感想を受け入れるか、感想に従うか
ここでいう感想とは、「楽しかった」「次回も期待」というものから「ここの個所はあまりよくなかった」「あの一文は変えた方がいい」というご意見・アドバイスまでを含みます。
まあ、タイトルからうすうすわかるかもしれませんが今回言いたいことは
★感想を受け入れることと、感想に従うことは意味が違う!★
って、当たり前だろーっ!
と、怒られるかもしれません。ですが昔。私はこのことを理解してませんでした。まったく、お恥ずかしいことに……いや、今でも理解したとは言い切れませんけれど。
いただいたご感想に対して意固地になって反発する。これは受け入れたとは言い難いことです。
かといって、いただいた感想についてそのまま従うということでもない。
すべての感想に従って書き直した文章は、自分が書いたとは言えませんよね?
受け入れるとは、真剣に考えた末に納得することだと私は思います。
考えて考えて……納得したうえで、それでも今の文章がいいと思ったのならばそれを貫けばいい。でもそう言った感想があることは心の中に書き留めておく。
考えて考えて……納得して……その通りだと思ったのなら書き直したらいい。
そもそもいろんな考えがあって当然なのですから、すべての感想に従うなんて不可能です。
たった10人しか読者がいなくても、同じ文章に対する思いはそれぞれ違って、Aさんが「この文章は素敵だ」と思っても、Bさんは「この文章は最悪だ」と思うかもしれません。
今まで私は「読者の方は大事」と言ってきました。その気持ちを変える気はありません。
自分の文章を貫くことが、読者の方への一番の恩返しだと思っています。だって読者の方は「自分の」文章を読みに来てくださってるのですから(今良いこと言った!)
なんて偉そうに言ってますが、現実社会でも同じことですよね。
だって「悪いことをしたのに自分が悪いと認めない人」、「周りの意見に従うだけで自分がない人」を好きになる人は、あまりいないはず……いるかもしれませんけど。
悪いことは悪いと認め、でも自分の意見をしっかり持っている人。
そんな人になりたいものです。
とにもかくにも、たとえ感想で否定的な意見があっても、真剣かつ冷静に考えた末に「でもやっぱり自分は~」と思われたのなら、自信を持って自分流を貫いていってください、というお話でした。
もちろん「たしかに変えた方がいい」と思われたら変えた方がいいですけども。
毎回毎回、自分に言い聞かせているなぁ、とか思ったり。
いやほんと。このエッセイは書けば書くほど自分の悪いところが見えますねぇ。