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Midnight's Bell  作者: 誘凪
2/3

日常

前話とは、違う人物の話になります。


真夜中の鐘が鳴り響く。

同市某所。

事件が起きていた。

_______________________________________________

その日は朝から、妙な胸騒ぎがしていた。

しかし、心当たりもなく気にしないことにしていた。

「はぁ・・・。」

サナ・・・前話と同市内にある女子高に通っている。

「サナ、どうしたの?」

一緒に登校している友達が訊ねてきた。

「なんか今日は調子が悪くてね。」

「拾い食いとかしちゃだめよ?」

「そのせいかぁ・・・。」

「え、ほんとに?んなわけないか。」

「なんてねっ。冗談よ。」

「ふ~ん。ならいいんだけど、ほんとに辛くなったら保健室とか行きなよ?」

「うん、ありがと。でもほんと何でもないから気にしないで。」

努めて明るい口調で言った。

「わかった。」

渋々納得したようだ。

______________________________________________

昼休みになり、仲のいい友達数人と屋上に向かう。

「う、う~ん!いい天気!」

サナは手を上に上げながらいった。

「そうだねぇ~。」

と、その言葉に他の面々も反応した。

「それじゃ、ご飯食べようか!」

と、リーダー的な存在の子がいうと、各々弁当を広げていく。

「あ、それおいしそう。これと交換してくれない?」

「うん、いいよぉ。」

「ありがとっ。うん、やっぱり美味しいわねぇ。お嫁さんにしたいぐらい!」

「お友達から。」

みんなが、そのやりとりを見て笑った。

サナも、なるべく明るく笑っていた。

昼休み中、他愛もないそんな話ばかりをしてると

キーンコンカンコーンと予鈴が鳴った。

「あ、もう終わりかぁ。」

「あと2時間ぐらい欲しいよね。」

「ほんと。」

とみんながそれに笑いながら答えた。

______________________________________________

午後の授業を受け、放課後になった。

サナは、部活には所属しておらず、特にすることもないので帰ることにした。

その帰り道、ビルの上に立つ影があった。

なぜか妙に気になった。

立ち止まって、見上げた。

何か呟いているようだった。

「なんだろ。ん~、考えても仕方ないか。早く帰ろう。」

そう呟いて、家に向かう。

家に帰ってから、特にすることもなかったので予習をすることにした。

それから2時間後、母親が帰宅し、夕ご飯を食べた。

父親は単身赴任で、一月に一度帰ってくる程度だ。

食事を終え、部屋に戻った。

それからお気に入りのポップスを聞いていた。

23時過ぎ。

「そろそろお風呂入って寝ようかな。」

誰にともなくそう言った。

風呂から上がり、髪を乾かし、櫛で整えベッドに入った。

そして目を閉じ徐々に意識が薄れていく・・・。

・・・カーン。

「鐘?」

音で、再び意識が浮上してくる。

カーテンを開け窓の外を見た。

「ん~、この辺で鐘があるのってあそこだけだけど・・・。気のせいかな?」

教会は、サナの家からは離れていた。

鐘の音が聞こえるはずのないくらい・・・。

「気にしてもしょうがないし寝よう。」

そして、意識が薄れていく・・・。



次回もサナのお話です!

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