出ません。
しかし、上級魔法を使う為には適正属性を知らなければ成りません、その為に行うのが適正の儀です。実を言うと適正の儀で使われる水晶は、何故適正属性が分かるのか謎とされています。神の贈り物など、歴史書にも書いていますが、真相は分からないのです。
さて、次に各属性の説明といきたいですが、これは次の下巻に書くとしましょう。長いですからね
それでは、本書をお読み頂き有難うございます。まだまだ、魔法には未知の事が沢山ありますが、いつか解明したいと思います。
ルシュタール魔法研究所、所長
デイブ=アズ=ランバダ著