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この世界を救えブライザー!変身ヒーローの異世界転生  作者: にんにん
第二章 この街を救え!ブライザー
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合宿、四日目

 「流石、クレイ様ですな」


 「凄いにゃ、ボスは天才にゃ」


 「まあな」


 ソサール子爵はクレイが作り出す、すき焼きを食べた瞬間に交渉が終わった、勿論全てクレイの要求を飲ませる形でだ。

 こうしてブライ財閥主導による大規模なリゾート開発が始まるのであった。

 ふと、クレイ達が街を歩いていると、何やら騒ぎが起こっていた。


 ガヤガヤ、ガヤガヤ、ガヤガヤ


 気になり見に行くと、そこには


 「至高は魔法少女だ!」


 「違う、究極は戦隊だ!」


 変態が言い争いをしていた。

 

 「帰るか!」


 クレイは振り返りその場から去っていく、関わり合いになりたくないからだ。


 「待ちたまえ」


 「待ちなさい」


 しかし世界は(変態)は、彼を見逃さない


 「なんやねん」


 仕方ないので話を聞くクレイ、なんだかんだで優しいクレイだった。


 「君に言いたい事があってね」


 金の神が言う


 「君は未だに何故戦隊の名前を決めていないのか、後は戦隊全体の決めポーズもまだだし、個人のポーズもまだだし、どうなってるのかね」


 「そうか、分かったその話は、持ち帰って検討する事にしよう」


 クレイは返事する


 「私もだよ、まだまだ少女が沢山いるのに何故、このアホの戦隊にしている、彼女達は魔法少女にすべきだろ」


 クレイは返事する


 「分かりました、その話は持ち帰って検討する事にしよう」


 そう、クレイは元は日本人だった。

 しかしそんな返事など聞いていないのか


 「何が魔法少女だ! あの子達はこれから戦隊ヒーローとして活躍するんだ」


 「違う、魔法少女となり夢と希望を見せるんだ」


 変態の戦いは激しかったが、クレイは疲れたので帰る事にする。しかし戦隊の名前は考えといた方が良いかなとは思っていた。

 こうしてクレイは歩く、しばらく歩くと


 「ねぇねぇ、木ちゃん」


 「なーに、月ちゃん」


 「このお菓子、美味しいよ」


 「わあー本当だ、ふわとろだね」


 アホの女神がいた、しかしクレイはスルーする事にした。

 そして歩くクレイ、歩いていると


 「いらはい、いらはい、改造手術はいらんかね」


 そこにはグランツが改造手術希望者を探していた。


 「なんや、変態か」


 そう言って、スルーしようとするが


 「ってなんでやねん!」


 「お前はブライザー、何故ここに?」


 「お前こそなんでおるねん」


 「それはな」


 「それは」


 「いや本当に、最近魔王として頑張っていたんだけどさ、バーギル様が魔国に現れた瞬間に魔王としての地位と言うか、威厳というか」


 「奪われたんか?」


 「いや、別にバーギル様がトップなのは良いのだけど、魔族の俺に対する扱いが軽いというかなんというか」


 「つまり?」


 「居場所がないだよね」


 「で、ここにいる理由は」


 「まあ、だからここで怪人軍団作って、やっぱり魔王様凄いって言わせたいんだよね」


 「なるほど分かったわ、とりあえず覚悟」


 そうクレイは悪に容赦しない


 「うわー!」


 クレイの攻撃をなんとか躱す


 「チッ、惜しい!」


 「くっ、なんて恐ろしい奴だ、ヒーローの癖に攻撃にためらいがなさ過ぎる」


 実を言うと、紅蓮党の下っぱ達からブライザーは悪魔と恐れられていた、何故なら攻撃にためらいがなく、的確に急所を狙ってくるからである、恐ろしいのだ


 「くそ、いけゴブリン共」


 キー、キー、キー、


 強化ゴブリン達が現れる、クレイがゴブリン達と戦ってる隙に


 「また会おうブライザー!」


 逃げ足だけは紅蓮党ナンバーワンだった、グランツの逃げっぷりは既にクレイの視界から消えていたのである


 「くそ、逃がしたか!」


 ゴブリン達のしかばねの中、そう呟くクレイは鬼そのものだった、なので


 「ボスは恐ろしいにゃ」


 「クレイ様ってこんなに強かったのか」


 見学者2名はクレイの戦いぶりに震え上がっていた。

 こうして1日が終わると思っていたが、事件はここからだった。


 「クレイ様大変です」


 「なんや、どうした?」


 1人の騎士がイーグルに帰ってきたクレイに駆け寄る


 「エミリー様が」


 「姉ちゃんが」


 「潜水艦に乗って」


 「潜水艦に乗って」


 「帰れなくなったと」


 「なるほど」


 「そう報告された後、通信が出来なくなり、只今行方不明です」


 「なんやてーー!」


 エミリーは海の中が見える潜水艦に興味津々であった。なので潜水艦を使い遊びに行ったのである。

 大変である。

 一大事である。

 家族のピンチである。

 リリアも顔真っ青でオロオロしている。

 ロズすらも。

 他のWSSのメンバーも。

 潜水艦を追いかける船は誰も持っていない、つまり助けに行けないのである。何人もの騎士が海に潜り助けようとしたが不可能だった。ああ、どうなってしまうのかエミリーは生きて帰れるのか?



 「潜水艦、帰還せよ」


 クレイがそう言うと、グングン海の中から船がやって来る


 ドバーン!


 そこに潜水艦が現れる


 「「「「「へ!」」」」」


 「まったく姉ちゃんもドジやな、これで大丈夫やろ」


 そう、潜水艦もイーグルもブライロボも基本的にクレイの一声でクレイの元にやって来るのである。こうしてエミリーは無事だったが


 「クーちゃん、こんなこと出来るならなんでもっと早く言わないの」


 「バカクレイちょっとビビったじゃない、どうしてくれるのよ」


 「クレイ様、一言言っといて下されば、騎士団も安心出来ましたのに」


 「なんで俺が怒られるねん!」


 こうして平和な1日が過ぎて行ったのである。

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