プロローグ
ドン! ドカン!
鳴り響く爆発音
ダッダ、シュッシュ、カン!カキン!
「ブライザーキック」
「ふん、サイキック」
金属がぶつかり合う音、その中で二体の怪物が睨み合っていた。
「これで終わりだバーギル、ブライザーブレイドー」
「ぐはぁー」
「はぁはぁ」
片方の怪物が技を決める
「ぐぅ」
片方は立つのもやっとといった感じで傷つき血だらけで、もう片方も疲労の限界といった感じで。
そして片方の怪物が鋭い眼つきで叫ぶ!
「お前の野望もここまでだ、バーギル!」
片方の怪物はどこか諦めた目をしながら答える。
「フッフッフッ、さすがだブライザー私の計画もここまでのようだな。」
ブライザーと呼ばれた怪物がバーギルと呼ばれた怪物に叫ぶ
「すべての武器を捨てろ。そして罪を償えバーギル、お前を逮捕する!」
その言葉を聞きながら
「ふふ」
「何がおかしい、バーギル」
バーギルは右手を高らかにあげる
「フッフッフッ、ブライザー私の計画は失敗した
が」
バーギルは右手に握られてるものをブライザーに見えるようにする。
「君には負けんよ」
そう答えたバーギルの右手にはスイッチのようなものがかかげられる。
「それは!」
「見えるかブライザー! これがこの星を破滅に導く力だ! そして私の最後の! そう最後だ! 最後の君へのプレゼントだよ。」
バーギルの持つスイッチは宇宙空間に浮かぶ人工衛星から地球上の表面を灼熱の世界に変えるほどの威力を持つ巨大なミサイルを発射させるものだった。
ブライザーはその情報は知っていたが、別働隊から回収したと報告されていた。
ブライザーは困惑の顔を見せる
「その顔? 知っていたのか? そして、ダミーに引っかかったようだな、ふっ、すこしは君の驚いた顔が見れて良かったよ。ではさようならだ」
そう言うとバーギルは
ピッ!
スイッチ押し、限界に達したのか血しぶきを放ち息絶える。
「ばーーぎるーー!」
ブライザーは長年の宿敵の最後を焦りと、怒りの顔で迎えた。
バーギルはその顔見て満足した顔で倒れている。
ブライザーはこの世界の危機にとある決意をする。
「おやっさんに謝らないとな」
それは自らの命を賭けた究極とも呼べる技を使う決意だった。