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花散里

作者: 安岡 憙弘

   花散里

    篝火かがりびにたちそふ恋の煙こそ

    世には絶えせぬほのおなりけれ

                  光源氏

恋の煙こそが私の唯一の意地であります。


しかし私にはいつだってなにか源氏物語に似た一巻の絵巻物の様な感情に支配されていた。私は花散里のようなひとみのぱっちりとした美しい女性が好きでたまらない。私はいつだってなにか美しい女性とは決まって瞳のぱっちりとした美しい女性であると考えている。

紫の上は源氏に甘えていた。まだ幼いこの幼女は雀を追いかけるのに必死になっている。私はいつだって紫の上は少しかわいそうであると考え、いつだって長澤まさみのような女優に憧れると決まってこの紫の上を思い出す。なぜなら女優とはいつでも人のためにしか生きられない。私は女優はそこが品があって美しいとおもう。私の妹はどこか素朴なところが良い点である。私はいつだって母の様な気丈な女性は好まない。私にはいつだって意地がある。私は母のようにはなるまいと常々考えていた。私は父のように皮肉を言う人が好きではない。女性はいつもストレートが良い。私はいつでも女性は人の上に立つべきではないと考えた。しかし世の中はそうはいかず私の母は常に私の上に立ってきた。私は紫の上がかわいそうでならない。紫の上はいつだって光源氏の上に立って彼をとりこにすることを期待される。私はいつだって女性は男性の下にいるのが一番似合っていると考えた。女性は男性を下から支え男性は女性を上から持ち上げる。私はいつだってその日がくるのを待ちどおしく思っている。私はいつだって男性は女性をリードすべきであると考えた。従って明石の君のように光源氏の人生をリードする様な女性は好まない。良くないとおもっていた。私はいつだって明石の君はどこか物足りない所があると考えた。明石の君は源氏に優し過ぎる。そのような人がリードすれば道を間違える。私はいつだって長澤まさみの様なりんとした女性が好きだ。米倉涼子の様なりんとした女性が好きだ。花散里のような素朴で凜とした女性が好きだ。

私はいつだって米倉涼子と長澤まさみは大女優になると確信する。だってお2人ははすごく凛としている。私はいつだって花散里をめかけにできればかわいいと思う。だって花散里は名前が可愛く素朴で素直で源氏に甘え過ぎず他の源氏の恋人ともケンカせず1人でちょこんと畳の上にすわって1人で静かにしている。これこそ女性の典型であると私は考えた。花散里はいつだってほしのあきの様に誰にも媚びずにがんばっていた。私はいつだってほしのあきのように先生のような指導力が女性には必要だと考えた。私はいつだって彼女の魅力は凛としていることと思った。

私はいつだって花散里が好きだ。私はいつでもなにか決まって女性には無常観が漂っていると思った。だって女性は決して永遠には存在しないから。

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